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JP1 Version 12 JP1/Performance Management 運用ガイド


17.2.8 アラームの定義に関するトラブルシューティング

〈この項の構成〉

(1) アクション実行で定義したプログラムが正しく動作しない

考えられる要因とその対処方法を次に示します。

(2) アラームイベントが表示されない

考えられる要因とその対処方法を次に示します。

(3) アラームしきい値を超えているのに,エージェント階層の[アラームの状態の表示]画面に表示されているアラームアイコンの色が緑のまま変わらない

考えられる要因とその対処方法を次に示します。

また,複数の文字コード種別が混在する環境での,そのほかの注意事項については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,Performance Managementの機能について説明している章を参照してください。

(4) アラームテーブルを削除した場合に大量にアラームが発生する

アラームテーブルをエージェントにバインドしている状態で,バインド済みアラームテーブルを削除すると,アラームステータスは必ず「正常」になります。状態変化とイベント発行有無の関係は以下のようになります。

#

アラームステータス

イベント発行有無

アラーム削除前

アラーム削除後

1

異常

正常

アラームイベント発行あり

2

警告

正常

アラームイベント発行あり

3

正常

正常

アラームイベント発行なし

アラームステータスが「異常」または「警告」状態のアラーム定義を,アラームテーブルの削除などで複数同時に削除すると,エージェントのアラームステータスが「異常」または「警告」から「正常」に変化します。そのため,アラームイベントが発行されます。

複数のエージェントにバインドされているアラームテーブルを削除した場合,アラームイベントが大量に発生し,一時的にピーク性能を超える場合があります。

ピーク性能を超過したかどうかは,共通ログに出力される以下のメッセージで確認できます。

「KAVE00422-W 処理待ちのイベント上限に到達しました」

上記ログに加えて,KAVE00429-E,またはKAVE00345-Eが共通ログに出力された場合,Action Handlerサービスからアクション定義の削除に失敗しています。ただし,このケースでは,アクション実行の契機となるアラーム定義が削除済みのため,削除に失敗したアクションが実行されることはありません。Action Handlerサービスが保持しているアクション情報は,Action Handlerサービスの再起動時に回復します。

(5) 運用中にPFM - Managerのポート番号を変更したあと,アラームイベントが表示されない

PFM - Manager 11-50以降では,ポート番号が固定されているMaster ManagerまたはCorrelatorのポート番号の設定を変更したあと,PFM - Base 11-50以降がインストールされたエージェントホストのPFMサービスを再起動していない場合,アラームイベントが表示されません。この場合,PFM - Base 11-50以降がインストールされたPFMサービスを再起動する必要があります。

ポート番号の設定変更手順の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,ポート番号の設定変更手順について説明している個所を参照してください。