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JP1 Version 12 JP1/Network Node Manager i セットアップガイド


21.19 以前にサポートされていたvarbind順序を保持するようにNNMiを構成する

すべてのSNMPv2トラップは,最初と2番目のvarbindとしてsysUpTime.0およびsnmpTrapOID.0 OIDを含みます。

重要

SNMPv2トラップ定義がsysUpTime.0またはsnmpTrapOID.0をトラップパラメーターとして含む場合,varbindリストの最初と2番目以外の位置に追加のvarbindとして現れる可能性があります。

NNMi 10-10より前では,NNMiはsysUpTime.0およびsnmpTrapOID.0 OIDのすべてのインスタンスをvarbindリストから削除していました。NNMi 10-10からは,NNMiは,これらのOIDがトラップ定義の一部であるときにこれらのOIDを保持し,受信したトラップのvarbindリストの最初と2番目以外の位置にある可能性があります。この変更によって,sysUpTime.0またはsnmpTrapOID.0 OIDをトラップパラメーターとして持つトラップのvarbind順序が変更されることがあります。

次の例では,1番目のボールドのvarbindsnmpTrapOID.0の値が含まれ,2番目のボールドのvarbindsysUpTime.0の値が含まれています。この例に示されているように,これらのvarbindvarbindリストの1番目と2番目以外の位置に追加varbindとして表示されます。

//0: SNMP MESSAGE (0x30): 115 bytes
//2: INTEGER VERSION (0x2) 1 bytes: 1 (SNMPv2C)
//5: OCTET-STR COMMUNITY (0x4) 6 bytes: "public"
//13: V2-TRAP-PDU (0xa7): 102 bytes
//15: INTEGER REQUEST-ID (0x2) 2 bytes: 18079
//19: INTEGER ERROR-STATUS (0x2) 1 bytes: noError(0)
//22: INTEGER ERROR-INDEX (0x2) 1 bytes: 0
//25: SEQUENCE VARBIND-LIST (0x30): 90 bytes
//27: SEQUENCE VARBIND (0x30): 13 bytes
//29: OBJ-ID (0x6) 8 bytes: .1.3.6.1.2.1.1.3.0
//39: TIMETICKS (0x43) 1 bytes: 9
//42: SEQUENCE VARBIND (0x30): 32 bytes
//44: OBJ-ID (0x6) 10 bytes: .1.3.6.1.6.3.1.1.4.1.0
//56: OBJ-ID (0x6) 18 bytes: .1.3.6.1.6.3.1.1.5.3.1.3.6.1.4.1.9.1.14
//76: SEQUENCE VARBIND (0x30): 14 bytes
//78: OBJ-ID (0x6) 9 bytes: .1.3.6.1.2.1.2.2.1.1
//89: INTEGER (0x2) 1 bytes: 92
//92: SEQUENCE VARBIND (0x30): 23 bytes
//94: OBJ-ID (0x6) 10 bytes: .1.3.6.1.6.3.1.1.4.3.0
//106: OBJ-ID (0x6) 9 bytes: .1.3.6.1.4.1.11.2.3.14
メモ

NNMiでsysUpTime.0 OIDsnmpTrapOID.0 OIDのすべてのインスタンスをvarbindリストから削除する場合にだけ,com.hp.nnm.events.preserveOldVarbindListOrderプロパティをtrueに設定します。

NNMi 10-10より前と同じ動作にしたい場合は,次のようにします。

  1. 次のファイルを編集する。

    • Windows:%NNM_PROPS%\nms-jboss.properties

    • Linux:$NNM_PROPS/nms-jboss.properties

  2. 次の行を追加する。

    com.hp.nnm.events.preserveOldvarbindListOrder=true
  3. 変更を保存する。

  4. 次のコマンドを実行して,NNMiを再起動する。

    ovstop
    ovstart