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JP1 Version 12 JP1/Performance Management - Agent Option for Platform(UNIX(R)用)


Device Summary(PI_DEVS)

〈このページの構成〉

機能

Device Summary(PI_DEVS)レコードには,Device Detail(PI_DEVD)レコードに格納されるデータを,ある一定の時間を単位として要約したパフォーマンスデータが格納されます。なお,Device Detail(PI_DEVD)レコードを収集しなくても,このレコードにはパフォーマンスデータが格納されます。

注意
  • Linuxでは,Device Summary(PI_DEVS)レコードは,/proc/partitionsに記録されている情報のうち,メジャー番号が,3,8,22,33,34,56,57,65〜71,88〜91,128〜135のデバイスのパフォーマンスデータだけを要約します。

  • PFM - Agent for Platformのサービス起動中に,SolarisのDR機能を使用してシステムリソースを変更した場合に,正しく収集できないパフォーマンスデータがあります。変更の影響を受けるシステムリソースの種類と変更後に正しくレポートを表示するための対処方法を次の表に示します。

    システムリソースの種類

    レポートの種類

    変更後の対処方法

    デバイス

    リアルタイム

    レポートを再表示する。

    履歴

    表示期間にシステムリソースを変更した日時を含めないように指定する。

    システムリソースの変更の影響を受けるフィールドは,次に示す以外のフィールドです。

    ・Interval(INTERVAL)

    ・Record Time(RECORD_TIME)

    ・Record Type(INPUT_RECORD_TYPE)

    ・Storeデータベースに記録されるときだけ追加されるフィールド

    なお,システムリソースを変更する場合の注意事項の詳細は,「レコードの注意事項」の「システムリソースを変更する場合の性能情報」を参照してください。

  • HP-UXでは,Persistent DSFのローカルディスクデバイスだけが収集されます。

デフォルト値および変更できる値

項目

デフォルト値

変更可否

Collection Interval

60

Collection Offset

0

Log

No

LOGIF

空白

Over 10 Sec Collection Time

No

×

Realtime Report Data Collection Mode

Reschedule

注※

指定できる値は,0〜32,767秒(Collection Intervalで指定した値の範囲内)です。これは,複数のデータを収集する場合に,一度にデータの収集処理が実行されると負荷が集中するので,収集処理の負荷を分散するために使用します。なお,データ収集の記録時間は,Collection Offsetの値に関係なく,Collection Intervalと同様の時間となります。

Collection Offsetの値を変更する場合は,収集処理の負荷を考慮した上で値を指定してください。

ODBCキーフィールド

なし

ライフタイム

なし

レコードサイズ

フィールド

PFM-View名

(PFM-Manager名)

説明

要約

形式

デルタ

サポート対象外

データソース

Avg Service Time/device(SERVICE_TIME)

デバイスに対する処理のデバイスごとの平均動作時間(秒単位)。HP-UXでは,すべてのI/Oの合計動作時間の和であるため,デバイスに対する処理が連続で実行される場合にIntervalの値を大きく超えることがある。その他のOSでも,デバイスに対する処理が連続で実行される場合にIntervalの値を超えることがある。

AVG

utime

No

TOTAL_SERVICE_TIME / DEVICE_COUNT

Avg Service Time/op(AVG_SERVICE_TIME)

デバイスに対するI/Oの平均動作時間(秒単位)。

AVG

utime

No

TOTAL_SERVICE_TIME / TOTAL_IO_OPS

Busy %(BUSY_PERCENT)

平均ディスクビジー率(%)。デバイスに対する処理が連続で実行される場合に,「100」を超えることがある。

%

float

No

((TOTAL_BUSY_TIME / INTERVAL) / DEVICE_COUNT) * 100

Devices(DEVICE_COUNT)

デバイス数。

AVG

ulong

No

Device Summary(PI_DEVS)レコードで要約されたDevice Detail(PI_DEVD)レコードの数。

I/O Mbytes(TOTAL_IO_MBYTES)

I/O処理の合計転送サイズ(メガバイト単位)。

AVG

double

Yes

Interval(INTERVAL)

Device Summary(PI_DEVS)レコードが格納されたインターバル時間(秒単位)。

COPY

ulong

Yes

・リアルタイムでデルタ値のチェックを外した場合

RECORD_TIME - 最後のブート時刻

・その他の場合

RECORD_TIME - 前のレコード時刻

Mbytes Xferd/sec(MBYTES_TRANSFERRED_PER_SECOND)

