7.4.5 jpcuserコマンドの形式
jpcuserコマンドの形式について説明します。
- 形式
jpcuser レコード名 -file ユーザー作成データのファイル名1 [-file ユーザー作成データのファイル名2]... [-debug [0|1|2]] [-lhost 論理ホスト名]
[ ]は,省略できることを示します。|は,複数の項目に対して項目間の区切りを示し,「または」の意味を示します。
- 機能
-
ユーザーコマンドによって出力した独自のパフォーマンスデータ(ユーザー作成データ)を,PFM - Agent for Platformが読み取れる形式のデータファイル(ユーザーデータファイル)に変換するコマンドです。
デバッグログを出力することで,ユーザー作成データの内容が正しいかどうかも確認できます。デバッグログの形式と見方については,「7.4.7 ユーザー作成データの内容が正しいかどうかを確認するためのデバッグログの参照」を参照してください。
論理ホスト環境でこのコマンドを実行する場合は実行系ノードで実行してください。
このコマンド実行時にエラーが発生した場合は,エラーメッセージが次のディレクトリに出力されます。
-
物理ホスト環境:/opt/jp1pc/agtu/agent/jpcuser/log/public/
-
論理ホスト環境:環境ディレクトリ/jp1pc/agtu/agent/jpcuser/log/public/
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- 実行権限
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rootユーザー権限をもつユーザー
- 格納先ディレクトリ
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/opt/jp1pc/agtu/agent/jpcuser/
- 引数
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コマンドラインの第一引数にはレコード名を指定してください。-fileオプション,-debugオプション,および-lhostオプションは,順不同で指定できます。レコード名および-fileオプションは必ず指定してください。-debugオプション,および-lhostオプションは省略できます。
- レコード名
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パフォーマンスデータを格納するユーザーレコード名を指定します。複数のレコード名を指定することはできません。
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PD_UPD
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PD_UPDB
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PI_UPI
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PI_UPIB
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PI_XUI1
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PI_XUI2
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PI_XUI3
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PI_XUI4
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PI_XUI5
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- -file ユーザー作成データのファイル名
-
ファイル名を1,023バイト以内で指定します。ファイル名は複数指定でき,複数のユーザー作成データファイルを1つのユーザーデータファイルにまとめることができます。
ファイル名にワイルドカードは指定できません。
ファイル名は,カレントディレクトリ(jpcuserコマンド実行時のディレクトリ)から見た相対パスで指定できます。
ユーザー作成データを複数読み込ませた場合,1つでも警告が発生すれば戻り値は「警告のある正常終了」,1つでもエラーが発生すれば戻り値は「異常終了またはエラー発生」になります。
- -debug [0|1|2]
-
ユーザーデータファイル,およびデバッグログを出力するかどうかを値で指定します。このオプションは,ユーザー作成データの内容が正しいかどうかを確認する目的で使用します。このオプションは,一度だけしか設定できません。
-debug 1を指定した場合は,デバッグだけ行われます。ユーザーレコードを作成したい場合は,-debug 1以外を指定してください。
デバッグログにエラーが出力された場合は,ユーザーコマンドのスクリプトに誤りがあるおそれがあります。
このオプションを省略した場合は,デバッグログは出力されません。
このオプションに指定する値を次の表に示します。
表7‒26 debugオプションに指定する値 値
ユーザーデータファイルの出力
デバッグログの出力
0
○
×
1
×
○
2
○
○
上記以外の値
○
×
指定しない
○
×
- (凡例)
-
○:出力する。
×:出力しない。
なお,ユーザーデータファイルは,jpcuser_XXXを指します。XXXは,レコード形式のUPD,UPDB,UPI,UPIB,またはXUIn(nは1〜5の数字)に相当します。格納ディレクトリは次のとおりです。
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物理ホスト環境:/opt/jp1pc/agtu/agent/jpcuser/userdata
-
論理ホスト環境:環境ディレクトリ/jp1pc/agtu/agent/jpcuser/userdata
デバッグログは,jpcuser_dbg_XX.logを指します。XXは,作成された順番を表します。格納ディレクトリは次のとおりです。
-
物理ホスト環境:/opt/jp1pc/agtu/agent/jpcuser/debug
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論理ホスト環境:環境ディレクトリ/jp1pc/agtu/agent/jpcuser/debug
デバッグログの出力例を次の表に示します。
表7‒27 デバッグログの出力例 デバッグログファイル名
説明
jpcuser_dbg_01.log
最新のデバッグログファイル
jpcuser_dbg_02.log
最新から1つ前のデバッグログファイル
jpcuser_dbg_03.log
最新から2つ前のデバッグログファイル
・・・
・・・
-
- -lhost
-
このコマンドを実行するホストの論理ホスト名を指定します。指定を省略した場合,物理ホストが仮定されます。論理ホスト名の形式については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」のjpcconf ha setupコマンドの-lhostオプションを参照してください。
なお,このオプションは一度だけ設定できます。
- 戻り値
-
0
正常終了
1〜100
警告のある正常終了
101〜255
異常終了またはエラー発生