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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 導入・設計ガイド


2.22.2 利用者のコンピュータ上のバルーンヒントの表示

コンピュータの利用者の操作が必要な場合、タスクトレイのアイコンにバルーンヒントが表示されます。利用者はバルーンヒントを確認することで、どのような操作が必要か把握できます。バルーンヒントの表示例を次の図に示します。

[図データ]

バルーンヒントのタイトルの先頭には、メッセージ種別を示すアイコンが表示されます。メッセージ種別を示すアイコンの意味を次に示します。

バルーンヒントを表示するかどうかはエージェント設定の[利用者への通知設定]で選択できます。バルーンヒントの表示と非表示について、次の表に示します。

事象

表示されるメッセージ

クリック時の動作

バルーンヒントを非表示にした場合の影響と対処

システム管理者からセキュリティ判定結果のメッセージを受信した場合

システム管理者から、「(メッセージのタイトル)」についてのメッセージが届いています。 メッセージを表示するには、ここをクリックしてください。

セキュリティ状況の判定結果のメッセージが表示されます。

利用者がメッセージを確認するには、タスクトレイのアイコンのコンテキストメニューから[メッセージの表示]を選択してください。

コンピュータの再起動が必要なセキュリティポリシーが適用された場合

次の理由で、コンピュータの再起動が必要です。コンピュータを再起動してください。

(1)セキュリティポリシーを適用して、コンピュータの設定を変更した。

(2)コンピュータに、最新のエージェントプログラムを適用した。

(3)コンピュータに、ソフトウェアや更新プログラムを適用した。

なし。

コンピュータがすぐに再起動されない場合、コンピュータへのセキュリティ対策が遅れることがあります。

業務中に再起動を促す必要がないコンピュータはバルーンヒントを非表示に、通常は再起動しないサーバは再起動の必要を知らせるためにバルーンヒントを表示に設定してください。

システム管理者から利用者情報の入力を要求された場合

利用者情報を入力してください。 利用者情報を入力するには、ここをクリックしてください。

[利用者情報の入力]画面が表示されます。

利用者情報を入力する画面を表示するには、タスクトレイアイコンのコンテクストメニューから[利用者情報の入力]を選択してください。

注※ 再起動が必要なセキュリティポリシーは、「匿名接続の無効化」、「Windows自動更新の有効化」、「リモートデスクトップ接続の無効化」、「管理共有の無効化」、「DCOMの無効化」、「デバイスの書き込み抑止」、「操作ログ/不審操作の有効・無効化」です。なお、「Windowsファイアウォールの有効化」は、コンピュータが Windows 7またはWindows Server 2008 R2の場合は、再起動が必要です。

ヒント

バルーンヒントはソフトウェアのダウンロード中にも表示されます。詳細については、「2.22.5 利用者のコンピュータに配布が実行された場合の動作」を参照してください。

複数の事象が重なった場合、バルーンヒントは上記の表の順に重なって表示されます。表示されているバルーンヒントを閉じると、次のバルーンヒントが表示されます。

バルーンヒントは、表示されてから10秒経過するか、[図データ]ボタンをクリックすると閉じます。また、バルーンヒントをクリックしたときは、必要に応じて動作します。 なお、利用者がバルーンヒントの表示内容に沿った操作を実施しない場合は、前回のバルーンヒントが表示されてから30分後に、バルーンヒントが再表示されます。バルーンヒントの表示契機を次の表に示します。

コンピュータの状態

バルーンヒントの表示契機

ログオン中

セキュリティ判定結果のメッセージを受信するなどの事象発生後、すぐに表示されます。

利用者がバルーンヒントの表示内容に沿った操作を実施しない場合は、前回のバルーンヒント表示から30分経過後に表示されます。

利用者がバルーンヒントの表示内容に沿った操作を実施しない場合は、エージェントサービスの再起動時に表示されます。

ログオフ中

次回ログオン時に表示されます。

コンピュータのロック中

コンピュータのロック解除時に表示されます。

重要

コンピュータのOSがWindows Server 2019、Windows Server 2016、Windows 10、Windows 8.1、Windows 8、Windows Server 2012、Windows 7、またはWindows Server 2008 R2の場合は、タスクトレイのアイコンは通常、非表示になっています。バルーンヒントの表示以外のときも常にアイコンを表示させる場合は、次のように設定してください。

Windows Server 2019、Windows Server 2016、Windows 8.1、Windows 8、Windows Server 2012、Windows 7、またはWindows Server 2008 R2の場合

タスクバーの通知領域をカスタマイズして、JP1/IT Desktop Management 2 - Agentアイコンの動作を「アイコンと通知を表示」に設定してください。

Windows 10の場合

[設定]−[システム]−[通知と操作]−[タスクバーに表示するアイコンを選択してください]から、JP1/IT Desktop Management 2 - AgentのアイコンをONに設定してください。