I/O処理の平均速度(1秒当たりのメガバイト数)。

R

float

Yes

TOTAL_IO_MBYTES / INTERVAL

Queue Length(QUEUE_LENGTH)

デバイスのキューに入っているI/Oの要求数。

AVG

ulong

No

AIX

すべてのデバイスのキュー長の和 / DEVICE_COUNT

Read Ops %(READ_OPS_PERCENT)

I/O処理のうち,読み取り処理の割合(%)。

%

float

No

HP-UX,

AIX

TOTAL_READ_OPS / TOTAL_IO_OPS * 100

Reads(TOTAL_READ_OPS)

読み取り処理が発生した回数。

AVG

ulong

Yes

HP-UX,

AIX

Reads/sec(READ_OPS_PER_SECOND)

読み取り処理が発生した頻度(1秒当たりの回数)。

R

float

Yes

HP-UX,

AIX

TOTAL_READ_OPS / INTERVAL

Record Time(RECORD_TIME)

レコードが作成された時刻(グリニッジ標準時)。

COPY

time_t

No

Record Type(INPUT_RECORD_TYPE)

レコード種別。常に「DEVS」。

COPY

char(8)

No

Seek Ops(SEEK_OPS)

シーク処理の回数。

AVG

ulong

Yes

Solaris,

AIX,

Linux

Total Busy Time(TOTAL_BUSY_TIME)

デバイスに対する合計ビジー時間(秒単位)。デバイスに対する処理が連続で実行される場合に,Interval * Devicesの値を超えることがある。

AVG

utime

Yes

Total I/O Ops(TOTAL_IO_OPS)

I/O処理が発生した回数。

AVG

ulong

Yes

TOTAL_READ_OPS + TOTAL_WRITE_OPS

Total I/O Ops/sec(TOTAL_OPS_PER_SECOND)

I/O処理が発生した頻度(1秒当たりの回数)。

R

float

Yes

TOTAL_IO_OPS / INTERVAL

Total Service Time(TOTAL_SERVICE_TIME)

デバイスに対する処理の合計動作時間(秒単位)。この値は,待ち時間を含む。HP-UXでは,すべてのI/Oの合計動作時間の総和であるため,デバイスに対する処理が連続で実行される場合にInterval * Devicesの値を大きく超えることがある。その他のOSでも,デバイスに対する処理が連続で実行される場合にInterval * Devicesの値を超えることがある。

AVG

utime

Yes

Total Wait Length Time(TOTAL_WAIT_LEN_TIME)

デバイスに対するI/Oの延べ待ち時間(秒単位)。待ち状態だったI/Oの処理量を1秒間に処理できるI/Oの処理量で割り,待ち時間で積分した値。

AVG

utime

Yes

AIX

Total Wait Time(TOTAL_WAIT_TIME)

デバイスに対する処理の合計待ち時間(秒単位)。HP-UX,Linuxでは,すべてのI/Oの合計待ち時間の和であるため,デバイスに対する処理が連続で実行される場合にInterval * Devicesの値を大きく超えることがある。

AVG

utime

Yes

AIX

Wait Length Time(WAIT_LEN_TIME)

デバイスに対するI/Oのデバイスごとの平均延べ待ち時間(秒単位)。待ち状態だったI/Oの処理量を1秒間に処理できるI/Oの処理量で割り,待ち時間で積分しデバイス数で割った値。

AVG

utime

No

AIX

TOTAL_WAIT_LEN_TIME / DEVICE_COUNT

Wait Time(WAIT_TIME)

デバイスに対する処理のデバイスごとの平均待ち時間(秒単位)。

HP-UX,Linuxでは,すべてのI/Oの合計待ち時間の和であるため,デバイスに対する処理が連続で実行される場合にIntervalの値を大きく超えることがある。

AVG

utime

No

AIX

TOTAL_WAIT_TIME / DEVICE_COUNT

Write Ops %(WRITE_OPS_PERCENT)

I/O処理のうち,書き込み処理の割合(%)。

%

float

No

HP-UX,

AIX

TOTAL_WRITE_OPS / TOTAL_IO_OPS * 100

Writes(TOTAL_WRITE_OPS)

書き込み処理が発生した回数。

AVG

ulong

Yes

HP-UX,

AIX

Writes/sec(WRITE_OPS_PER_SECOND)

書き込み処理が発生した頻度(1秒当たりの回数)。

R

float

Yes

HP-UX,

AIX

TOTAL_WRITE_OPS / INTERVAL