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JP1 Version 12 JP1/Performance Management - Agent Option for Platform(UNIX(R)用)


Network Interface Detail(PI_NIND)

〈このページの構成〉

機能

Network Interface Detail(PI_NIND)レコードには,ネットワークインターフェースについての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータが格納されます。インターフェースには,ループバック,ローカルトークンリングアダプター,およびEthernetアダプターがあり,1台のマシンに複数のネットワークインターフェースを置けます。各インターフェースは,複数のIPアドレスを持てます。パフォーマンスデータを収集するごとに,1つのネットワークインターフェースにつき1件のレコードが作成されますが,最初に見つかったIPアドレスだけが使用されます。このレコードは,複数インスタンスレコードです。

注意
  • Flags(FLAGS)フィールドに設定されるインターフェースフラグで,判定できるフラグは次のとおりです。

    ・AIXの場合

    UP,BROADCAST,DEBUG,LOOPBACK,POINTOPOINT,NOTRAILERS,RUNNING,NOARP,PROMISC,ALLMULTI,OACTIVE,SIMPLEX,MULTICAST

    ・HP-UXの場合

    UP,LOOPBACK

    ・Solarisの場合

    UP,BROADCAST,DEBUG,LOOPBACK,POINTOPOINT,NOTRAILERS,RUNNING,NOARP,PROMISC,ALLMULTI,INTELLIGENT,MULTICAST,MULTI_BCAST,UNNUMBERED,PRIVATE

    ・Linuxの場合

    UP,BROADCAST,DEBUG,LOOPBACK,POINTOPOINT,NOTRAILERS,RUNNING,NOARP,PROMISC,ALLMULTI,MULTICAST,MASTER,SLAVE,PORTSEL,AUTOMEDIA,DYNAMIC

  • PFM - Agent for Platformのサービス起動中に,SolarisのDR機能を使用してシステムリソースを変更した場合に,正しく収集できないパフォーマンスデータがあります。変更の影響を受けるシステムリソースの種類と変更後に正しくレポートを表示するための対処方法を次の表に示します。

    システムリソースの種類

    レポートの種類

    変更後の対処方法

    LANボード

    リアルタイム

    レポートを再表示する。

    履歴

    表示期間にシステムリソースを変更した日時を含めないように指定する。

    システムリソースの変更の影響を受けるフィールドは,次に示す以外のフィールドです。

    ・Interval(INTERVAL)

    ・Record Time(RECORD_TIME)

    ・Record Type(INPUT_RECORD_TYPE)

    ・Storeデータベースに記録されるときだけ追加されるフィールド

    なお,システムリソースを変更する場合の注意事項の詳細は,「レコードの注意事項」の「システムリソースを変更する場合の性能情報」を参照してください。

  • Linuxでは,IPv4アドレスとIPv6アドレスのどちらかが設定されているネットワークインターフェースのパフォーマンスデータだけが収集されます。

  • このレコードは,SolarisのShared-IP Non-Global Zoneでは使用できません。Exclusive-IP Non-Global Zoneでは使用できます。なお,Shared-IP Non-Global Zoneではレポートを表示できません。

  • PFM - Agent for Platform 08-50以降では,IPv6がサポート対象になります。IPv4とIPv6が共存する環境で表示される数値に影響があるフィールドを次の表に示します。

