File System Detail - Local(PD_FSL)
- 〈このページの構成〉
機能
File System Detail - Local(PD_FSL)レコードには,ローカルファイルシステムの容量についての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータが格納されます。1つのローカルファイルシステムごとに1件のレコードが作成されます。このレコードは,複数インスタンスレコードです。
- 注意
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HP-UX,Solaris,Linuxでは,一般ユーザー用のファイルシステム領域は,使用中のファイルシステム領域と使用できるファイルシステム領域の和として定義されます。スーパーユーザー用のファイルシステム領域の場合,予約済みファイルシステム領域も含まれます。AIXでは予約済み領域がないので,一般ユーザーのファイルシステム領域とスーパーユーザーのファイルシステム領域の区別はありません。
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HP-UX,Solaris,Linuxでは,一般ユーザー用のiノード数は,使用中のiノード数と使用できるiノード数の和として定義されます。スーパーユーザー用のiノード数の場合,予約済みiノード数も含まれます。AIXでは予約済みiノードがないので,一般ユーザー用のiノード数とスーパーユーザー用のiノード数の区別はありません。
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特殊なファイルシステムでは,パフォーマンスデータが収集できない場合があります。例えば,仮想ローカルファイルシステムとして,リモートホスト名が取得できないリモートファイルシステムは,ローカルファイルシステムとして扱われる場合があります。
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このレコードのフィールドの表で使用している基本ブロックサイズ(FFBS:Fundamental Filesystem Block Size)とは,ファイルシステムの作成時に使用される割り当て単位です。基本ブロックサイズに対応するブロック数を基本ブロック数といいます。また,論理ブロックサイズ(PFBS:Preferred Filesystem Block Size)とは,入出力動作に使用される割り当て単位です。論理ブロックサイズに対応するブロック数を論理ブロック数といいます。
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Solarisでは,/system/contract,/system/objectは収集されません。
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Solarisでは,ファイルシステムの名称に「:」を使用しないでください。誤って使用した場合,リモートファイルシステムとして認識され,PD_FSRレコードとして収集されます。
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PD_FSLを収集する場合には,収集間隔のタイミングでシステムコールを発行して情報を収集しています。システムコールでの情報収集時はファイルシステムにアクセスしているため,情報収集時にumountコマンドでそのファイルシステムをアンマウントしようとすると,umountコマンドの実行が失敗するおそれがあります。この場合,収集間隔以外のタイミングでumountコマンドを再度実行してください。
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システムに存在するファイルシステムのうち,擬似ファイルシステムなどの特殊なファイルシステムについて,PD_FSLレコードは次に挙げるどちらかの動作をします。
・レコードのインスタンスを作成しません。"/proc"ファイルシステムなどがこの動作となります。
・OSから収集した値をそのままレコード情報として出力します。この場合に出力されるパフォーマンスデータは不定です。
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システムの状況により,PD_FSLのインスタンス数とdfコマンドの結果が不一致になることがあります。この場合,ディスク占有量の見積りについては,実際の収集結果を元に計算してください。
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デフォルト値および変更できる値
項目 |
デフォルト値 |
変更可否 |
---|---|---|
Collection Interval |
3600 |
○ |
Collection Offset※ |
0 |
○ |
Log |
No |
○ |
LOGIF |
空白 |
○ |
Over 10 Sec Collection Time |
Yes |
× |
Realtime Report Data Collection Mode |
Reschedule |
○ |
- 注※
-
指定できる値は,0〜32,767秒(Collection Intervalで指定した値の範囲内)です。これは,複数のデータを収集する場合に,一度にデータの収集処理が実行されると負荷が集中するので,収集処理の負荷を分散するために使用します。なお,データ収集の記録時間は,Collection Offsetの値に関係なく,Collection Intervalと同様の時間となります。
Collection Offsetの値を変更する場合は,収集処理の負荷を考慮した上で値を指定してください。
ODBCキーフィールド
PD_FSL_FILESYSTEM_NAME
ライフタイム
ファイルシステムのマウントからアンマウントまで。
レコードサイズ
-
固定部:681バイト
-
可変部:1,216バイト
フィールド
PFM-View名 (PFM-Manager名) |
説明 |
要約 |
形式 |
デルタ |
サポート対象外 |
データソース |
---|---|---|---|---|---|---|
Available Space %(TOTAL_MBYTES_AVAILABLE_PERCENT) |
一般ユーザーが使用できるサイズ(メガバイト単位)の割合(%)。 |
− |
float |
No |
− |
(TOTAL_MBYTES_AVAILABLE / (TOTAL_SIZE_IN_MBYTES - TOTAL_MBYTES_RESERVED)) * 100 |
Available Space Blocks(TOTAL_BLOCKS_AVAILABLE) |
一般ユーザーが使用できる論理ブロック数。 |
− |
double |
No |
− |
− |
Available Space Mbytes(TOTAL_MBYTES_AVAILABLE) |
一般ユーザーが使用できるサイズ(メガバイト単位)。 |
− |
double |
No |
− |
