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JP1 Version 12 JP1/Performance Management リファレンス


jpcconf bgdef import

〈このページの構成〉

形式

jpcconf bgdef import     {-f 業務グループ定義ファイル名
                         [-noquery | -skip] | -im ディレクトリ名}
                         [-lhost 論理ホスト名]

機能

jpcconf bgdef importコマンドは,指定したファイルから業務グループの定義情報をインポートして,業務グループを定義するコマンドです。

コマンドを実行できるホスト

PFM - Manager

実行権限

Windowsの場合

Administrators権限を持つユーザー

UNIXの場合

rootユーザー権限を持つユーザー

格納先ディレクトリ

Windowsの場合

インストール先フォルダ\tools\

UNIXの場合

/opt/jp1pc/tools/

引数

-f 業務グループ定義ファイル名

インポートする業務グループ定義ファイルのファイル名を指定します。ファイル名は,相対パスでも絶対パスでも指定できます。

全角文字,半角英数字,半角空白文字,または次に示す半角記号を指定できます。

 % - ( ) _ / @ [ ]

ただし,半角空白文字を含む場合は「"」(ダブルクォーテーション)で囲んでください。また,半角記号を指定する場合は,必要に応じてエスケープ表記をしてください。

-noquery

このオプションを指定すると,コマンドの実行を中断する問い合わせメッセージが出力されなくなり,ユーザーの応答が不要になります。非対話形式で実行したい場合に指定します。

指定した名称の業務グループがすでに作成されている場合,その業務グループが更新されます。複数の業務グループを定義した業務グループ定義ファイルに,すでに作成されている業務グループが含まれるときは,すべての業務グループが更新されます。

-skip

このオプションを指定すると,コマンドの実行を中断する問い合わせメッセージが出力されなくなり,ユーザーの応答が不要になります。非対話形式で実行したい場合に指定します。

指定した名称の業務グループがすでに作成されている場合,その業務グループの更新が省略されます。複数の業務グループを定義した業務グループ定義ファイルに,すでに作成されている業務グループが含まれるときは,すべての業務グループの更新が省略されます。

-im ディレクトリ名

JP1/IMで定義した業務グループをインポートする場合に指定します。ディレクトリ名には,09-50以降のJP1/IMで業務グループ定義情報を出力するためにjcfexportコマンド(-aオプションまたは-gオプションを指定)を実行した際に,-oオプションに指定した出力先ディレクトリ名を指定します。

ディレクトリ名は,相対パスでも絶対パスでも指定できます。ただし,半角空白文字を含む場合は「"」(ダブルクォーテーション)で囲んでください。

-lhost 論理ホスト名

このコマンドを実行するホストの論理ホスト名を指定します。1〜32バイトの半角英数字で指定します。指定を省略した場合,物理ホストが仮定されます。

業務グループ定義ファイルの形式

ここでは,業務グループ定義ファイルの形式を説明します。なお,行をコメントアウトしたい場合,行頭に「#」を記載してください。

このファイルのテンプレートファイルは,jpcconf bgdef exportコマンドに-templateオプションを指定して実行することで生成できます。記述時のひな形として利用してください。

設定値の一覧

  • Business Group Definition File Versionラベル

    業務グループ定義ファイルのファイルバージョンを指定します。指定場所はファイルの先頭です。

表3‒16 Business Group Definition File Versionラベル

種別

説明

意味

業務グループ定義ファイルのファイルバージョンを示す。

指定可能値

0001

省略

不可

  • Business Group Definition File Codeラベル

    業務グループ定義ファイルを記述している文字コードをBusiness Group Definition File Versionラベルの直後に指定します。

表3‒17 Business Group Definition File Codeラベル

種別

説明

意味

業務グループ定義ファイルを記述している文字コードを示す。

指定可能値

ファイルの記述文字コードごとに,指定する値を次に示す。

  • Shift_JIS

    シフトJISコードの全角文字およびASCIIコードの半角文字の場合

  • EUC-JP

    EUCコードの全角文字およびASCIIコードの半角文字の場合

  • UTF-8

    UTF-8コードの全角文字およびASCIIコードの半角文字の場合

  • C

    ASCIIコードの半角文字だけの場合

  • GB18030

    GB18030コードの全角文字およびASCIIコードの半角文字の場合

なお,UTF-8コードで記述する場合,BOMを付けない。BOMを付けて記述した場合はエラーになる。

省略

不可

  • Business Group Dataセクション

    1つの業務グループの定義を指定します。複数の業務グループを定義する際は,業務グループ定義ごとにBusiness Group Dataセクションを作成し,定義を記載します。このセクションは省略できません。

