8.1 監視一時停止機能とは
Performance Managementでは,運用中にメンテナンス作業などをする監視対象に対して,アラームやヘルスチェックなどの監視を一時的に停止したり再開したりできます。この一時停止する機能および再開する機能をまとめて「監視一時停止機能」と呼びます。
運用中にメンテナンス作業で監視対象のホストやサービスを停止すると,通常の監視では異常や警告としてアラームイベントやヘルスチェックイベントが発生します。このとき,停止予定の監視対象に対して事前に監視を一時停止しておくことで,ホストやサービスの停止が異常として通知されなくなります。また,監視一時停止中の稼働情報を蓄積するかしないか選択できるので,該当する期間を除いたデータで稼働状態を分析できます。
監視の一時停止および再開は,エージェント階層の[監視一時停止の設定]画面,またはコマンドで設定します。ホスト単位またはエージェント単位で対象を選択し,一括で設定できます。
監視一時停止機能に関係がある主な機能を次に示します。
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アラーム
対象のエージェントにバインドされているアラームが一時停止されます。
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ヘルスチェック
対象のホストおよびエージェントに対するヘルスチェックが一時停止されます。
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稼働情報の蓄積
稼働情報の蓄積が一時停止されます。ただし,監視一時停止の設定時に,稼働情報の蓄積を継続するようにも設定できます。
監視を一時停止していた期間は[イベントモニター]画面または[イベント履歴]画面で確認できます。
なお,稼働情報の蓄積を一時停止していても,リアルタイムレポートは表示できます。