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JP1 Version 12 JP1/SNMP System Observer


10.8.1 複数のネットワークに面している環境でのNNMi連携機能(アクション連携)

運用管理者のネットワーク上の位置や管理範囲によって,運用方法は大きく三つに分けられます。それぞれについて説明します。

〈この項の構成〉

(1) 管理者がすべてのネットワークの監視サーバを一元管理する場合

複数のネットワークに監視サーバが存在する環境で,管理者が特定のネットワークに位置し,すべてのネットワークの監視サーバを一元管理します。

この場合,ssoapmon動作定義ファイルおよびssocolmng動作定義ファイルのchange-my-address:キーには,管理者の操作端末と通信できるIPアドレスを設定します。

システム構成例を次の図に示します。

図10‒2 管理者がすべてのネットワークの監視サーバを一元管理する場合のシステム構成例

[図データ]

この構成の場合,ssoapmon動作定義ファイルおよびssocolmng動作定義ファイルのchange-my-address:キーには,「172.16.46.15」を設定します。

注意事項

change-my-address:キーのIPアドレスと通信できないAPMには,プロキシ定義ファイル(apmproxy.conf)を設定する必要があります。詳細は,「3.5.7 SSOを複数のセグメントに面しているホストで使用する場合」を参照してください。

(2) 複数の管理者が自ネットワークの監視サーバを管理する場合

複数のネットワークに監視サーバが存在する環境で,ネットワークごとの管理者が自ネットワークの監視サーバを管理します。監視マネージャは,特定のネットワークの管理者が管理します。

この場合,ssoapmon動作定義ファイルおよびssocolmng動作定義ファイルのchange-my-address:キーには,管理者の操作端末と通信できるIPアドレスを設定します。

また,NNMアクションアドレス定義ファイルには,各ネットワークのIPアドレスとそのネットワークの管理者の操作端末と通信できる監視マネージャのIPアドレスが対応するように設定します。

システム構成例を次の図に示します。

図10‒3 複数の管理者が自ネットワークの監視サーバを管理する場合のシステム構成例

[図データ]

この構成の場合,ssoapmon動作定義ファイルおよびssocolmng動作定義ファイルのchange-my-address:キーには,「172.16.46.15」を設定します。

また,NNMアクションアドレス定義ファイルは次のとおり設定します。

172.16.46.*:172.16.46.15
10.1.1.*:10.1.1.5
注意事項

(3) 管理者が他ネットワークの監視サーバを管理する場合

管理者のネットワークに監視サーバが存在しない環境で,管理者がすべてのネットワークの監視サーバを一元管理します。

この場合,ssoapmon動作定義ファイルおよびssocolmng動作定義ファイルのchange-my-address:キーには,管理者の操作端末と通信できるIPアドレス以外の任意のIPアドレスを設定します。

また,NNMアクションアドレス定義ファイルには,すべてのネットワークのIPアドレスと管理者の操作端末と通信できる監視マネージャのIPアドレスを設定します。

システム構成例を次の図に示します。

図10‒4 管理者が他ネットワークの監視サーバを管理する場合のシステム構成例

[図データ]

この構成の場合,ssoapmon動作定義ファイルおよびssocolmng動作定義ファイルのchange-my-address:キーには,「172.16.46.15」を設定します。

また,NNMアクションアドレス定義ファイルは次のとおり設定します。

*.*.*.*:10.1.1.5
注意事項

監視マネージャ自身を監視する場合,change-my-address:キーに指定したIPアドレスで監視します。