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JP1 Version 12 JP1/SNMP System Observer


7.3.23 ssoconsoled動作定義ファイル(ssoconsoled.def)

ssoconsoled動作定義ファイルには,ssoconsoledデーモンプロセスの動作を定義します。この定義ファイルの内容を変更した場合,次のどちらかを実行して変更した内容を有効にしてください。

〈この項の構成〉

(1) 書式

ssoconsoled動作定義ファイルの書式を次に示します。

[図データ]

ssoconsoled動作定義ファイルを記述する場合の注意事項を次に示します。

(2) 定義内容

ssoconsoled動作定義ファイルの定義内容を,次の表に示します。

キー名

authentication:※1

《sso》

SSOコンソールへのログインでのユーザ認証方式を指定します。ユーザ認証しないようにすることもできます。

sso:SSO認証方式

jp1:JP1認証方式

none:ユーザ認証をしない

logical-hostname:※1

《none》

クラスタ環境でのユーザ認証(JP1認証方式)で,SSOと同じ論理ホスト上にJP1/Baseを構築している場合,JP1/Baseに設定した論理ホスト名を指定します。これによって,論理ホスト上のJP1/Baseを使用してユーザ認証をします。「none」を指定すると物理ホスト上のJP1/Baseを使用してユーザ認証をします。JP1/Baseでの論理ホスト名の設定方法については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

logout-time:※1

《1080》((0, 30〜1440分))

SSOコンソールのセッションタイムアウト時間を指定します。この設定は,SSO認証またはJP1認証時に有効になります。0を指定した場合,タイムアウトは行われません。

max-logfile-size:

《4》((1〜32メガバイト))

一つのログファイルの最大サイズを指定します。

logfile-num:

《3》((1〜10面))

ログファイルの面数を指定します。

trace:

《off》

障害発生時の調査用としてトレースファイルを出力するかどうかを設定します。出力する場合は「on」,出力しない場合は「off」を指定します。

max-tracefile-size:

《4》((1〜32メガバイト))

一つのトレースファイルの最大サイズを指定します。

tracefile-num:

《3》((1〜10面))

トレースファイルの面数を指定します。

web-protocol:※1

《http, https》

SSOコンソールとWebブラウザとの通信プロトコルを指定します。この項目は複数指定できます。複数指定する場合は「,(コンマ)」で区切って指定します。

http:通信プロトコルにHTTPを使用する。

https:通信プロトコルにHTTPSを使用する。

ssl-protocol:※1

《tlsv1, tlsv11, tlsv12》

SSOコンソールとWebブラウザとの通信プロトコルがHTTPSの場合に使用するTLSプロトコルバージョンを指定します。

この項目は複数指定できます。複数指定する場合は「,(コンマ)」で区切って指定します。

tlsv1:TLSプロトコルバージョン1.0を使用する。

tlsv11:TLSプロトコルバージョン1.1を使用する。

tlsv12:TLSプロトコルバージョン1.2を使用する。

この設定は,通信プロトコルにHTTPSを使用する場合に有効になります。

SSOコンソールとWebブラウザ間で実際に使用されるプロトコルバージョンは,SSOとWebブラウザの両方で使用できる最上位のバージョンになります。

ssl-ca-cert:※1

《off》

中間CA証明書(チェーンCAの証明書)を使用する場合は「on」,しない場合は「off」を指定します。

中間CA証明書は,チェーンしたCA(認証局)で発行されたSSLサーバ証明書を使用する場合に必要です。

max-admin-num:※1,※2

《0》

((0, 1〜99人))

管理者権限でSSOコンソールへログインできる最大ユーザ数(セッション数)を指定します。

この設定は,ユーザ認証をする場合に有効になります。※3

0を指定した場合,ログインユーザ数の上限はなくなります。

max-operator-num:※1,※2

《0》((0, 1〜99人))

オペレータ権限でSSOコンソールへログインできる最大ユーザ数(セッション数)を指定します。

この設定は,ユーザ認証をする場合に有効になります。※3

0を指定した場合,ログインユーザ数の上限はなくなります。

gui-launch:※1,※4

《applet》

SSOコンソールからのウィンドウ起動方式を指定します。

applet:アプレット方式

jws:JWSアプリケーション方式

remoteapp:リモートアプリケーション方式

注※1

値を変更した場合,ssoconsoledデーモンプロセスを再起動する必要があります。

注※2

max-admin-numキーとmax-operator-numキーの合計が99以下になるように設定することを推奨します。また,どちらかを「0(上限なし)」に設定した場合,もう一方を99に設定することもできます。

なお,SSOコンソールにログインできても,ssocolmng動作定義ファイル(ssocolmng.def)およびssoapmon動作定義ファイル(ssoapmon.def)のmax-clientの設定に応じて,起動できるGUIは制限されます。

注※3

ユーザ権限による機能差異については,「2.1.1(2) メニューフレーム」を参照してください。

注※4

インストール時のssoconsoled動作定義ファイルの設定値はremoteappです。

(3) 注意事項

web-protocol:キーに「http」を指定しないでssoconsoledデーモンプロセスを起動している場合,ssoconsoled -rコマンドでの定義ファイルの再読み込みはできません。定義ファイルを再読み込みするには,ssoconsoledデーモンプロセスを再起動してください。