17.5.1 トラブル発生時に採取が必要な資料(Windowsの場合)
- 〈この項の構成〉
(1) OSのログ情報
採取する必要のあるOSのログ情報を次の表に示します。
情報の種類 |
概要 |
デフォルトのファイル名 |
jpcrasコマンドでの採取 |
jpcwrasコマンドでの採取 |
---|---|---|---|---|
システムログ |
Windowsイベントログ |
− |
○ |
○ |
プロセス情報 |
プロセスの一覧 |
− |
○ |
○ |
システムファイル |
hostsファイル |
システムフォルダ\system32\drivers\etc\hosts |
○ |
○ |
servicesファイル |
システムフォルダ\system32\drivers\etc\services |
○ |
○ |
|
OS情報 |
システム情報 |
− |
○ |
○ |
ネットワークステータス |
− |
○ |
○ |
|
ホスト名 |
− |
○ |
○ |
|
ファイアウォールの情報 |
− |
○ |
× |
|
ダンプ情報 |
問題のレポートと解決策のログファイル |
ユーザーモードプロセスダンプの出力先フォルダ\プログラム名.プロセスID.dmp 例:jpcagtt.exe.2420.dmp |
× |
× |
- (凡例)
-
○:採取できる
×:採取できない
−:該当しない
- 注※
-
別のフォルダにログファイルが出力されるように設定している場合は,該当するフォルダから資料を採取してください。
(2) Performance Managementの情報
Performance Managementに関する次の情報の採取が必要です。また,ネットワーク接続でのトラブルの場合,接続先マシン上のファイルの採取も必要です。採取が必要なPerformance Managementの情報を次の表に示します。
情報の種類 |
概要 |
デフォルトのファイル名 |
jpcrasコマンドでの採取 |
---|---|---|---|
共通メッセージログ |
Performance Managementから出力されるメッセージログ(シーケンシャルファイル方式) |
インストール先フォルダ\log\jpclog{01|02}※1 |
○ |
Performance Managementから出力されるメッセージログ(ラップアラウンドファイル方式) |
インストール先フォルダ\log\jpclogw{01|02}※1 |
○ |
|
共通メッセージログ(論理ホスト運用の場合) |
Performance Managementから出力されるメッセージログ(シーケンシャルファイル方式) |
環境ディレクトリ\jp1pc\log\jpclog{01|02}※1 |
○ |
Performance Managementから出力されるメッセージログ(ラップアラウンドファイル方式) |
環境ディレクトリ\jp1pc\log\jpclogw{01|02}※1 |
○ |
|
構成情報 |
各構成情報ファイル |
|
○ |
データベース情報 |
Name Server |
|
○ |
Master Manager |
|
○ |
|
Master Store |
|
○ |
|
View Server |
|
○※7 |
|
Agent StoreおよびRemote Monitor Store |
|
○※7 |
|
Agent Store(ヘルスチェックエージェント) |
|
○※7 |
|
データベース情報(論理ホスト運用の場合) |
Name Server |
|
○ |
Master Manager |
|
○ |
|
Master Store |
|
○ |
|
View Server |
|
○※7 |
|
Agent StoreおよびRemote Monitor Store |
|
○※7 |
|
Agent Store(ヘルスチェックエージェント) |
|
○※7 |
|
トレースログ |
Performance Managementのプログラムの,各サービスのトレース情報 |
−※4 |
○ |
その他ファイル |
その他情報ファイル |
|
○ |
インストールログ※5 |
インストール時のメッセージログ |
|
× |
%SystemDrive%\Windows\Temp\pfm_reg_history.log |
○ |
- (凡例)
-
○:採取できる
×:採取できない
−:該当しない
- 注※1
-
ログファイルの出力方式については,「16.5 システム統合監視製品と連携した障害検知」を参照してください。
- 注※2
-
「xxxx」は,各PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスキーを示します。各PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスキーについては,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,命名規則について説明している個所を参照してください。
- 注※3
-
1つのホスト上で複数のサービスのセットを起動できるアプリケーションプログラムを監視するPFM - AgentまたはPFM - RMの場合は,インスタンス名のフォルダがあります。
- 注※4
-
トレースログの格納先フォルダについては,「17.4.2 ログ情報の詳細について」を参照してください。
