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JP1 Version 12 JP1/Performance Management 運用ガイド


11.1.2 監視二重化の特長

監視二重化にすると,プライマリーで障害が発生した場合でも,セカンダリーで監視を継続できます。このため,監視のダウンタイムがなくなり,可用性が高まります。また,2台のマネージャーを別の拠点に配置すれば,災害時に備えて情報資産を別所保管できます。

プライマリーで障害が発生したときのパフォーマンスデータの流れを次の図に示します。

図11‒1 監視二重化時にプライマリーで障害が発生したときのパフォーマンスデータの流れ

[図データ]

監視二重化にする場合,マネージャーの定義情報も二重化する必要があります。この定義情報は,1台のマネージャー(PFM - ManagerおよびPFM - Web Console)で設定すれば,エクスポートおよびインポートすることでもう一方のマネージャーの同一製品に移行できます。

リモートアクションを設定している場合,監視エージェントから送信するイベントのリモートアクションをどのマネージャーで実行するか選択できます。詳細については,「11.3.5 リモートアクションの制御を設定する手順」を参照してください。

監視二重化では,プライマリーとセカンダリーの整合性を取るために,セカンダリーで一部の操作ができません。セカンダリーではできない操作を次に示します。

PFM - Managerのコマンド
  • jpcconf agttree importコマンド

  • jpcconf bgdef deleteコマンド

  • jpcconf bgdef importコマンド

  • jpctool alarm activeコマンド

  • jpctool alarm bindコマンド

  • jpctool alarm copyコマンド

  • jpctool alarm deleteコマンド

  • jpctool alarm importコマンド

  • jpctool alarm inactiveコマンド

  • jpctool alarm unappliedコマンド

  • jpctool alarm unbindコマンド

  • jpctool config alarmsyncコマンド

  • jpctool monitor resumeコマンド

  • jpctool monitor suspendコマンド

PFM - Web Consoleのコマンド
  • jpcrdef createコマンド

  • jpcrdef deleteコマンド

PFM - Web Consoleでの操作
  • PFM - Managerの定義更新操作(プロパティ操作を除く)

  • アラームテーブルのバインド設定操作

  • 監視の開始操作および停止操作

  • 監視の一時停止操作および再開操作

  • アラーム反映状況の確認および反映操作

  • PFM - Web Consoleのブックマーク更新操作

  • PFM - Web Consoleのプロセス監視テンプレート更新操作

プライマリーに障害が発生した場合は,プライマリーとセカンダリーを切り替えると,セカンダリーだったマネージャーで上記の操作ができるようになります。詳細については,「11.7 プライマリーとセカンダリーの切り替え」を参照してください。