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JP1 Version 12 JP1/Performance Management - Remote Monitor for Platform


1.2.1 複数の監視対象ホストをリモート監視できます

PFM - RM for Platformは,パフォーマンスをリモート監視します。

リモート監視」は,業務サーバにエージェントをインストールしないで,別のホストからリモートでサーバの稼働状況を監視する機能です。

業務サーバにPFM - RM for Platformをインストールしなくてもよいため,監視対象となる業務サーバ(ホスト)のシステム構成を変更しないでパフォーマンスデータを監視できます。また,1つのPFM - RM for Platformで複数のホストのパフォーマンスデータを収集・管理したり,複数のPFM - RM for Platformから同一のホストのパフォーマンスデータを収集・管理したりできます。

Performance Managementでは,PFM - RM for Platformが監視するホストを「監視対象ホスト」と呼びます。

Windows環境で動作するPFM - RM for Platformの場合,Windows環境およびUNIX環境の監視対象ホストをリモート監視できます。UNIX環境で動作するPFM - RM for Platformの場合,UNIX環境の監視対象ホストをリモート監視できます。

PFM - RM for Platformが監視対象としてサポートするOSの詳細については,「3.1.1 Windows版のインストールの前に確認すること」または「3.2.1 UNIX版のインストールの前に確認すること」を参照してください。

PFM - RMホスト自身を監視対象ホストとすることもできます。

また,Performance Managementのヘルスチェック機能を利用することで,ICMPプロトコル(pingでの通信)に対応しているホストやハードウェア機器の稼働状態をリモート監視できます(ヘルスチェック監視)。ヘルスチェック監視では,接続先のPFM - Managerのヘルスチェックエージェントが,監視対象ホストの稼働状態をリモート監視します。

なお,ヘルスチェック監視の場合,稼働性能情報は収集されません。

ヘルスチェック機能の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の障害検知について説明している章を参照してください。

複数のPFM - RM for Platformが複数の監視対象ホストを監視するイメージを次の図に示します。

図1‒1 PFM - RM for Platformの監視イメージ

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) 共通アカウント情報で複数のインスタンス環境や監視対象を一元管理できます

PFM - RM for Platformでは,PFM - RMホストで設定したアカウント情報で,監視対象にリモート接続します。PFM - RM for Platformで使用するアカウント情報には,インスタンス環境や監視対象ごとに個別に管理するアカウント情報と,複数のインスタンス環境や監視対象の共通のアカウント情報を一元的に管理する共通アカウント情報があります。共通アカウント情報を使用する場合は,インスタンス環境や監視対象にアクセスするパスワードを変更するようなときでも,一元的に管理している共通アカウント情報だけを変更すればよいので効率的に作業できます。

注※

ヘルスチェック監視の場合,共通アカウント情報は使用できません(共通アカウント情報を設定しても無視されます)。

PFM - RM for Platformで使用するアカウント情報について(個別のアカウント情報と共通アカウント情報)

PFM - RM for Platformのリモート接続では,インスタンス環境(Windowsの場合)と,インスタンス環境内の監視対象のアカウント情報が必要になります。

個別のアカウント情報を使用する場合は,インスタンス環境で1つ,監視対象ごとに1つ,アカウント情報を設定します。

共通アカウント情報を使用する場合は,PFM - RMホストごとに,インスタンス環境用と監視対象用(Windows用とUNIX用)の共通アカウント情報を設定します。共通アカウント情報を使用するかどうかは,インスタンス環境および監視対象のセットアップで指定します。

重要

共通アカウント情報を使用する場合は,各監視対象のアカウント情報を同じにするため,共通アカウント情報が漏えいした場合の影響がより大きくなるおそれがあります。共通アカウント情報を使用する際は,このようなリスクについてのセキュリティ対策や情報管理を考慮した上で,共通アカウント情報を使用するかどうか検討してください。