    PFM-View名

    OS環境

    取得するIP情報

    IPv4環境

    IPv6環境

    共存環境

    Broadcast Address

    すべて

    IPv4

    空白

    IPv4

    Flags

    HP-UX,AIX

    Solaris,Linux

    IPv4

    IPv6

    IPv4

    IP Address

    すべて

    IPv4

    空白

    IPv4

    IP6 Address

    すべて

    空白

    IPv6

    IPv6

    Interface

    すべて

    IPv4

    IPv6

    IPv4

    Interval

    すべて

    Max Transmission Unit

    HP-UX,Solaris,Linux

    IPv4

    IPv6

    IPv4

    AIX

    Network Mask

    すべて

    IPv4

    空白

    IPv4

    Network Name

    すべて

    IPv4

    空白

    IPv4

    Pkt Collisions

    HP-UX

    IPv4

    0

    IPv4

    AIX,Solaris,Linux

    IPv4

    IPv6

    IPv4とIPv6の合算値

    Pkt Receive Errors

    HP-UX

    IPv4

    0

    IPv4

    AIX,Solaris,Linux

    IPv4

    IPv6

    IPv4とIPv6の合算値

    Pkt Xmit Errors

    HP-UX

    IPv4

    0

    IPv4

    AIX,Solaris,Linux

    IPv4

    IPv6

    IPv4とIPv6の合算値

    Pkts Rcvd

    すべて

    IPv4

    IPv6

    IPv4とIPv6の合算値

    Pkts Rcvd/sec

    すべて

    IPv4/Interval

    IPv6/Interval

    (IPv4とIPv6の合算値)/Interval

    Pkts Xmitd

    すべて

    IPv4

    IPv6

    IPv4とIPv6の合算値

    Pkts Xmitd/sec

    すべて

    IPv4/Interval

    IPv6/Interval

    (IPv4とIPv6の合算値)/Interval

    Record Time

    すべて

    Record Type

    すべて

    Total Pkt Errors

    HP-UX

    IPv4の「Pkt Receive Errors」と「Pkt Xmit Errors」と「Pkt Collisions」の合算値

    0

    IPv4の「Pkt Receive Errors」と「Pkt Xmit Errors」と「Pkt Collisions」の合算値

    AIX,Solaris,Linux

    IPv4の「Pkt Receive Errors」と「Pkt Xmit Errors」と「Pkt Collisions」の合算値

    IPv6の「Pkt Receive Errors」と「Pkt Xmit Errors」と「Pkt Collisions」の合算値

    IPv4とIPV6の「Pkt Receive Errors」と「Pkt Xmit Errors」と「Pkt Collisions」の合算値

    Total Pkts

    すべて

    IPv4の「pkts received」と「Pkts Xmitd」の合算値

    IPv6の「pkts received」と「Pkts Xmitd」の合算値

    IPv4とIPV6の「pkts received」と「Pkts Xmitd」の合算値

    Total Xmit Receive Errors

    HP-UX

    IPv4の「Pkt Receive Errors」と「Pkt Xmit Errors」の合算値

    0

    IPv4の「Pkt Receive Errors」と「Pkt Xmit Errors」の合算値

    AIX,Solaris,Linux

    IPv4の「Pkt Receive Errors」と「Pkt Xmit Errors」の合算値

    IPv6の「Pkt Receive Errors」と「Pkt Xmit Errors」の合算値

    IPv4とIPV6の「Pkt Receive Errors」と「Pkt Xmit Errors」の合算値

    Type

    すべて

(凡例)

−:IPv4環境またはIPv6環境に影響されない情報が収集されます。

デフォルト値および変更できる値

項目

デフォルト値

変更可否

Collection Interval

60

Collection Offset

0

Log

No

LOGIF

空白

Over 10 Sec Collection Time

No

×

Realtime Report Data Collection Mode

Reschedule

注※

指定できる値は,0〜32,767秒(Collection Intervalで指定した値の範囲内)です。これは,複数のデータを収集する場合に,一度にデータの収集処理が実行されると負荷が集中するので,収集処理の負荷を分散するために使用します。なお,データ収集の記録時間は,Collection Offsetの値に関係なく,Collection Intervalと同様の時間となります。

Collection Offsetの値を変更する場合は,収集処理の負荷を考慮した上で値を指定してください。

ODBCキーフィールド

ライフタイム

なし

レコードサイズ

フィールド

PFM View名

(PFM-Manager名)

説明

要約

形式

デルタ

サポート対象外

データソース

Broadcast Address(BROADCAST_ADDRESS)

最初に見つかったブロードキャストアドレス。インターネットアドレスフォーマットで表示される。HP-UX,Solaris,Linuxでは,loopbackインスタンスのブロードキャストアドレスは表示されない。

