Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Performance Management リファレンス


jpctool alarm active

〈このページの構成〉

形式

jpctool alarm active     -key サービスキー
                         -table アラームテーブル名
                         -alarm アラーム名
                         [-wait 秒数]

機能

jpctool alarm activeコマンドは,無効になっているアラームを有効にするコマンドです。

アラームの有効化は個々のアラーム単位で実施します。アラームテーブルごとに,アラームをまとめて有効化することはできません。

コマンドを実行できるホスト

PFM - Manager

実行権限

Windowsの場合

Administrators権限を持つユーザー

UNIXの場合

rootユーザー権限を持つユーザー

格納先ディレクトリ

Windowsの場合

インストール先フォルダ\tools\

UNIXの場合

/opt/jp1pc/tools/

引数

-key サービスキー

アラーム定義を有効にしたいPFM - AgentまたはPFM - RMのサービスキーを指定します。プロダクト名表示機能が有効な場合はプロダクト名でも指定できます。ここで指定できるサービスキーは,PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスキーだけです。PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスキーについては,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,命名規則について説明している個所を参照してください。

-table アラームテーブル名

有効にするアラームが定義されているアラームテーブル名を指定します。

1〜64バイトの全角文字,半角英数字,半角空白文字,または次に示す半角記号を指定できます。

 % - ( ) _ . / @ [ ]

ただし,半角空白文字を含む場合は「"」(ダブルクォーテーション)で囲んでください。また,半角記号を指定する場合は,必要に応じてエスケープ表記をしてください。

ワイルドカード文字は使用できません。

-alarm アラーム名

有効にするアラーム名を指定します。

すでに有効になっているアラーム名を指定した場合,このコマンドは正常終了します。

1〜20バイトの全角文字,半角英数字,半角空白文字,または次に示す半角記号を指定できます。

 % - ( ) _ . / @ [ ]

ただし,半角空白文字を含む場合は「"」(ダブルクォーテーション)で囲んでください。また,半角記号を指定する場合は,必要に応じてエスケープ表記をしてください。

ワイルドカード文字は使用できません。

-wait 秒数

同時に実行できないコマンドが実行中の場合の,最大待機秒数を指定します。この引数は,起動情報ファイル(jpccomm.ini)でアラームコマンドの実行を待機する設定(Alarm Command Wait Mode)を有効にしている場合で,jpccomm.iniファイルでの設定とは異なる秒数を指定したいときに使用します。1〜3600の数字で指定します。

指定を省略した場合,jpccomm.iniファイルでの設定秒数で動作します。

同時に実行できないコマンドについては,「アラームコマンドが同時に実行できないコマンド」を,jpccomm.iniファイルおよびAlarm Command Wait Modeについては,「起動情報ファイル(jpccomm.ini)」を参照してください。

注意事項

戻り値

0

正常終了した。

1

引数の指定に誤りがある。

2

コマンドの実行権限がない。

3

Name Serverサービス,Master Managerサービス,View Serverサービスのうち,1つ以上のサービスが起動していない。

4

同一マシン上で起動停止コマンドまたはほかのセットアップコマンドが実行されている。

5

PFM - Managerホスト以外で実行された。または,有効にするアラームの対象となるエージェントがセットアップされていない。

もしくは,監視二重化の場合に,セカンダリーのPFM - Managerから実行しようとした。

6

指定されたアラームテーブルまたはアラームがない。

11

ユーザーによって処理が中止された。

100

Performance Managementの環境が不正である。

200

メモリーが不足している。

210

ディスク容量が不足している。

211

ファイルまたはディレクトリにアクセスできない。

222

通信処理でエラーが発生した。

223

通信処理でタイムアウトが発生した。

255

予期しないエラーが発生した。

使用例1

PFM - Agent for Platform(UNIX)の監視テンプレートPFM UNIX Solution Alarms 8.00で定義されている,アラームDisk Service Timeを有効にする場合のコマンド実行例を次に示します。

jpctool alarm active -key UNIX -table "PFM UNIX Solution Alarms 8.00" -alarm "Disk Service Time"

使用例2

PFM - Agent for Platform(UNIX)のアラームテーブルalarmtable1で定義されている,アラームalarm1を有効にする場合のコマンド実行例を次に示します。

jpctool alarm active -key UNIX -table alarmtable1 -alarm alarm1