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JP1 Version 12 JP1/Network Node Manager i セットアップガイド


付録G.50 nnmsnmpbulk.ovpl

SNMPv2c GetBulk リクエストでノード情報について問い合わせを行います。

SYNOPSIS

nnmsnmpbulk.ovpl -u username -p password [options] node object-id [object-id]...

options: [-d] [-v version] [-c community] [-port port(default:161)] [-t timeout(default:5000)] [-r retries(default:1)] [-T] [-n non-repeaters] [-m max-repetitions] [-pp Proxy Port] [-pa Proxy Address] [-a Authentication Protocol] [-A Authentication Pass phrase] [-x Privacy Protocol] [-X Privacy Passphrase] [-N Context Name] [-oen OID and Output Encoding] [-oex OIDs that are not encoded] [-v3u SNMPv3 user name]

DESCRIPTION

nnmsnmpbulk.ovplコマンドは,SNMPエージェントから情報を取得するため,SNMPv2c/v3 GetBulkリクエストを使用します。SNMP GetBulkリクエストは,大量の情報を取得するときに必要なプロトコル交換の回数を最小限に抑えます。リモートノードから管理情報を取得するときに必要なリクエストの回数が減少するため,性能が向上します。

nodeが SNMPv1のみのエージェントの場合,このコマンドは,GetBulkリクエストをSNMPv1対応のGetNextリクエストに自動的にダウングレードします。

nodeは,IPアドレスを持つSNMPをサポートしているシステムです。IPアドレスまたはホスト名により指定できます。

コマンドに対する引数として,単数または複数のOIDを指定することができます。各OIDは,オブジェクト識別子を10進ドット形式またはニモニック名で表したものです。ニモニック名で指定した場合,OIDを定義するMIBをnnmloadmib.ovplコマンドを使用してロードする必要があります。

このコマンドを実行できるのは,ロールが System,管理者,またはWebサービス クライアントのユーザーに限定されます。ロールがレベル1オペレータ,レベル2オペレータ,またはゲストのユーザーは,このコマンドを実行することができません。

Parameters

-d

SNMPパケットを16進数形式とASN.1形式で標準出力にダンプします。

-v version

リモートノードとの通信に使用するSNMPのバージョンを指定します。versionに有効な値は,122cまたは3です。

このトポロジに存在しないノードで,値が指定されていない場合,デフォルトは2cになります。

-c community

リモートノード上で認証に使用するコミュニティ文字列を指定します。

注記:シェルに影響する文字がコミュニティ文字列に含まれている場合は,必要に応じて一つ以上のエスケープ文字または引用符を使用してください。

-port port

リモートノードと通信するときに使用するポートを指定します。

-t timeout

リモートノードと通信するときに使用するタイムアウト期間をミリ秒単位で指定します。

-r retries

リモートノードと通信するときに使用するリトライ数を指定します。

-T

10進ドット形式のOIDおよびテキスト形式の規定が適用されていないMIB変数値を出力します。

-n non-repeaters

non-repeatersは辞書的な順序で次候補を一つ返す変数の数を指定します。この値は,nnmsnmpbulk.ovplコマンドで取得する繰り返しのない varbind(値)の数を示しています。

-m max-repetitions

max-repetitionsは,残りの変数に対して,辞書的な順序で次候補をいくつ返すかを指定します。この値は,繰り返しのあるvarbind(値)に対して取得する行の数を示します。繰り返しのあるvarbindは,各テーブル行にあります。

-pp Proxy Port

ノードと通信するときに使用するプロキシポートを指定します。

-pa Proxy Address

ノードと通信するときに使用するプロキシIPアドレスを指定します。

-a Authentication Protocol

SNMPv3認証プロトコル(MD5|SHA)

-A Authentication Passphrase

SNMPv3認証パスフレーズ

-x Privacy Protocol

SNMPv3プライバシプロトコル(DES|3DES|AES|AES192|AES256)

-X Privacy Passphrase

SNMPv3プライバシパスフレーズ

-N Context Name

SNMPv3コンテキスト名 (例えばvlan1)

-oen <OID> : <encoding>

OIDおよび出力エンコード(例えば1.3.6.1.2.1.1.4:UTF-8)

-oex <OID1,OID2,...>

エンコードされていないOID

-v3u SNMPv3 user name

SNMPv3ユーザー名(例えばtestV3user)

-u <username>

コマンドの実行に必要な NNMi の管理者名を指定します。nnm.propertiesファイルが存在していない限り,これが必要になります。詳細はnnm.propertiesリファレンスページを参照してください。

-p <password>

コマンドの実行に必要なNNMiの管理者パスワードを指定します。nnm.propertiesファイルが存在していない限り,これが必要になります。詳細はnnm.propertiesリファレンスページを参照してください。

nnmsnmpbulk.ovplコマンドは,応答が受信されなかった場合に,線形のバックオフアルゴリズムを使用し,timeoutretriesに基づいてSNMPリクエストを再送信します。 例えば,timeout2000(2秒)でretries3の場合,初期リクエストは2秒後にタイムアウトし,最初のリトライは4秒後にタイムアウトし,2番目のリトライは6秒後にタイムアウトし,最後のリトライは8秒後にタイムアウトします。設定を解決するには,さらに時間が必要になることもあります。

EXAMPLES

次のコマンドは,システムMIBオブジェクト識別子の下にあるすべての情報をノードtestnodeから取得します。

nnmsnmpbulk.ovpl -c community testnode .1.3.6.1.2.1.1.0

AUTHOR

nnmsnmpbulk.ovpl was developed by Micro Focus.

FILES

SEE ALSO

nnmloadmib.ovpl, nnmsnmpnotify.ovpl, nnmsnmpset.ovpl, nnmsnmpwalk.ovpl.

RFC 1155, 1157, 1212: SNMP Version 1.

RFC 1901 - 1908, 2576, 2578, 3416 - 3418: SNMP Version 2.

RFC 3411 - 3415: SNMP Version 3.

EXTERNAL INFLUENCES

Environmental Variables

$LANGは,メッセージを表示するときの言語を決定します。$LANGが指定されていない場合,または空の文字列に設定された場合,$LANGではなくCがデフォルトに使用されます。国際化変数のどれかに無効な設定値がある場合,nnmsnmpbulk.ovplは,国際化変数のすべてがCに設定されているように処理します。

International Code Set Support

シングルバイトまたはマルチバイトの文字コードセットをサポートします。

注記:DISPLAY STRINGタイプのSNMP MIB値はVT-ASCIIに限定されています。