COPY

string(20)

No

Flags(FLAGS)

インターフェースフラグの設定。80バイト以上の場合,最後の文字は「>」。HP-UXでは,インターフェースの状態を表す,すべてのフラグがこのフィールドの値に含まれる(ifconfigコマンドでは,フラグの一部しか表示されない)。

COPY

string(80)

No

IP Address(IP_ADDRESS)

最初に見つかったIPアドレス。インターネットアドレスフォーマットで表示される。

COPY

string(20)

No

IP6 Address(IP6_ADDRESS)

IPv6のIPアドレス。インターネットアドレスフォーマットで表示される。

COPY

string(50)

No

Interface(INTERFACE_NAME)

インターフェース名。

COPY

string(40)

No

Interval(INTERVAL)

Network Interface Detail(PI_NIND)レコードが格納されたインターバル時間(秒単位)。

COPY

ulong

Yes

・リアルタイムでデルタ値のチェックを外した場合

RECORD_TIME - 最後のブート時刻

・その他の場合RECORD_TIME - 前のレコード時刻

Max Transmission Unit(MAX_TRANSMISSION_UNIT)

最大パケットサイズ(バイト単位)。

COPY

ulong

No

Network Mask(NETWORK_MASK)

最初に見つかったIPアドレスのサブネットマスク。インターネットアドレスフォーマットで表示される。

COPY

string(20)

No

Network Name(NETWORK_NAME)

ネットワーク名。1,028バイト以上のネットワーク名は扱えない。また,ネットワーク名はデータモデルで定義されたサイズまで表示される。AIX,HP-UX,Linuxでは,NISが稼働中であり,ネットワークアドレス用のNISデータベースにエントリーがない場合,インターフェースの最初に見つかったIPアドレスにマスク処理を掛けた結果が表示される。

COPY

string(256)

No

Pkt Collisions(PACKET_COLLISIONS)

パケット衝突が発生した回数。

AVG

ulong

Yes

Pkt Receive Errors(PACKET_RECEIVE_ERRORS)

パケット受信時のエラー数。

AVG

ulong

Yes

Pkt Xmit Errors(PACKET_TRANSMIT_ERRORS)

パケット送信時のエラー数。

AVG

ulong

Yes

Pkts Rcvd(PACKETS_RECEIVED)

受信したパケット数。

AVG

ulong

Yes

Pkts Rcvd/sec(PACKETS_RECEIVED_PER_SECOND)

パケットを受信した頻度(1秒当たりのパケット数)。

R

float

Yes

PACKETS_RECEIVED / INTERVAL

Pkts Xmitd(PACKETS_TRANSMITTED)

送信したパケット数。

AVG

ulong

Yes

Pkts Xmitd/sec(PACKETS_TRANSMITTED_PER_SECOND)

パケットを送信した頻度(1秒当たりのパケット数)。

R

float

Yes

PACKETS_TRANSMITTED / INTERVAL

Record Time(RECORD_TIME)

レコードが作成された時刻(グリニッジ標準時)。

COPY

time_t

No

Record Type(INPUT_RECORD_TYPE)

レコード種別。常に「NIND」。

COPY

char(8)

No

Total Pkt Errors(TOTAL_PACKET_ERRORS)

パケット送信時および受信時に発生したエラー数(パケット衝突の数も含む)。

AVG

ulong

Yes

PACKET_TRANSMIT_ERRORS + PACKET_RECEIVE_ERRORS + PACKET_COLLISIONS

Total Pkts(TOTAL_PACKETS)

送信および受信したパケット数。

AVG

ulong

Yes

PACKETS_RECEIVED + PACKETS_TRANSMITTED

Total Xmit Receive Errors(TOTAL_TRANS_RECEIVE_ERRORS)

パケット送信時および受信時に発生したエラー数(パケット衝突の数は含まない)。

AVG

ulong

Yes

PACKET_TRANSMIT_ERRORS + PACKET_RECEIVE_ERRORS

Type(INTERFACE_TYPE)

インターフェース種別。

COPY

string(20)

No