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JP1 Version 12 JP1/Network Node Manager i セットアップガイド


10.3.6 高可用性環境での証明書の使用

このセクションでは,HA環境で自己署名証明書またはCA証明書を使用するようにNNMi を設定する方法について説明します。

図10‒2 HAでの証明書の使用法

[図データ]

注意

NNMi 11-50以降のバージョンでは,証明書を保存するためにPublic Key Cryptography Standards (PKCS) #12リポジトリが導入されています。NNMi 11-50以降の新しいインスタンスをシステムにインストールすると,新しいPKCS #12ファイルベースの証明書管理方法を利用できます。以前のバージョンのNNMiからアップグレードした環境では,手動でPKCS #12リポジトリに移行する必要があります。

アップグレードした環境で,PKCS #12リポジトリに移行するには,「10.2 アップグレードされたNNMi環境で新しいキーストアーを使用するための設定」の手順に従います。

〈この項の構成〉

(1) デフォルト証明書を使用した高可用性の設定

NNMiでHAを正しく有効にするための設定プロセスでは,プライマリクラスタノードとセカンダリクラスタノードの間でデフォルトの自己署名証明書を共有します。HA下で実行されるNNMiでデフォルトの証明書を使用するために,追加の手順を実行する必要はありません。

(2) 新しい証明書を使用した高可用性の設定

このセクションでは,newcertという新規の自己署名証明書またはCA証明書を作成します。次の手順を実行して,この新規のCA証明書または自己署名証明書を使用するようにHAを設定します。

重要

高可用性(HA)でファイルの変更を行うとき,クラスターの両方のノードに変更を加える必要があります。変更によってNNMi管理サーバーを停止して再起動する必要がある場合,ノードをメンテナンスモードにしてからovstopコマンドおよびovstartコマンドを実行する必要があります。詳細については,「19.6.1 NNMiをメンテナンスモードにする」を参照してください。

ヒント

この手順は,「19.5 共有NNMiデータ」の説明に従って,NNMi にHAを設定する前または後に実行できます。

  1. NNMi_HA1で次のディレクトリに変更します。

    • Windowsの場合:%NnmDataDir%shared\nnm\certificates

    • Linuxの場合:$NnmDataDir/shared/nnm/certificates

  2. NNMi_HA1で,次のコマンドを実行して,newcertnnm-key.p12ファイルにインポートします。

    Windowsの場合:

    %NnmInstallDir%bin\nnmkeytool.ovpl -import -alias <newcert_Alias> -storetype PKCS12 -keystore nnm-key.p12 -file newcert -storepass nnmkeypass

    Linuxの場合:

    $NnmInstallDir/bin/nnmkeytool.ovpl -import -alias <newcert_Alias> -storetype PKCS12 -keystore nnm-key.p12 -file newcert -storepass nnmkeypass