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JP1 Version 12 JP1/Performance Management リファレンス


jpcspm stop

〈このページの構成〉

形式

jpcspm stop      -key サービスキー
                 [-lhost 論理ホスト名]
                 [-inst インスタンス名]
                 [-kill immediate]

機能

jpcspm stopコマンドは,ローカルホストのPerformance Managementプログラムのサービスを停止するコマンドです。リモートホストのPerformance Managementプログラムのサービスは,停止できません。

Performance Managementプログラムのサービスの状態を確認するには,jpctool service listコマンドを使用してください。jpcspm stopコマンドを二重実行したり,jpcspm startコマンドと同時に実行したりできません。

停止対象サービスにPFM - Managerが含まれ,コマンドを実行するPFM - Managerホストでヘルスチェック機能が有効になっている場合,PFM - Managerのサービスの一部としてヘルスチェックエージェントも停止します。なお,サービスキーにagt0は指定できません。

コマンドを実行できるホスト

実行権限

Windowsの場合

Administrators権限を持つユーザー(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)

UNIXの場合

rootユーザー権限を持つユーザー

格納先ディレクトリ

Windowsの場合

インストール先フォルダ\tools\

UNIXの場合

/opt/jp1pc/tools/

引数

-key サービスキー

停止するサービスのサービスキー名を指定します。プロダクト名表示機能が有効な場合はプロダクト名でも指定できます。指定できるサービスキーを次に示します。

  • all:すべてのPerformance Managementプログラムのサービスを停止します。PFM - Web Consoleとの起動・停止の連携設定をしている場合は,同時にPFM - Web Consoleのサービスも停止します。

  • jp1pc:PFM - Web Consoleのサービスを除くすべてのPerformance Managementプログラムのサービスを停止します。

  • Managerまたはmgr:PFM - Managerサービス(Action Handlerサービスを除く)を停止します。

  • AHまたはact:Action Handlerサービスを停止します。

  • StatSvrまたはstat:Status Serverサービスを停止します。

  • WebConsoleまたはwc:PFM - Web Consoleのサービスを停止します。PFM - Web Consoleとの起動・停止の連携設定をしている場合に指定できます。

PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスのサービスキーについては,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,命名規則について説明している個所を参照してください。また,PFM - Web Consoleとの起動・停止の連携については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,Performance Managementの起動と停止について説明している章を参照してください。

-lhost 論理ホスト名

コマンドを実行するホスト環境を指定します。コマンドを実行するマシンに論理ホストが構成されている場合,この引数を使用します。1〜32バイトの半角英数字で指定します。空白文字は,指定できません。

指定を省略した場合,物理ホストが仮定されます。ワイルドカード文字は使用できません。

-inst インスタンス名

特定のインスタンスのサービスを停止する場合は,インスタンス名を指定します。このオプションは,インスタンス環境を持つPFM - AgentまたはPFM - RMのサービスにだけ有効となります。それ以外のサービスについては,このオプションは無視されます。1〜32バイトの半角英数字で指定します。

-kill immediate

クラスタ運用時に,起動中のプロセスを強制的に停止させる場合に指定します。サービスキーにallを指定した場合,同一ホスト上で起動中のすべてのプロセスを停止します。all以外のサービスキーを指定した場合,そのサービスに対応するすべてのプロセスを停止します。ただし,-instオプションを指定して,インスタンス単位でプロセスを停止させることはできません。

このオプションは,クラスタ運用時にプロセスを強制停止させる場合にだけ使用してください。

注意事項

戻り値

0

正常終了した。

1

引数の指定に誤りがある。

2

コマンドの実行権限がない。

3

指定されたサービスは,すでに停止している。

5

指定されたサービスがインストールされていない。

10

コマンドはほかのセッションで実行中である。

100

Performance Managementの環境が不正である。

102

指定された論理ホスト名またはインスタンスは,セットアップされていない。

103

停止処理の監視がタイムアウトになった。

107

Windowsサービスコントロールマネージャーなどのほかのプロセスからサービス起動処理および停止処理が実行されている。

108

Status Serverサービスに依存するサービスが起動しているため,Status Serverを停止できない。

200

メモリーが不足している。

211

ファイルまたはディレクトリにアクセスできない。

255

予期しないエラーが発生した。

使用例1

すべてのPerformance Managementプログラムのサービスを停止する場合のコマンド実行例を次に示します。

jpcspm stop -key all

使用例2

PFM - Agent for Oracleのうち,インスタンスoracleAのサービスだけ停止する場合のコマンド実行例を次に示します。

jpcspm stop -key Oracle -inst oracleA