3.6.1 パフォーマンスデータの格納先の変更
PFM - Agent for Enterprise Applicationsで収集したパフォーマンスデータは,PFM - Agent for Enterprise ApplicationsのAgent StoreサービスのStoreデータベースで管理しています。ここではパフォーマンスデータの格納先の変更方法について説明します。
(1) jpcconf db defineコマンドを使用して設定を変更する
Storeデータベースで管理されるパフォーマンスデータの,次のデータ格納先フォルダを変更したい場合は,jpcconf db defineコマンドで設定します。Storeデータベースの格納先フォルダを変更する前に収集したパフォーマンスデータが必要な場合は,jpcconf db defineコマンドの-moveオプションを使用してください。jpcconf db defineコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」を参照してください。
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保存先フォルダ
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バックアップ先フォルダ
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エクスポート先フォルダ
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部分バックアップ先フォルダ※
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インポート先フォルダ※
注※ Storeバージョン2.0使用時だけ設定できます。
jpcconf db defineコマンドで設定するオプション名,設定できる値の範囲などを次の表に示します。
説明 |
ホスト環境 |
オプション名 |
設定できる値(Storeバージョン1.0) |
設定できる値(Storeバージョン2.0) |
デフォルト値 |
---|---|---|---|---|---|
パフォーマンスデータの作成先フォルダ |
物理ホスト |
sd |
1〜127バイトのフルパス名 |
1〜214バイトのフルパス名※1 |
|
論理ホスト |
sd |
1〜127バイトのフルパス名 |
1〜214バイトのフルパス名※1 |
|
|
パフォーマンスデータの退避先フォルダ(フルバックアップ) |
物理ホスト |
bd |
1〜127バイトのフルパス名 |
1〜211バイトのフルパス名※3 |
|
論理ホスト |
bd |
1〜127バイトのフルパス名 |
1〜211バイトのフルパス名※3 |
|
|
パフォーマンスデータの退避先フォルダ(部分バックアップ) |
物理ホスト |
pbd |
− |
1〜214バイトのフルパス名※1 |
|
論理ホスト |
pbd |
− |
1〜214バイトのフルパス名※1 |
|
|
パフォーマンスデータを退避する場合の最大世代番号 |
bs |
1〜9 |
1〜9 |
5 |
|
パフォーマンスデータのエクスポート先フォルダ |
物理ホスト |
dd |
1〜127バイトのフルパス名 |
1〜127バイトのフルパス名 |
|
論理ホスト |
dd |
1〜127バイトのフルパス名 |
1〜127バイトのフルパス名 |
|
|
パフォーマンスデータのインポート先フォルダ |
物理ホスト |
id |
− |
1〜222バイトのフルパス名※4 |
|
論理ホスト |
id |
− |
1〜222バイトのフルパス名※4 |
|
- (凡例)
-
−:設定できない
- 注※1
-
相対パスで設定している場合には,設定したフォルダのパスの長さが,絶対パスで214バイト以内である必要があります。
- 注※2
-
環境ディレクトリは,論理ホスト作成時に指定した共有ディスク上のディレクトリです。
- 注※3
-
相対パスで設定している場合には,設定したフォルダのパスの長さが,絶対パスで211バイト以内である必要があります。
- 注※4
-
相対パスで設定している場合には,設定したフォルダのパスの長さが,絶対パスで222バイト以内である必要があります。
(2) jpcsto.iniファイルを編集して設定を変更する(Storeバージョン1.0の場合だけ)
Storeバージョン1.0使用時は,jpcsto.iniを直接編集して変更できます。
(a) jpcsto.iniファイルの設定項目
jpcsto.iniファイルで編集するラベル名,設定できる値の範囲などを次の表に示します。
説明 |
ホスト環境 |
ラベル名 |
設定できる値(Storeバージョン1.0)※1 |
デフォルト値 |
---|---|---|---|---|
パフォーマンスデータの作成先フォルダ |
物理ホスト |
Store Dir※2 |
1〜127バイトのフルパス名 |
|
論理ホスト |
Store Dir※2 |
1〜127バイトのフルパス名 |
|
|
パフォーマンスデータの退避先フォルダ(フルバックアップ) |
物理ホスト |
Backup Dir※2 |
1〜127バイトのフルパス名 |
|
論理ホスト |
Backup Dir※2 |
1〜127バイトのフルパス名 |
|
|
パフォーマンスデータを退避する場合の最大世代番号 |
Backup Save |
1〜9 |
5 |
|
パフォーマンスデータのエクスポート先フォルダ |
物理ホスト |
Dump Dir※2 |
1〜127バイトのフルパス名 |
|
論理ホスト |
Dump Dir※2 |
1〜127バイトのフルパス名 |
|
- (凡例)
-
−:設定できない
- 注※1
-
-
フォルダ名は,すべてフルパス名で指定してください。
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指定できる文字は,次の文字を除く,半角英数字,半角記号および半角空白です。
; , * ? ' " < > |
-
指定値に誤りがある場合,Agent Storeサービスは起動できません。
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- 注※2
-
Store Dir,Backup Dir,およびDump Dirには,それぞれ重複したフォルダを指定できません。
- 注※3
-
環境ディレクトリは,論理ホスト作成時に指定した共有ディスク上のディレクトリです。
(b) jpcsto.iniファイルの編集前の準備
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Storeデータベースの格納先フォルダを変更する場合は,変更後の格納先フォルダを事前に作成しておいてください。
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Storeデータベースの格納先フォルダを変更すると,変更前に収集したパフォーマンスデータを使用できなくなります。変更前に収集したパフォーマンスデータが必要な場合は,次に示す手順でデータを引き継いでください。
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jpctool db backupコマンドでStoreデータベースに格納されているパフォーマンスデータのバックアップを採取する。
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「3.6.1 パフォーマンスデータの格納先の変更」に従ってStoreデータベースの格納先フォルダを変更する。
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jpctool db restoreコマンドで変更後のフォルダにバックアップデータをリストアする。
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(c) jpcsto.iniファイルの編集手順
手順を次に示します。
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PFM - Agent のサービスを停止する。
ローカルホストでPFM -Agentのサービスが起動されている場合は,すべて停止してください。
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テキストエディターなどで,jpcsto.iniファイルを開く。
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パフォーマンスデータの格納先フォルダなどを変更する。
次に示す網掛け部分を,必要に応じて修正してください。
注意
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行頭および「=」の前後には空白文字を入力しないでください。
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各ラベルの値の「.」は,Agent StoreサービスのStoreデータベースのデフォルト格納先フォルダ(インストール先フォルダ\agtm\store\インスタンス名)を示します。格納先を変更する場合,その格納先フォルダからの相対パスか,または絶対パスで記述してください。
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jpcsto.iniファイルには,データベースの格納先フォルダ以外にも,定義情報が記述されています。[Data Section]セクション以外の値は変更しないようにしてください。[Data Section]セクション以外の値を変更すると,Performance Managementが正常に動作しなくなることがあります。
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jpcsto.iniファイルを保存して閉じる。
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Performance Managementのサービスを起動する。
- 注意
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この手順でStoreデータベースの保存先フォルダを変更した場合,パフォーマンスデータファイルは変更前のフォルダから削除されません。これらのファイルが不要な場合は,次に示すファイルだけを削除してください。
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拡張子が.DBであるすべてのファイル
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拡張子が.IDXであるすべてのファイル
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