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JP1 Version 12 JP1/Performance Management - Agent Option for Microsoft(R) Exchange Server


8.5.3 資料採取コマンドの実行によるトラブルシューティング資料の採取方法(論理ホスト運用の場合)

論理ホスト運用のPerformance Managementの資料は共有ディスクにあり,資料は実行系と待機系の両方で採取する必要があります。

トラブルの要因を調べるための資料の採取には,jpcrasコマンドを使用します。資料採取コマンドの実行手順を次に示します。なお,ここで説明する操作は,OSユーザーとしてAdministrators権限を持つユーザーが実行してください。

論理ホスト運用の場合の資料採取コマンドの実行について,手順を説明します。

  1. 共有ディスクをオンラインにする。

    論理ホストの資料は共有ディスクに格納されています。実行系ノードでは,共有ディスクがオンラインになっていることを確認して資料を採取してください。

  2. 実行系と待機系の両方で,採取する資料および資料の格納先フォルダを指定して,jpcrasコマンドを実行する。

    jpcrasコマンドで,採取できるすべての情報をc:\tmp\jpc\agtフォルダに格納する場合の,コマンドの指定例を次に示します。

    jpcras c:\tmp\jpc\agt all all

    jpcrasコマンドをlhostの引数を指定しないで実行すると,そのノードの物理ホストと論理ホストのPerformance Managementの資料が一とおり採取されます。論理ホスト環境のPerformance Managementがある場合は,共有ディスク上のログファイルが取得されます。

    なお,共有ディスクがオフラインになっているノードでjpcrasコマンドを実行すると,共有ディスク上のファイルを取得できませんが,エラーは発生しないで正常終了します。

    注意

    実行系ノードと待機系ノードの両方で,資料採取コマンドを実行して資料採取をしてください。フェールオーバーの前後の調査をするには,実行系と待機系の両方の資料が必要です。

    jpcrasコマンドについては,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。

  3. クラスタソフトの資料を採取する。

    この資料は,クラスタソフトとPerformance Managementのどちらでトラブルが発生しているのかを調査するために必要になります。クラスタソフトからPerformance Managementへの起動停止などの制御要求と結果を調査できる資料を採取してください。