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JP1 Version 12 JP1/Performance Management - Agent Option for Platform(UNIX(R)用)


3.1.7 PFM製品が導入されていない複数のホストからのパフォーマンスデータの収集例

PFM製品が導入されていないホスト固有のパフォーマンスデータを,PFM - Agent for Platformのユーザー作成データ収集機能を使って収集できます。また,複数のホストのパフォーマンスデータを1つのユーザーデータファイルに変換することで,同時に複数のホストの状態を監視することもできます。この場合,PFM製品が導入されていないそれぞれのホストでユーザー作成データを作成するために,シェルなどのスクリプトを準備する必要があります。ここでは,PFM製品が導入されていないホストのパフォーマンスデータを収集し,PFM - Agent for Platformのレコード情報として出力するまでの例を示します。

〈この項の構成〉

(1) 収集データ

ここでは「3.1.6 利用ポート情報の収集例」で作成したユーザー作成データを使用して情報を取得する例を示します。

(2) 前提条件

PFM製品が導入されていない複数のホストからパフォーマンスデータを収集するための前提条件を次に示します。

(3) データ収集の手順

PFM製品が導入されていないホストのデータ収集の流れを次の図に示します。

図3‒5 PFM製品が導入されていないホストのデータ収集の流れ

[図データ]

図中の番号に従って処理の流れを説明します。複数のホストのパフォーマンスデータを収集する場合は,同様の手順をホストごとに実行してください。

  1. PFM製品が導入されていないホストでユーザー作成データを作成する。

    パフォーマンスデータを収集するスクリプトを実行して,ユーザー作成データを作成します。ここでは「3.1.6 利用ポート情報の収集例」で作成したユーザー作成データを使用します。

  2. リモートホスト間でファイルをコピーする。

    手順1で作成したユーザー作成データを,PFM製品が導入されているホストにコピーします。ここではNFSによってホスト間で共有されている領域「/nfshome/」にユーザー作成データをコピーします。cpコマンドの例を次に示します。

    cpコマンドの例

    # /homework/sample.sh
    # cp /homework/userdata.tcp /nfshome/userdata.tcp
    重要

    複数のホストのユーザー作成データを収集する場合は,ファイル名が重複しないようにしてください。ファイル名が重複している場合,ファイルをコピーするときに上書きするおそれがあります。

  3. PFM製品が導入されているホストでjpcuserコマンドを実行する。

    PFM製品が導入されているホストでjpcuserコマンドを実行して,手順2でコピーしたユーザー作成データをユーザーデータファイルに変換します。手順1および2を実行したPFM未導入ホストのユーザー作成データを,1つのユーザーデータファイルに変換する例を次に示します。

    jpcuserコマンドの例

    /opt/jp1pc/agtu/agent/jpcuser/jpcuser PI_UPIB 
    -file ユーザー作成データ1 -file ユーザー作成データ2 -file ユーザー作成データ3
  4. PFM製品が導入されているホストでレコードデータを収集する。

    手順3で出力されたユーザーデータファイルの内容を,PFM製品が導入されているホストでレコードデータとして収集します。