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JP1 Version 12 JP1/Performance Management - Remote Monitor for Virtual Machine


1.7.5 ディスクリソースの監視

ここでは,Dockerコンテナのディスクリソースを監視する方法について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 概要

Dockerコンテナでは,ディスクの転送速度などを表すディスクI/Oリソースを監視できます。なお,物理サーバのディスクリソースを示すPI_HPDIレコード,PI_HLDIレコードおよび仮想マシンのディスク領域リソースを示すPI_VLDIレコードはサポートされません。

  1. PI_VPDIレコード

    Dockerコンテナが利用しているディスクデバイスのパフォーマンスデータを監視できます。これは,Dockerコンテナから見たディスクI/Oリソースを示します。

(2) 監視例

ここでは,DockerコンテナのディスクI/Oの監視を例に,ディスクリソースに関連して発生する可能性のある問題と,その対処方法を説明します。次の図に,ここで取り上げる監視項目と対処の流れを示します。

図1‒74 監視項目と対処の流れ

[図データ]

(a) コンテナのディスクI/O量を監視する例

ディスクI/O量は,PI_VPDIレコードのSpeedフィールドで確認できます。監視例を次の図に示します。

図1‒75 ディスクI/Oの使用量監視例

[図データ]

確認する監視テンプレートレポート

VM Disk I/O

この例では,container1のディスクI/O量が高くなっています。I/O量が高いDockerコンテナを特定することで対処できます。