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JP1 Version 12 JP1/Performance Management リファレンス


jpcconf host hostname

〈このページの構成〉

形式

jpcconf host hostname      [-lhost 論理ホスト名] -newhost 新ホスト名
                           -d バックアップディレクトリ名
                           [-dbconvert {convert|delete}]

機能

jpcconf host hostnameコマンドは,Performance Managementシステムの監視ホスト名を変更するコマンドです。実ホスト名を変更する場合,このコマンドで監視ホスト名を変更してから,実ホスト名を変更します。物理ホストおよび論理ホストの監視ホスト名を変更できます。

このコマンドでは,監視ホスト名の取得方法は変更されません。なお,このコマンドを実行する場合,定義情報や性能情報などはすべて引き継がれます。

コマンドを実行できるホスト

実行権限

Windowsの場合

Administrators権限を持つユーザー(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)

UNIXの場合

rootユーザー権限を持つユーザー

格納先ディレクトリ

Windowsの場合

インストール先フォルダ\tools\

UNIXの場合

/opt/jp1pc/tools/

引数

-lhost 論理ホスト名

変更したい論理ホスト名を指定します。1〜32バイトの半角英数字で指定します。空白文字は,指定できません。指定を省略した場合,物理ホストが仮定されます。ワイルドカード文字は使用できません。

-newhost 新ホスト名

新しいホスト名を指定します。条件ごとに,指定するホスト名の種別と入力値の注意事項を次の表に示します。

表3‒23 指定するホスト名の種別とその入力値の注意事項

条件

指定するホスト名の種別

入力値の注意事項

-lhostオプションの指定

監視ホスト名の取得方法※1

なし

hostname

物理ホスト名(hostnameコマンドで表示される値)

  • 1〜255バイトの半角英数字で指定する。

  • "localhost"またはIPアドレスから始まるホスト名は指定できない。

uname -n

物理ホスト名(uname -nコマンドで表示される値)

alias

エイリアス名(任意のホスト名)※2

  • 1〜32バイトの半角英数字で指定する。

  • "localhost"またはIPアドレスから始まるホスト名は指定できない。

あり

論理ホスト名

  • 1〜32バイトの半角英数字および"-"で指定する。

  • "localhost",IPアドレスまたは"-"から始まるホスト名は指定できない。

(凡例)

−:該当しない

注※1

監視ホスト名の取得方法は,jpcconf host hostmodeコマンドで設定します。

監視ホスト名の取得方法の現在の状態は,jpcconf host hostmode -displayコマンドで確認できます。

注※2

エイリアス名については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,インストールとセットアップについて説明している章を参照してください。

-d バックアップディレクトリ名

バックアップ先のディレクトリ名を指定します。存在するディレクトリを指定してください。Agent StoreまたはRM StoreのStoreデータベースの格納先ディレクトリ以下のディレクトリは指定できません。1〜130バイトの半角英数字,半角記号,または半角空白文字で指定します。ただし,次の記号は指定できません。

; , * ? ' " < > |

空白文字を含む場合," "で囲んでください。

ディレクトリ名として,配下にファイルまたはディレクトリのない空のディレクトリを指定してください。

-dbconvert {convert|delete}

パフォーマンスデータの引き継ぎ方法を指定します。指定を省略した場合,convertが設定されます。

convertを指定すると,Storeデータベースのホスト名情報を新しいホスト名に変換して,データを引き継ぎます。

deleteを指定すると,Storeデータベースを削除し,データを引き継ぎません。ただし,PFM - Managerで管理しているイベントデータの情報は削除されないで引き継がれます。

注意事項

戻り値

0

正常終了した。

1

引数の指定に誤りがある。

2

コマンドの実行権限がない。

4

実行ホスト上のPerformance Managementサービスが起動している。

10

コマンドが実行中である。

11

ユーザーまたはシステムによって処理が中断された。

100

Performance Managementの環境が不正である。

102

指定された論理ホスト名はセットアップされていない。

200

メモリーが不足している。

210

ディスク容量が不足している。

211

ファイルまたはディレクトリにアクセスできない。

220

サービス構成情報ファイルに指定しているホスト名が不正である。

222

通信処理でエラーが発生した。

223

通信処理でタイムアウトが発生した。

255

予期しないエラーが発生した。

使用例1

物理ホスト名をhostBに変更する場合のコマンド実行例を次に示します。

jpcconf host hostname -newhost hostB -d d:\backup

使用例2

論理ホスト名をlhostAからlhostBに変更する場合のコマンド実行例を次に示します。

jpcconf host hostname -lhost lhostA -newhost lhostB -d d:\backup -dbconvert delete

出力例

バックアップの削除に成功した場合の標準出力の出力例を次に示します。

標準出力の出力例

KAVE05166-I ホスト名の変更を開始します
KAVE05172-I ホスト情報のバックアップに成功しました
KAVE05174-I ホスト情報のバックアップの削除に成功しました
KAVE05167-I ホスト名の変更は正常に終了しました

バックアップの削除に失敗した場合の標準出力の出力例を次に示します。

標準出力の出力例

KAVE05166-I ホスト名の変更を開始します
KAVE05172-I ホスト情報のバックアップに成功しました
KAVE05175-W ホスト情報のバックアップの削除に失敗しました
KAVE05167-I ホスト名の変更は正常に終了しました