Device Summary(PI_DEVS)
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機能
Device Summary(PI_DEVS)レコードには,Device Detail(PI_DEVD)レコードに格納されるデータを,ある一定の時間を単位として要約したパフォーマンスデータが格納されます。なお,Device Detail(PI_DEVD)レコードを収集しなくても,このレコードにはパフォーマンスデータが格納されます。
- 注意
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-
Linuxでは,Device Summary(PI_DEVS)レコードは,/proc/partitionsに記録されている情報のうち,メジャー番号が,3,8,22,33,34,56,57,65〜71,88〜91,128〜135のデバイスのパフォーマンスデータだけを要約します。
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PFM - Agent for Platformのサービス起動中に,SolarisのDR機能を使用してシステムリソースを変更した場合に,正しく収集できないパフォーマンスデータがあります。変更の影響を受けるシステムリソースの種類と変更後に正しくレポートを表示するための対処方法を次の表に示します。
システムリソースの種類
レポートの種類
変更後の対処方法
デバイス
リアルタイム
レポートを再表示する。
履歴
表示期間にシステムリソースを変更した日時を含めないように指定する。
システムリソースの変更の影響を受けるフィールドは,次に示す以外のフィールドです。
・Interval(INTERVAL)
・Record Time(RECORD_TIME)
・Record Type(INPUT_RECORD_TYPE)
・Storeデータベースに記録されるときだけ追加されるフィールド
なお,システムリソースを変更する場合の注意事項の詳細は,「レコードの注意事項」の「システムリソースを変更する場合の性能情報」を参照してください。
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HP-UXでは,Persistent DSFのローカルディスクデバイスだけが収集されます。
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デフォルト値および変更できる値
項目 |
デフォルト値 |
変更可否 |
---|---|---|
Collection Interval |
60 |
○ |
Collection Offset※ |
0 |
○ |
Log |
No |
○ |
LOGIF |
空白 |
○ |
Over 10 Sec Collection Time |
No |
× |
Realtime Report Data Collection Mode |
Reschedule |
○ |
- 注※
-
指定できる値は,0〜32,767秒(Collection Intervalで指定した値の範囲内)です。これは,複数のデータを収集する場合に,一度にデータの収集処理が実行されると負荷が集中するので,収集処理の負荷を分散するために使用します。なお,データ収集の記録時間は,Collection Offsetの値に関係なく,Collection Intervalと同様の時間となります。
Collection Offsetの値を変更する場合は,収集処理の負荷を考慮した上で値を指定してください。
ODBCキーフィールド
なし
ライフタイム
なし
レコードサイズ
-
固定部:1,069バイト
-
可変部:0バイト
フィールド
PFM-View名 (PFM-Manager名) |
説明 |
要約 |
形式 |
デルタ |
サポート対象外 |
データソース |
---|---|---|---|---|---|---|
Avg Service Time/device(SERVICE_TIME) |
デバイスに対する処理のデバイスごとの平均動作時間(秒単位)。HP-UXでは,すべてのI/Oの合計動作時間の和であるため,デバイスに対する処理が連続で実行される場合にIntervalの値を大きく超えることがある。その他のOSでも,デバイスに対する処理が連続で実行される場合にIntervalの値を超えることがある。 |
AVG |
utime |
No |
− |
TOTAL_SERVICE_TIME / DEVICE_COUNT |
Avg Service Time/op(AVG_SERVICE_TIME) |
デバイスに対するI/Oの平均動作時間(秒単位)。 |
AVG |
utime |
No |
− |
TOTAL_SERVICE_TIME / TOTAL_IO_OPS |
Busy %(BUSY_PERCENT) |
平均ディスクビジー率(%)。デバイスに対する処理が連続で実行される場合に,「100」を超えることがある。 |
% |
float |
No |
− |
((TOTAL_BUSY_TIME / INTERVAL) / DEVICE_COUNT) * 100 |
Devices(DEVICE_COUNT) |
デバイス数。 |
AVG |
ulong |
No |
− |
Device Summary(PI_DEVS)レコードで要約されたDevice Detail(PI_DEVD)レコードの数。 |
I/O Mbytes(TOTAL_IO_MBYTES) |
I/O処理の合計転送サイズ(メガバイト単位)。 |
AVG |
double |
Yes |
− |
− |
Interval(INTERVAL) |
Device Summary(PI_DEVS)レコードが格納されたインターバル時間(秒単位)。 |