- 注※5
-
インストールに失敗した場合に採取してください。
- 注※6
-
インストールに失敗した場合で,かつファイルが存在しているときに採取してください。
- 注※7
-
jpcrasコマンドの引数に「ディレクトリ名」,「サービスキー」,オプション(allまたはdata)を指定したときだけ採取されます。オプションの指定を省略した場合には採取されません。
(3) PFM - Web Consoleの情報
PFM - Web Consoleに関する次の情報の採取が必要です。また,ネットワーク接続でのトラブルの場合,接続先マシン上のファイルの採取も必要です。採取が必要なPFM - Web Consoleの情報を次の表に示します。
情報の種類 |
概要 |
デフォルトのファイル名 |
jpcwrasコマンドでの採取 |
---|---|---|---|
Webサーバの情報 |
WebサーバやWebコンテナサーバのログ |
− |
○ |
レジストリ情報 |
製品に関するレジストリの情報 |
− |
○ |
稼働状況ログ※1 |
PFM - Web Consoleから出力されるメッセージログ |
インストール先フォルダ\log\jpcwtraceログファイル番号※2.log |
○ |
PFM - Web Consoleのコマンドから出力されるメッセージログ |
|
○ |
|
ファイル情報 |
PFM - Web Consoleのインストールファイルの一覧 |
− |
○ |
設定情報 |
PFM - Web Consoleの設定情報 |
インストール先フォルダ\config\*.* インストール先フォルダ\sample\config\*.* |
○ |
PFM - Web Consoleログ情報 |
(アン)インストーラーログファイル |
システムフォルダ\TEMP\HCDINST\*.LOG |
× |
- (凡例)
-
○:採取できる
×:採取できない
−:該当しない
- 注※1
-
稼働状況ログの出力形式については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,ログ情報について説明している章を参照してください。
- 注※2
-
ログファイル番号は,「1」から始まるログファイルの出力数となります。
稼働状況ログの出力
jpcrptコマンド以外の稼働状況ログの出力サイズは,初期設定ファイル(config.xml)の「logFileSize」×「logFileNumber」で設定できます。
- 注※3
-
jpcrptコマンドのログ出力形式については,「17.4.2(1)(a) jpcrptコマンドのログ出力形式」を参照してください。
(4) オペレーション内容
トラブル発生時のオペレーション内容について,次に示す情報が必要です。
-
オペレーション内容の詳細
-
トラブル発生時刻
-
マシン構成(各OSのバージョン,ホスト名,PFM - Manager,およびPFM - AgentまたはPFM - RMの構成など)
-
再現性の有無
-
PFM - Web Consoleからログインしている場合は,ログイン時のPerformance Managementユーザー名
-
コマンド実行時にトラブルが発生した場合は,コマンドに指定した引数
(5) 画面上のエラー情報
次に示すハードコピーを採取してください。
-
Webブラウザのハードコピー
-
アプリケーションエラーが発生した場合は,操作画面のハードコピー
-
エラーメッセージダイアログボックスのハードコピー(詳細ボタンがある場合はその内容を含む)
-
コマンド実行時にトラブルが発生した場合は,[コマンドプロンプト]または[管理者コンソール]画面のハードコピー
(6) ユーザーモードプロセスダンプ
Performance Managementのプロセスがアプリケーションエラーで停止した場合は,ユーザーモードプロセスダンプを採取してください。
(7) 問題レポートの採取
Performance Managementのプロセスがアプリケーションエラーで停止した場合は,問題レポートを採取してください。
(8) Docker環境の情報
Performance ManagementをDocker環境で使用している場合,採取する必要のあるDocker環境の情報を次に示します。
情報の種類 |
概要 |
jpcrasコマンドでの採取 |
---|---|---|
Docker環境の情報 |
Dockerバージョン |
○ |
Dockerコンテナリスト |
○ |
|
Dockerコンテナ内のプロセス |
○ |
|
Dockerコンテナ情報 |
○ |
- (凡例)
-
○:採取できる
(9) そのほかの情報
上記以外で必要な情報を次に示します。
-
[アクセサリ]−[システムツール]−[システム情報]の内容
-
Java VMのスレッドダンプ
PFM - Web Consoleの情報を採取する際は,Java VMのスレッドダンプを採取してください。次の手順で採取できます。
-
3秒おきに10回程度,次のコマンドを実行する。
# <インストール先ディレクトリ>/CPSB/CC/server/bin/cjdumpsv PFMWebConsole
-
jpcwrasコマンドを実行する。
-
- 重要
-
スレッドダンプを採取するとJava VMの動作が不安定になるため,PFM - Web Consoleのサービスを再起動してください。