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JP1 Version 12 JP1/Performance Management - Remote Monitor for Virtual Machine


1.7.6 ネットワークリソースの監視

ここでは,Dockerコンテナのネットワークリソースを監視する方法について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 概要

Dockerコンテナでは,Dockerコンテナに仮想NICを割り当てます。Dockerコンテナ上で稼働するプロセスは,仮想NICを通常のNICとして認識します。

各Dockerコンテナのネットワークのパフォーマンスデータを監視することで,通信量の多いDockerコンテナを把握できるため,対策を講じることができます。

ネットワークリソースを監視するレコードには,PI_VNIレコードがあります。レコードの詳細については,「5. レコード」を参照してください。なお,物理サーバのネットワークリソースを示すPI_HNIレコードはサポートされません。

  1. PI_VNIレコード

    Dockerコンテナの仮想NICのパフォーマンスデータを監視できます。

(2) 監視例

ここでは,仮想NIC1〜2のリソース監視を次に示します。

(a) 仮想NICのデータ送受信速度を監視する例

仮想NICに掛かる負荷は,仮想NICのデータ送受信速度から評価できます。仮想NICのデータ送受信速度は,PI_VNIレコードのRateフィールドで確認できます。

仮想NICのデータ送受信速度の監視例を次の図に示します。

図1‒76 仮想NICのデータ送受信速度の監視例

[図データ]

確認する監視テンプレートレポート

VM Network Data

この例では,仮想NIC2のデータ送受信速度が高くなっています。送受信速度が高いDockerコンテナを特定することで対処できます。