2.22.5 利用者のコンピュータに配布が実行された場合の動作
ソフトウェアの配布が実行された場合、タスクトレイのアイコンにバルーンヒントやダイアログが表示されます。ソフトウェアを配布するためには、配布(ITDM互換)画面でパッケージおよびタスクを作成する必要があります。タスクには、ソフトウェアの配布の実行スケジュールや、対象のコンピュータにソフトウェアがダウンロードされたあとの実行タイミング、実行前メッセージなどを設定できます。
それぞれの場合の動作を次に示します。
ダウンロード
ダウンロードが開始されたとき、または利用者がコンピュータにログオンしたとき、タスクトレイのアイコンにバルーンヒントが表示されます。バルーンヒントの表示例を次の図に示します。
バルーンヒントのタイトルの先頭には、メッセージ種別を示すアイコンが表示されます。メッセージ種別を示すアイコンの意味を次の表に示します。
-
:情報
-
:注意(危険度が低い情報)
-
:警告(危険度が高い情報)
バルーンヒントを表示するかどうかはエージェント設定の[利用者への通知設定]で選択できます。バルーンヒントの表示と非表示について、次の表に示します。
事象 |
表示されるメッセージ |
クリック時の動作 |
バルーンヒントを非表示にした場合の対処 |
---|---|---|---|
ダウンロード開始 |
システム管理者から配布されたソフトウェアをダウンロードしています。 ダウンロードを一時停止するには、このアイコンをクリックしてください。 |
ダウンロードを一時停止する確認ダイアログが表示され、ダウンロードが一時停止されます。 |
ダウンロードを中断するにはダウンロードアイコンをクリックしてください。 |
ダウンロード再開 |
バルーンヒントは、表示されてから10秒経過するか、ボタンをクリックすると閉じます。また、バルーンヒントをクリックしたときは、必要に応じて動作します。 バルーンヒントの表示契機を次に示します。
コンピュータの状態 |
バルーンヒントの表示契機 |
---|---|
ログオン中 |
ダウンロードを開始または再開したあと、すぐに表示されます。 |
利用者がバルーンヒントの表示内容に沿った操作を実施しない場合は、エージェントサービスの再起動時に表示されます。 |
|
ログオフ中 |
次回ログオン時に表示されます。 |
- 重要
-
コンピュータのOSがWindows Server 2019、Windows Server 2016、Windows 8.1、Windows 8、Windows Server 2012、Windows 7、またはWindows Server 2008 R2の場合は、タスクトレイのアイコンは通常、非表示になっています。バルーンヒントの表示以外のときも常にアイコンを表示させる場合は、タスクバーの通知領域をカスタマイズして、「jdnglogon」アイコンの動作を「アイコンと通知を表示」に設定してください。
コンピュータのOSがWindows 10の場合は、JP1/IT Desktop Management 2 - AgentのアイコンをONに設定してください。
インストール
配布されたソフトウェアをインストールする前に確認が必要なメッセージがある場合は、ダイアログで通知されます。ダイアログの表示例を次の図に示します。
- [今すぐインストールする]ボタン
-
すぐにコンピュータにソフトウェアがインストールされます。
- [あとでインストールする]ボタン
-
ソフトウェアのインストールがキャンセルされます。[あとで通知する]で指定した時間が経過すると、再度ダイアログが表示されます。
ダイアログはソフトウェアのインストールを実行する前に表示されます。ダイアログの表示契機は、コンピュータの状態と管理者が配布タスクに設定したソフトウェアのインストールタイミング(実行タイミング)によって異なります。
ダイアログの表示契機を次に示します。
コンピュータの状態 |
実行タイミング |
ダイアログの表示契機 |
---|---|---|
ログオン中 |
次回起動時に実行※ |
すぐに表示されます。 |
すぐに実行※ |
||
ユーザーログオン時に実行 |
||
ログオフ中 |
次回起動時に実行 |
表示されません。 |
すぐに実行 |
||
ユーザーログオン時に実行 |
次回ログオン時に表示されます。 |
注※ インストール確認ダイアログを表示したままの場合、または[あとでインストールする]ボタンをクリックした場合にコンピュータを再起動すると、コンピュータ起動後にインストール確認ダイアログを表示しないでインストールを開始します。