COPY |
ulong |
Yes |
− |
・リアルタイムでデルタ値のチェックを外した場合 RECORD_TIME - 最後のブート時刻 ・その他の場合 RECORD_TIME - 前のレコード時刻 |
Mbytes Xferd/sec(MBYTES_TRANSFERRED_PER_SECOND) |
I/O処理の平均速度(1秒当たりのメガバイト数)。 |
R |
float |
Yes |
− |
TOTAL_IO_MBYTES / INTERVAL |
Queue Length(QUEUE_LENGTH) |
デバイスのキューに入っているI/Oの要求数。 |
AVG |
ulong |
No |
AIX |
すべてのデバイスのキュー長の和 / DEVICE_COUNT |
Read Ops %(READ_OPS_PERCENT) |
I/O処理のうち,読み取り処理の割合(%)。 |
% |
float |
No |
HP-UX, AIX |
TOTAL_READ_OPS / TOTAL_IO_OPS * 100 |
Reads(TOTAL_READ_OPS) |
読み取り処理が発生した回数。 |
AVG |
ulong |
Yes |
HP-UX, AIX |
− |
Reads/sec(READ_OPS_PER_SECOND) |
読み取り処理が発生した頻度(1秒当たりの回数)。 |
R |
float |
Yes |
HP-UX, AIX |
TOTAL_READ_OPS / INTERVAL |
Record Time(RECORD_TIME) |
レコードが作成された時刻(グリニッジ標準時)。 |
COPY |
time_t |
No |
− |
− |
Record Type(INPUT_RECORD_TYPE) |
レコード種別。常に「DEVS」。 |
COPY |
char(8) |
No |
− |
− |
Seek Ops(SEEK_OPS) |
シーク処理の回数。 |
AVG |
ulong |
Yes |
Solaris, AIX, Linux |
− |
Total Busy Time(TOTAL_BUSY_TIME) |
デバイスに対する合計ビジー時間(秒単位)。デバイスに対する処理が連続で実行される場合に,Interval * Devicesの値を超えることがある。 |
AVG |
utime |
Yes |
− |
− |
Total I/O Ops(TOTAL_IO_OPS) |
I/O処理が発生した回数。 |
AVG |
ulong |
Yes |
− |
TOTAL_READ_OPS + TOTAL_WRITE_OPS |
Total I/O Ops/sec(TOTAL_OPS_PER_SECOND) |
I/O処理が発生した頻度(1秒当たりの回数)。 |
R |
float |
Yes |
− |
TOTAL_IO_OPS / INTERVAL |
Total Service Time(TOTAL_SERVICE_TIME) |
デバイスに対する処理の合計動作時間(秒単位)。この値は,待ち時間を含む。HP-UXでは,すべてのI/Oの合計動作時間の総和であるため,デバイスに対する処理が連続で実行される場合にInterval * Devicesの値を大きく超えることがある。その他のOSでも,デバイスに対する処理が連続で実行される場合にInterval * Devicesの値を超えることがある。 |
AVG |
utime |
Yes |
− |
− |
Total Wait Length Time(TOTAL_WAIT_LEN_TIME) |
デバイスに対するI/Oの延べ待ち時間(秒単位)。待ち状態だったI/Oの処理量を1秒間に処理できるI/Oの処理量で割り,待ち時間で積分した値。 |
AVG |
utime |
Yes |
AIX |
− |
Total Wait Time(TOTAL_WAIT_TIME) |
デバイスに対する処理の合計待ち時間(秒単位)。HP-UX,Linuxでは,すべてのI/Oの合計待ち時間の和であるため,デバイスに対する処理が連続で実行される場合にInterval * Devicesの値を大きく超えることがある。 |
AVG |
utime |
Yes |
AIX |
− |
Wait Length Time(WAIT_LEN_TIME) |
デバイスに対するI/Oのデバイスごとの平均延べ待ち時間(秒単位)。待ち状態だったI/Oの処理量を1秒間に処理できるI/Oの処理量で割り,待ち時間で積分しデバイス数で割った値。 |
AVG |
utime |
No |
AIX |
TOTAL_WAIT_LEN_TIME / DEVICE_COUNT |
Wait Time(WAIT_TIME) |
デバイスに対する処理のデバイスごとの平均待ち時間(秒単位)。 HP-UX,Linuxでは,すべてのI/Oの合計待ち時間の和であるため,デバイスに対する処理が連続で実行される場合にIntervalの値を大きく超えることがある。 |
AVG |
utime |
No |
AIX |
TOTAL_WAIT_TIME / DEVICE_COUNT |
Write Ops %(WRITE_OPS_PERCENT) |
I/O処理のうち,書き込み処理の割合(%)。 |
% |
float |
No |
HP-UX, AIX |
TOTAL_WRITE_OPS / TOTAL_IO_OPS * 100 |
Writes(TOTAL_WRITE_OPS) |
書き込み処理が発生した回数。 |
AVG |
ulong |
Yes |
HP-UX, AIX |
− |
Writes/sec(WRITE_OPS_PER_SECOND) |
書き込み処理が発生した頻度(1秒当たりの回数)。 |
R |
float |
Yes |
HP-UX, AIX |
TOTAL_WRITE_OPS / INTERVAL |