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JP1 Version 12 JP1/Performance Management リファレンス


jpcconf agent setup

〈このページの構成〉

形式

形式1

jpcconf agent setup     -key サービスキー
                        [-noquery]

形式2

jpcconf agent setup     -key サービスキー
                        [-register]

形式3

jpcconf agent setup     -key サービスキー
                        [-unregister]

機能

jpcconf agent setupコマンドは,Performance Managementシステムに対して,新しくPFM - AgentまたはPFM - RMを追加するコマンドです。PFM - AgentまたはPFM - RMの情報をPFM - ManagerやPFM - Baseに登録します。

PFM - Managerに登録されている場合には,このコマンドの実行は不要です。登録されていない場合には,このコマンドにより手動登録をしてください。

手動登録の要否については次の条件を確認してください。

次の条件をすべて満たす場合に,このコマンドを実行して手動登録してください。

ただし,PFM - AgentまたはPFM - RMのリリースノートにセットアップコマンドの実行が必要であることが記載されている場合は,このコマンドを実行してください。

PFM - Manager へ新しく登録したPFM - AgentまたはPFM - RMの情報をPFM - Web Consoleに表示させたい場合,新しく登録したPFM - AgentまたはPFM - RMを起動したあと,PFM - Web Consoleにログインした時点で反映されます。

このコマンドは次の場合に実行してください。

形式1

PFM - AgentまたはPFM - RMをPFM - Managerに登録する場合

形式2

PFM - AgentまたはPFM - RMを起動しないで,PFM - AgentまたはPFM - RMの情報をPFM - Managerに登録し,PFM - Web Consoleに表示させる場合

形式3

PFM - Web Consoleのアラーム階層およびレポート階層で,製品の情報を非表示にする場合

PFM - Managerに論理ホストの設定がされている場合,設定されている論理ホストおよび物理ホストに対して,新規PFM - AgentまたはPFM - RMの情報が登録されます。

コマンドを実行できるホスト

形式1
  • PFM - Manager

  • PFM - Agent

  • PFM - RM

形式2および形式3

PFM - Manager

実行権限

Windowsの場合

Administrators権限を持つユーザー(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)

UNIXの場合

rootユーザー権限を持つユーザー

格納先ディレクトリ

Windowsの場合

インストール先フォルダ\tools\

UNIXの場合

/opt/jp1pc/tools/

引数

-key サービスキー

追加セットアップを実行したい新規PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスキーを指定します。なお,プロダクト名表示機能が有効な場合はプロダクト名でも指定できます。

ただし,jpcconf agent setupコマンドを実行するホストにインストールしているPFM - Managerに対して,PFM - Managerのリリースノートの付録「JP1/PFM - Managerに含まれるJP1/PFM - Agentの登録情報」に記載されていない製品のセットアップを実行する場合,プロダクト名ではなく,サービスキーを指定してください。

  • 形式1

    ここで指定できるサービスキーは,次のディレクトリにセットアップファイルをコピー済みのPFM - AgentまたはPFM - RMのサービスキーだけです。

    • Windowsの場合:インストール先フォルダ\setup\

    • UNIXの場合:/opt/jp1pc/setup/

    セットアップファイルについては,各PFM - AgentまたはPFM - RMマニュアルの,インストールとセットアップについて説明している章を参照してください。

    サービスキーにallを指定した場合,このディレクトリにコピーされているすべてのセットアップファイルに対してセットアップを実行します。

  • 形式2

    形式1と異なり,セットアップファイルをコピーする必要はありません。サービスキーにallは指定できません。

-register

サービスキーで指定したPFM - AgentまたはPFM - RMをPFM - Web Consoleに表示します。PFM - Managerがクラスタシステムで運用されている場合は,実行系ノードだけで実行できます。

-noquery

このオプションを指定すると,コマンドの実行を中断する問い合わせメッセージが出力されなくなり,ユーザーの応答が不要になります。非対話形式で実行したい場合に指定します。

なお,起動中のPerformance Managementサービスがあった場合は,KAVE05143-Eメッセージが出力され,コマンドの実行が中断されます。ローカルホスト上で起動しているすべてのPerformance Managementサービスを停止して,コマンドを再度実行してください。

-unregister

サービスキーで指定したPFM - AgentまたはPFM - RMをPFM - Web Consoleで非表示にします。PFM - Managerがクラスタシステムで運用されている場合は,実行系ノードだけで実行できます。サービスが残っている場合は,PFM - Managerの再起動後にPFM - Web Consoleにログインすると更新されます。

注意事項

形式1で実行する場合の注意事項

形式2および形式3で実行する場合の注意事項

戻り値

0

正常終了した。

1

引数の指定に誤りがある。

2

コマンドの実行権限がない。

4

ローカルホスト上のサービスが停止されていない。

10

コマンドはほかのセッションで実行中である。

11

ユーザーによって処理が中止された(問い合わせに対して「N」を返した場合)。

100

Performance Managementの環境が不正である。

101

ポート番号が取得できない。

200

メモリーが不足している。

210

ディスク容量が不足している。

211

ファイルまたはディレクトリにアクセスできない。

222

通信処理でエラーが発生した(IPアドレスが取得できない)。

230

内部コマンドの実行に失敗した。

255

予期しないエラーが発生した。

使用例1

PFM - Managerより後でリリースされたPFM - Agent for Oracleのセットアップを実行する場合のコマンド実行例を次に示します。

jpcconf agent setup -key Oracle

使用例2

新規に追加したPFM - Agent for Oracleの情報を起動前にPFM - Web Consoleに表示させる場合のコマンド実行例を次に示します。

jpcconf agent setup -key Oracle -register

使用例3

PFM - Agent for Oracleの情報をPFM - Web Consoleで非表示にする場合のコマンド実行例を次に示します。

jpcconf agent setup -key Oracle -unregister