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JP1 Version 12 JP1/Network Node Manager i セットアップガイド


10.3.7 グローバルネットワーク管理環境での証明書の使用

注意

NNMi 11-50以降のバージョンでは,証明書を保存するためにPublic Key Cryptography Standards (PKCS) #12リポジトリが導入されています。NNMi 11-50以降の新しいインスタンスをシステムにインストールすると,新しいPKCS #12ファイルベースの証明書管理方法を利用できます。以前のバージョンのNNMiからアップグレードした環境では,引き続きJKSリポジトリが証明書の格納に使用されます。

アップグレードした環境で,PKCS #12リポジトリに移行するには,「10.2 アップグレードされたNNMi環境で新しいキーストアーを使用するための設定」の手順に従います。

NNMiのインストール時には,インストールスクリプトによってNNMi管理サーバーの自己署名証明書が作成されます。この証明書には,ノードの完全修飾ドメイン名を含むエイリアスが記録されています。インストールスクリプトは,この自己署名証明書をNNMi管理サーバーのnnm-key.p12ファイルおよびnnm-trust.p12ファイルに追加します。

次の手順を実行し,次の図に基づいて自己署名証明書またはCA署名証明書を使用するようにグローバルネットワーク管理機能を設定します。

開始する前に,必要な証明書がリージョナルマネージャーシステムで作成されていることを確認してください。詳細については,「10.3.4 既存の証明書と新規の自己署名証明書またはCA署名証明書との置き換え」を参照してください。

メモ

新たにインストールしたNNMi 11-50以降のインスタンスと,旧バージョンからバージョン11-50以降にアップグレードしたNNMi管理サーバーを組み合わせて使用する場合は,「バージョン11-50にアップグレードされたNNMi管理サーバー」のガイドラインに従ってください。

図10‒3 グローバルネットワーク管理

[図データ]

  1. regional1およびregional2で次のディレクトリに変更します。

    • Windowsの場合:%NnmDataDir%shared\nnm\certificates

    • Linuxの場合:$NnmDataDir/shared/nnm/certificates

  2. nnm-trust.p12ファイルを,上記のregional1およびregional2の場所から,global1の任意の一時保管場所にコピーします。

  3. global1で次のコマンドを実行し,regional1およびregional2の証明書をglobal1のnnm-trust.p12ファイルにマージします。
    nnmcertmerge.ovpl -truststore <regional1_nnm-trust.p12_location>
    nnmcertmerge.ovpl -truststore <regional2_nnm-trust.p12_location>
  4. global1で,次のコマンドを実行して,NNMiを再起動します。

    ovstop
    ovstart
重要

高可用性(HA)でファイルの変更を行う場合は,クラスターの両方のノードに変更を加える必要があります。HA設定を使用するNNMiでは,変更でNNMi管理サーバーの停止と再起動が必要な場合,ovstopコマンドおよびovstartコマンドを実行する前にノードをメンテナンスモードにする必要があります。詳細については,「19.6.1 NNMiをメンテナンスモードにする」を参照してください。