(一般ユーザーが使用できる基本ブロック数* 基本ブロックサイズ) / 1MB |
Block Size(BLOCKSIZE) |
論理ブロックサイズ(preferred file system block size)(バイト単位)。 |
− |
double |
No |
− |
− |
Blocks Free(TOTAL_BLOCKS_FREE) |
使用していない論理ブロック数。 |
− |
double |
No |
− |
− |
Blocks in Use(TOTAL_BLOCKS_IN_USE) |
使用している論理ブロック数。 |
− |
double |
No |
− |
− |
Device Name(DEVICE_NAME) |
ファイルシステムが置かれているデバイス名。 |
− |
string(40) |
No |
− |
− |
File System(FILESYSTEM_NAME) |
ファイルシステムのマウントポイント。 |
− |
string(1024) |
No |
− |
− |
File System Type(FILESYSTEM_TYPE) |
ファイルシステムタイプ(例:UFS,HFS)。 |
− |
string(20) |
No |
− |
− |
Interval(INTERVAL) |
File System Detail - Local(PD_FSL)レコードが格納されたインターバル時間(秒単位)。 |
− |
ulong |
No |
HP-UX, Solaris, AIX, Linux |
− |
Mbytes Free(TOTAL_MBYTES_FREE) |
使用していないサイズ(メガバイト単位)。 |
− |
double |
No |
− |
(TOTAL_BLOCKS_FREE * 基本ブロックサイズ) / 1MB |
Mbytes Free %(TOTAL_MBYTES_FREE_PERCENT) |
使用していないサイズ(メガバイト単位)の割合(%)。 |
− |
float |
No |
− |
(TOTAL_MBYTES_FREE / TOTAL_SIZE_IN_MBYTES) * 100 |
Mbytes Rsvd(TOTAL_MBYTES_RESERVED) |
スーパーユーザーのための予約済みサイズ(メガバイト単位)。 |
− |
double |
No |
AIX |
TOTAL_MBYTES_FREE-TOTAL_MBYTES_AVAILABLE |
Mbytes Rsvd %(TOTAL_MBYTES_RESERVED_PERCENT) |
スーパーユーザーのための予約済みサイズ(メガバイト単位)の割合(%)。 |
− |
float |
No |
AIX |
(TOTAL_MBYTES_RESERVED / TOTAL_SIZE_IN_MBYTES) * 100 |
Mbytes in Use(TOTAL_MBYTES_IN_USE) |
スーパーユーザーおよび一般ユーザーが使用しているサイズ(メガバイト単位)。 |
− |
double |
No |
− |
((TOTAL_SIZE_IN_BLOCKS - TOTAL_BLOCKS_FREE) * 基本ブロックサイズ) / 1MB |
Mbytes in Use %(TOTAL_MBYTES_IN_USE_PERCENT) |
スーパーユーザーおよび一般ユーザーが使用しているサイズ(メガバイト単位)の割合(%)。 |
− |
float |
No |
− |
(TOTAL_MBYTES_IN_USE / (TOTAL_SIZE_IN_MBYTES - TOTAL_MBYTES_RESERVED)) * 100 |
Record Time(RECORD_TIME) |
レコードが作成された時刻(グリニッジ標準時)。 |
− |
time_t |
No |
− |
− |
Record Type(INPUT_RECORD_TYPE) |
レコード種別。常に「FSL」。 |
− |
char(8) |
No |
− |
− |
Total Inodes(TOTAL_NUMBER_OF_INODES) |
ファイルシステムのiノード数。 |
− |
double |
No |
− |
− |
Total Inodes Available(TOTAL_INODES_AVAILABLE) |
一般ユーザーが使用できるiノード数。 |
− |
double |
No |
− |
− |
Total Inodes Available %(TOTAL_INODES_AVAILABLE_PERCENT) |
一般ユーザーが使用できるiノード数の割合(%)。 |
− |
float |
No |
− |
(TOTAL_INODES_AVAILABLE / (TOTAL_NUMBER_OF_INODES - TOTAL_INODES_RESERVED)) * 100 |
Total Inodes Free(TOTAL_INODES_FREE) |
使用していないiノード数。 |
− |
double |
No |
− |
− |
Total Inodes Free %(TOTAL_INODES_FREE_PERCENT) |
使用していないiノード数の割合(%)。 |
− |
float |
No |
− |
(TOTAL_INODES_FREE / TOTAL_NUMBER_OF_INODES) * 100 |
Total Inodes Rsvd(TOTAL_INODES_RESERVED) |
スーパーユーザーのための予約済みiノード数。 |
− |
double |
No |
AIX, Linux |
TOTAL_INODES_FREE- TOTAL_INODES_AVAILABLE |
Total Inodes Rsvd %(TOTAL_INODES_RESERVED_PERCENT) |
スーパーユーザーのための予約済みiノード数の割合(%)。 |
− |
float |
No |
AIX, Linux |
(TOTAL_INODES_RESERVED / TOTAL_NUMBER_OF_INODES) * 100 |
Total Inodes in Use(TOTAL_INODES_IN_USE) |
使用しているiノード数。 |
− |
double |
No |
− |
TOTAL_NUMBER_OF_INODES - TOTAL_INODES_FREE |
Total Inodes in Use %(TOTAL_INODES_IN_USE_PERCENT) |
使用しているiノード数の割合(%)。 |
− |
float |
No |
− |
(TOTAL_INODES_IN_USE / (TOTAL_NUMBER_OF_INODES - TOTAL_INODES_RESERVED)) * 100 |
Total Size Blocks(TOTAL_SIZE_IN_BLOCKS) |
ファイルシステムの論理ブロック数。 |
− |
double |
No |
− |
− |
Total Size Mbytes(TOTAL_SIZE_IN_MBYTES) |
ファイルシステムのサイズ(メガバイト単位)。 |
− |
double |
No |
− |
(基本ブロック数 * 基本ブロックサイズ) / 1MB |