1.8.5 ディスクリソースの監視
ここでは,Podman環境のディスクリソースを監視する方法について説明します。
(1) 概要
Podman環境では,ディスクの転送速度などを表すディスクI/Oリソースと,ディスクの容量などを表すディスク領域リソースに分けられます。PFM - RM for Virtual Machineでは,これらのリソースごとにレコードを用意しています。Podman環境を監視する場合,次のレコードでディスクリソースを監視できます。なお,コンテナのディスク領域リソースを示すPI_VLDIレコードはサポートしていません。
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PI_HPDIレコード
物理ディスクのパフォーマンスデータを監視できます。これは,物理サーバから見たディスクI/Oリソースを示します。
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PI_VPDIレコード
コンテナが利用している物理ディスクのパフォーマンスデータを監視できます。これは,コンテナから見たディスクI/Oリソースを示します。
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PI_HLDIレコード
物理サーバの論理ディスクのパフォーマンスデータを監視できます。これは,物理サーバから見たディスク領域リソースを示します。
次の図に,それぞれのレコードのパフォーマンスデータ収集範囲を示します。
(2) 監視例
ここでは,物理サーバに搭載されているディスク1〜2の監視を例に,ディスクリソースに関連して発生する可能性のある問題と,その対処方法を説明します。次の図に,ここで取り上げる監視項目と対処の流れを示します。
(a) 物理サーバの論理ディスクの領域使用率を監視する例
物理サーバの論理ディスクに十分な空き容量があるかどうかは,領域使用率を基に評価します。
領域使用率は,PI_HLDIレコードのUsed %フィールドで確認できます。なお,このフィールドは,監視テンプレートに用意されているアラームで監視できます。監視例を次の図に示します。
- 確認する監視テンプレートレポート
- 確認する監視テンプレートアラーム
この例では,ディスク2の領域使用率が高くなっています。領域使用率が高い場合,物理ディスクを追加して論理ディスク領域を拡張することで対処できます。