表3‒18 Business Group Nameラベル

種別

説明

意味

業務グループの名称を示す。

指定可能値

指定できる値は,1〜255(単位:バイト)の全角文字,半角英数字および次に示す半角記号。

! " # $ % & ' ( ) + - . : ; < = > @ [ \ ] ^ _ ` { | } ~

大文字と小文字は区別される。先頭および末尾の半角空白は無視される。値に半角空白文字を含める場合は「"」(ダブルクォーテーション)で囲む。

全角文字は,Business Group Definition File Codeラベルに指定した文字コードで記述する。

省略

不可

表3‒19 JP1 Resource Group Nameラベル

種別

説明

意味

JP1資源グループの名称を示す。

注意

ユーザーアカウントの認証モードがPFM認証モードの場合,このラベルは指定不要。指定した場合は無視される。ただし,指定形式が不正な場合はエラーになる。

指定可能値

指定できる値は,1〜64(単位:バイト)の半角英数字および次に示す半角記号。

! # $ % & ' ( ) * - . @ \ ^ _ ` { } ~

次の文字列は指定できない。

  • 「JP1_PFM」

  • *(1文字のアスタリスク)

大文字と小文字は区別される。先頭および末尾の半角空白は無視される。

省略

表3‒20 Host Nameラベル

種別

説明

意味

業務グループに属するホスト名を示す。

指定可能値

指定できる値は,1〜128(単位:バイト)の半角英数字および次に示す半角記号。

! $ + - @ [ ] _ ` { } ~

次の文字列は指定できない。

  • 「localhost」(大・小文字を問わない)

  • IPアドレス形式の文字列

  • -(ハイフン)から始まる文字列

大文字と小文字は区別される。先頭および末尾の半角空白は無視される。

複数のホストを指定したい場合はコンマで区切る。コンマの前後の半角空白は無視される。また,末尾にコンマを記載するとエラーになる。

なお,同一のホストを複数の業務グループに重複して所属させることはできない。Performance Managementシステム内のすべての業務グループの中で単一なホスト名を指定する。

省略

業務グループ定義ファイルの記述例を次に示します。

業務グループ定義ファイル記述例

Business Group Definition File Version=0001
Business Group Definition File Code=EUC-JP
 
[Business Group Data]
Business Group Name=グループA
JP1 Resource Group Name=resourceA
Host Name=win01,win02,win03
 
[Business Group Data]
Business Group Name=グループB
JP1 Resource Group Name=resourceB
Host Name=sun01,sun02,sun03
 
[Business Group Data]
Business Group Name=グループC
JP1 Resource Group Name=resourceC
Host Name=win04

注意事項

戻り値

0

正常終了した。

1

引数の指定に誤りがある。

2

コマンドの実行権限がない。

4

同一マシン上で起動停止コマンドまたはほかのセットアップコマンドが実行されている。

5

PFM - Managerホスト以外で実行された。または,監視二重化の場合に,セカンダリーのPFM - Managerから実行しようとした。

6

業務グループ定義ファイルの内容に誤りがある。

100

Performance Managementの環境が不正である。

101

コマンドの実行に必要なサービスが起動していない。

102

指定された論理ホスト名がセットアップされていない。

200

メモリーが不足している。

211

ファイルまたはディレクトリにアクセスできない。

254

業務グループによるアクセスコントロール機能が無効である。

255

予期しないエラーが発生した。

使用例1

業務グループ定義ファイルをインポートする例を次に示します。

jpcconf bgdef import -f C:\tmp\bgdef.cfg

使用例2

JP1/IMで定義した業務グループをインポートする例を次に示します。

jpcconf bgdef import -im C:\tmp