3.3 複数サーバ構成での製品ライセンスの管理
複数サーバ構成では、統括管理用サーバですべての製品ライセンスを管理します。なお、管理用中継サーバを管理するための製品ライセンスは不要です。
何らかの理由で、各管理用サーバでライセンスの保有数や残数などを管理したい場合は、統括管理用サーバから管理用中継サーバに製品ライセンスの情報を設定する必要があります。管理用中継サーバへの製品ライセンスの情報の設定について、詳細を以下に示します。
ライセンスの保有方法について
管理用中継サーバに製品ライセンスの情報を設定する際、ライセンスの保有方法を指定できます。保有方法を指定された管理用中継サーバは、統括管理用サーバと同様に製品ライセンスを管理できるようになります。統括管理用サーバと保有方法を指定された管理用中継サーバを合わせて、「ライセンスを保有する管理用サーバ」と呼びます。
管理用中継サーバに指定できるライセンスの保有方法は、次のどちらか一方だけです。
- 統括管理用サーバからの分配
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この保有方法を指定された管理用中継サーバには、統括管理用サーバに登録されている製品ライセンスの一部が分配されます。後述の共有範囲ごとに管理できる機器の台数を制限したい場合に指定します。
- ライセンス登録
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この保有方法を指定された管理用中継サーバには、製品ライセンスの登録が許可されます。製品ライセンスを管理用中継サーバごとに購入および登録した上で管理したい場合に指定します。
- ヒント
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複数サーバ構成では、統括管理用サーバおよび統括管理用サーバから許可された管理用中継サーバだけに、製品ライセンスを登録できます。
ライセンスの共有範囲について
管理用中継サーバに製品ライセンスの情報を設定すると、ライセンスの共有範囲が自動で構成されます。ライセンスの共有範囲の構成例を次の図に示します。
ライセンスの共有範囲は、共有元(ライセンスを保有する管理用サーバ)と共有先(ライセンスを保有しない管理用中継サーバ)で構成されます。共有先は、いちばん階層の近い上位の共有元と共有範囲を構成します。上の図の場合、管理用中継サーバBはいちばん階層の近い上位の共有元である統括管理用サーバAと共有範囲1を構成します。同様に、管理用中継サーバEは管理用中継サーバCと共有範囲3を構成します。管理用中継サーバDは配下の管理用中継サーバが存在しないため、単独で共有範囲2を構成します。
共有範囲内では、共有元が保有する製品ライセンス数分の機器を管理対象にできます。上の図の場合、共有範囲1ではどちらの管理用サーバが管理元であるかに関係なく、100台の機器を管理対象にできます。同様に、共有範囲2では10台、共有範囲3では40台の機器を管理対象にできます。
共有範囲の情報の確認
統括管理用サーバまたは各共有範囲の共有元で、ライセンスの保有数、使用数、残数などの情報を確認できます。統括管理用サーバでは、すべての共有範囲の情報を確認できます。各共有範囲の共有元では、自サーバが属する共有範囲の情報を確認できます。
共有範囲の情報は、[製品ライセンス情報]ダイアログおよび設定画面の[製品ライセンス]−[製品ライセンスの設定]画面の、[製品ライセンスの情報]に表示されます。
- ヒント
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共有範囲内で不足しているライセンス数を確認するために各管理用サーバが発見した機器の合計台数を調べる際は、設定画面の[機器の探索]−[発見した機器]画面の一覧を[管理元]でフィルタリングします。[管理元]に共有範囲内の管理用サーバのホスト名を指定して、フィルタ条件に一致した機器の台数を確認してください。
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