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JP1 Version 12 JP1/Performance Management - Agent Option for Oracle


4.9.1 インスタンス環境の更新の設定

クラスタシステムでインスタンス環境を更新したい場合は,論理ホスト名とインスタンス名を確認し,インスタンス情報を更新します。インスタンス情報の設定は,実行系ノードのPFM - Agentホストで実施します。

更新する情報については,Windowsの場合は「2.4.2 インスタンス環境の更新の設定」,UNIXの場合は「3.4.2 インスタンス環境の更新の設定」を参照して,あらかじめ確認してください。Oracleのインスタンス情報の詳細については,Oracleのマニュアルを参照してください。

論理ホスト名とインスタンス名を確認するには,jpcconf ha listコマンドを使用します。また,インスタンス環境を更新するには,jpcconf inst setupコマンドを使用します。

インスタンス環境を更新する手順を次に示します。複数のインスタンス環境を更新する場合は,この手順を繰り返し実施します。

  1. 論理ホスト名とインスタンス名を確認する。

    更新したいインスタンス環境で動作しているPFM - Agent for Oracleを示すサービスキーを指定して,jpcconf ha listコマンドを実行します。

    例えば,PFM - Agent for Oracleの論理ホスト名とインスタンス名を確認したい場合,次のように指定してコマンドを実行します。

    Windowsの場合

    jpcconf ha list -key Oracle

    UNIXの場合

    jpcconf ha list -key Oracle

    設定されている論理ホスト名がjp1_Ora,インスタンス名がOra1の場合,次のように表示されます。

    [図データ]

  2. 更新したいインスタンス環境のPFM - Agent for Oracleのサービスが起動されている場合は,クラスタソフトからサービスを停止する。

  3. 手順2で共有ディスクがアンマウントされる場合は,クラスタソフトからの操作やボリュームマネージャの操作などで,共有ディスクをマウントする。

  4. 更新したいインスタンス環境のPFM - Agent for Oracleを示すサービスキーおよびインスタンス名を指定して,jpcconf inst setupコマンドを実行する。

    例えば,PFM - Agent for Oracleの論理ホスト名がjp1_Ora,インスタンス名がOra1のインスタンス環境を更新する場合,次のように指定してコマンドを実行します。

    Windowsの場合

    jpcconf inst setup -key Oracle -lhost jp1_Ora -inst Ora1

    UNIXの場合

    jpcconf inst setup -key Oracle -lhost jp1_Ora -inst Ora1

  5. Oracleのインスタンス情報を更新する。

    PFM - Agent for Oracleのインスタンス情報を,コマンドの指示に従って入力します。PFM - Agent for Oracleのインスタンス情報については,Windowsの場合は「2.4.2 インスタンス環境の更新の設定」,UNIXの場合は「3.4.2 インスタンス環境の更新の設定」を参照してください。現在設定されている値が表示されます(ただしoracle_passwdの値は表示されません)。表示された値を変更しない場合は,リターンキーだけを押してください。すべての入力が終了すると,インスタンス環境が更新されます。

  6. 更新したインスタンス環境のサービスを,クラスタソフトから再起動する。

    サービスの起動方法および停止方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,Performance Managementの起動と停止について説明している章を参照してください。

注意

コマンドについては,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。