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JP1 Version 12 JP1/Network Node Manager i セットアップガイド


付録G.51 nnmsnmpset.ovpl

SNMPセットリクエストを発行します。

SYNOPSIS

nnmsnmpset.ovpl -u username -p password [options] node object-id asnType value [object-id asnType value]...

options: [-d] [-v version] [-c write community] [-port port(default:161)] [-t timeout(default:5000)] [-r retries(default:1)(] [-T] [-pp Proxy Port] [-pa Proxy Address] [-a Authentication Protocol] [-A Authentication Pass phrase] [-x Privacy Protocol] [-X Privacy Passphrase] [-N Context Name] [-v3u SNMPv3 user name]

DESCRIPTION

nnmsnmpset.ovplコマンドは,リモートnode上のMIBオブジェクトを変更するためにSNMPセットリクエストを発行します。

object-id , asnType , valueの三つを一組としてnnmsnmpset.ovplコマンドからリモートノードに渡されるデータを指定します。ユーザーは,この組を少なくとも一つコマンドラインの引数で指定する必要があります。

object-idは,10進ドット形式のオブジェクトインスタンス識別子(例えば,.1.3.6.1.4.1.11.2.17.2.1.0)またはニモニックの文字列(例えば,openViewSourceId.0)です。

asnTypeは,次のasnTypesのいずれかとします。

integer

integer32

unsigned32

octetstring

octetstringhex

octetstringoctal

octetstringascii

objectidentifier

null

ipaddress

counter

counter32

counter64(SNMPv2c またはv3に対応するリモートノードの場合)

gauge

gauge32

timeticks

opaque

opaquehex

opaqueoctal

opaqueascii

asnTypeの詳細説明は,RFC 1155およびRFC 1902を参照してください。

このときのvalueパラメータは,指定されたasnType で有効である必要があります。16進数または8進数の値が必要なasnTypeを使用する場合,ユーザーがこの値の各バイトを完全に定義する必要があります。 例えば,fff(または17377)を指定すると,1バイト足りないため動作しません。代わりに0fff(または017377)を使用してください。asnTypeがnullの場合,ユーザーはコマンドライン上でvalueを指定する必要があります。リクエストの生成時,このvalueが無視されます。このvalueは,512バイトを超えてはなりません。

このコマンドを実行できるのは,ロールがSystem,管理者,またはWebサービスクライアントのユーザーに限定されます。ロールがレベル1オペレータ,レベル2オペレータ,またはゲストのユーザーは,このコマンドを実行することができません。

Parameters

-d

SNMPパケットを16進数形式とASN.1形式で標準出力にダンプします。

-v version

リモートノードとの通信に使用するSNMPのバージョンを指定します。versionに有効な値は,12cまたは 3です。

このトポロジに存在しないノードで,値が指定されていない場合,デフォルトは 2cになります。

-c write community

リモートノード上で認証に使用する書き込みコミュニティ文字列を指定します。

注記:シェルに影響する文字がコミュニティ文字列に含まれている場合は,必要に応じて一つ以上のエスケープ文字または引用符を使用してください。

-port port

リモートノードと通信するときに使用するポートを指定します。

-t timeout

リモートノードと通信するときに使用するタイムアウト期間をミリ秒単位で指定します。

-r retries

リモートノードと通信するときに使用するリトライ数を指定します。

-T

10進ドット形式のOIDおよびテキスト形式の規定が適用されていないMIB変数値を出力します。

-pp Proxy Port

ノードと通信するときに使用するプロキシポートを指定します。

-pa Proxy Address

ノードと通信するときに使用するプロキシIPアドレスを指定します。

-a Authentication Protocol

SNMPv3認証プロトコル(MD5|SHA)

-A Authentication Passphrase

SNMPv3認証パスフレーズ

-x Privacy Protocol

SNMPv3プライバシプロトコル(DES|3DES|AES|AES192|AES256)

-X Privacy Passphrase

SNMPv3プライバシパスフレーズ

-N Context Name

SNMPv3コンテキスト名(例えばvlan1)

-v3u SNMPv3 user name

SNMPv3ユーザー名(例えばtestV3user)

-u <username>

コマンドの実行に必要なNNMiの管理者名を指定します。nnm.propertiesファイルが存在していない限り,これが必要になります。詳細はnnm.propertiesリファレンスページを参照してください。

-p <password>

コマンドの実行に必要なNNMiの管理者パスワードを指定します。nnm.propertiesファイルが存在していない限り,これが必要になります。詳細はnnm.propertiesリファレンスページを参照してください。

nnmsnmpset.ovplコマンドは,応答が受信されなかった場合に,線形のバックオフアルゴリズムを使用し,timeoutretriesに基づいてSNMPリクエストを再送信します。 例えば,timeout2000(2秒)で retries3の場合,初期リクエストは2秒後にタイムアウトし,最初のリトライは4秒後にタイムアウトし,2番目のリトライは6秒後にタイムアウトし,最後のリトライは8秒後にタイムアウトします。設定を解決するには,さらに時間が必要になることもあります。

EXAMPLES

次のコマンドは,ノードtestnodeのsysContactの値をBob Jonesに設定します。

nnmsnmpset.ovpl -c writeCommunity testnode system.sysContact.0 octetstring "Bob Jones"

このコマンドの出力は次のとおりです。

sysContact.0 : OCTET STRING- (ascii): Bob Jones

AUTHOR

nnmsnmpset.ovpl was developed by Micro Focus.

FILES

Windows:

%NNM_BIN%\nnmsnmpset.ovpl

%NnmInstallDir%\doc\rfc*.txt

Linux:

$NNM_BIN/nnmsnmpset.ovpl

$NnmInstallDir/doc/rfc*.txt

SEE ALSO

nnmsnmpwalk.ovpl, nnmsnmpget.ovpl, nnmsnmpnext.ovpl, nnmsnmpbulk.ovpl, nnmsnmpnotify.ovpl.

RFC 1155, 1157, 1212: SNMP Version 1.

RFC 1901 - 1908, 2576, 2578, 3416 - 3418: SNMP Version 2.

RFC 3411 - 3415: SNMP Version 3.

EXTERNAL INFLUENCES

Environmental Variables

$LANGは,メッセージを表示するときの言語を決定します。$LANGが指定されていない場合,または空の文字列に設定された場合,$LANGではなくCがデフォルトに使用されます。国際化変数のどれかに無効な設定値がある場合,nnmsnmpset.ovplは,国際化変数のすべてがCに設定されているように処理します。

International Code Set Support

シングルバイトまたはマルチバイトの文字コードセットをサポートします。

注記:asnTypeがoctetstringasciiのSNMP MIB値はVT-ASCIIに限定されています。