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JP1 Version 12 JP1/Performance Management リファレンス


ホスト情報設定ファイル(jpchosts)

〈このページの構成〉

機能

ホスト情報設定ファイルは,PFM - Web Console以外のPerformance Management独自のホスト情報を定義するファイルです。

OSのhostsファイルと同様に,ホスト名とIPアドレスを定義します。このファイルに定義すると,複数のIP経路がある場合でも使用するIPアドレスを指定できるため,通信の経路を最適化できます。

ファイル名

jpchosts(ホスト情報設定ファイル)

格納先

Windows
  • 物理ホストの場合

    インストール先フォルダ\

  • 論理ホストの場合

    実行系ノードと待機系ノードの両方のインストール先フォルダ\

UNIX
  • 物理ホストの場合

    /opt/jp1pc/

  • 論理ホストの場合

    実行系ノードと待機系ノードの両方の/opt/jp1pc/

定義情報の反映時期

ホスト情報設定ファイルの定義情報は,次のタイミングで反映されます。ホスト情報設定ファイルの定義情報を更新した場合でも,再起動は不要です。

ただし,ホスト情報設定ファイルから自ホスト名のIPアドレスを追加,変更,または削除した場合はサービスの再起動が必要です。

ホスト情報設定ファイルの定義情報が反映された場合,共通ログにKAVE00537-Iメッセージが出力されます。

ホスト情報設定ファイルの定義情報を反映する際にjpchostsファイルへのアクセスに失敗した場合は,共通ログにKAVE00180-Eメッセージを出力します。その場合,サービスは前回読み込んだjpchostsファイルの定義情報を使用して処理を続行します。

注意事項

変更手順

ホスト情報設定ファイル(jpchosts)の変更手順」を参照してください。

設定項目

ホスト名 IPアドレス1, IPアドレス2, IPアドレス3, ..., IPアドレス16
  • ホスト名ごとに1行定義します。同じホスト名を記載した行が複数行ある場合は,最初に出現した行の定義だけが使用されます。

  • ASCII文字で1行に1,023バイトまで指定できます。

  • ホスト名とIPアドレスの間は1つ以上の半角スペースまたはタブ文字で区切ります。

  • 1つのホストに対して指定できるIPアドレスの数は16個です。この数を超えて指定したIPアドレスは無視されます。複数のIPアドレスを設定している場合は,最も左側に記述されているIPアドレスが優先されます。

  • IPアドレスはIPv4アドレスの場合,10進ドット表記(例:172.16.233.12)で指定してください。IPv6アドレスの場合,16進コロン表記(例:ACE6:45:75:91::1)で指定してください。

  • Windowsなどで"%1"などの形式でIPv6アドレスの末尾に付与されるゾーンIDは指定できません。ゾーンIDを指定した場合は無効なIPv6アドレスとしてそのアドレスを無視します。

  • 次の条件に当てはまる場合,IPアドレス設定は無効です。

  • ホスト名の長さが33バイト以上の場合

  • ホスト名がlocalhostの場合

  • IPアドレス(例:172.16.233.12またはACE6:45:75:91::1)をホスト名として使用している場合

  • 「-」で始まるホスト名の場合

  • 次の文字または空白を含むホスト名の場合

    \ / : , ; * ? “ > < | . =

なお,「#」を指定した場合,#以降は改行されるまでコメント扱いとなります。

定義例

hostAとhostBを定義する例を示します。この場合,hostAのホスト情報としては,最初に定義されている「hostA 192.168.92.1」だけが使用されます。

# jpchosts sample
hostA  192.168.92.1
hostB  192.168.92.3 , 192.168.92.4
hostA  192.168.92.2