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JP1 Version 12 JP1/Performance Management - Agent Option for Platform(UNIX(R)用)


3.1.6 利用ポート情報の収集例

PFM - Agent for Platformでは,ユーザーがテキストファイルに出力した独自のパフォーマンスデータ(ユーザー作成データ)を,PFM - Agent for Platformが提供するレコードに格納できる形式(ユーザーデータファイル)に変換する機能を提供しています。ユーザー独自のパフォーマンスデータの詳細については,「7.4 ユーザー独自のパフォーマンスデータの収集に関する設定」を参照してください。

ここでは,ユーザー独自のパフォーマンスデータとして利用ポート情報をPI_UPIBレコードに収集する例を示します。利用ポート情報は,次の表に示す形式で格納するものとします。

オプション

tt

"TCP"。

ks

ホスト名。

lr

ホストが持つTCPポートの総数。

lr

ホストが持つTCPポートのうち現在アクティブなポート数。

lr

ホストが持つTCPポートのうちリッスン中のポート数。

  1. 利用ポート情報を収集するためのシェルスクリプトを作成する。

    この例では,利用ポート情報を収集するためにシェルスクリプトを利用します。シェルスクリプトの作成例を次に示します。

    Linuxでのシェルスクリプトの作成例(/homework/sample.sh)

    #!/bin/sh
    echo "Product Name=PFM-Agent for Platform (UNIX)" > /homework/userdata.tcp
    echo "FormVer=0001" >> /homework/userdata.tcp
    echo "tt ks lr lr lr" >> /homework/userdata.tcp
    #All TCP port
    ALL_TCP=`netstat -at | wc -l`
    ALL_TCP=`expr $ALL_TCP - 2`
    #Active TCP port
    ACTIVE_TCP=`netstat -at | grep ESTABLISHED | wc -l`
    #Listen TCP port
    LISTEN_TCP=`netstat -at | grep LISTEN | wc -l`
    #Output
    echo "TCP `uname -n` $ALL_TCP $ACTIVE_TCP $LISTEN_TCP" >> /homework/userdata.tcp
    重要

    ここで紹介するシェルスクリプトはLinuxでの作成例のため,ほかのOSでは正しく動作しないおそれがあります。また,環境によってはLinux上でも動作しないことがあるため注意してください。

  2. 手順1で作成したシェルスクリプトを実行する。

    シェルスクリプトの実行結果として作成されるユーザー作成データを次に示します。

    ユーザー作成データ(/homework/userdata.tcp)

    Product Name=PFM-Agent for Platform (UNIX)
    FormVer=0001
    tt ks lr lr lr
    TCP jp1ps05 15 3 12
  3. 手順2で作成されたユーザー作成データをユーザーデータファイルへ変換する。

    ユーザー作成データをユーザーデータファイルへ変換するコマンド(jpcuserコマンド)の実行例を次に示します。

    jpcuserコマンドの実行例

    /opt/jp1pc/agtu/agent/jpcuser/jpcuser PI_UPIB 
    -file /homework/userdata.tcp
  4. 手順3で出力されたユーザーデータファイルをPFM - Agent for Platformで収集する。

    PFM - Agent for Platformがレコードを収集するタイミングで,ユーザーデータファイルの内容がユーザーレコードに格納されます。