6.9.3 アラームの評価に関する注意事項
アラームの評価に関する注意事項について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) アラームの評価数の制限について
PFM - AgentまたはPFM - RMで複数インスタンスレコードを収集する場合,1回の収集で扱うことができるインスタンス数は32,767個までです。PFM - AgentまたはPFM - RMにアラームをバインドしている場合,32,767個までのインスタンスが評価されます。32,768個目以降のインスタンスは評価されません。
(2) アラーム評価の間隔について
アラームの評価は一定間隔で実施されます。この間隔はエージェントごとのレコードの収集間隔となります。各レコードの収集間隔については,各PFM - AgentまたはPFM - RMマニュアルの,レコードについて説明している章(各レコードのCollection Intervalの値)を参照してください。
レコードの収集間隔を変更したい場合は,次のように操作してください。
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監視コンソールのWebブラウザからPFM - Web Consoleにログインする。
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[メイン]画面のナビゲーションフレームで[サービス階層]タブを選択する。
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アラームがバインドされている監視エージェントを選択する。
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メソッドフレームで[プロパティ]メソッドを選択する。
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[Detail Records]フォルダまたは[Interval Records]フォルダを展開する。
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[Collection Interval]プロパティの値を変更する。
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レコード(パフォーマンスデータ)の収集間隔が設定した値に変更されます。
(3) アラーム評価時の文字コード種別について
アラームの定義に日本語または中国語を使用している場合,PFM - ManagerとアラームテーブルをバインドするPFM - AgentまたはPFM - RMは同じ文字コード種別で動作している必要があります。文字コード種別が異なる場合,次のような現象が発生します。
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イベントモニターに表示される文字列が文字化けする
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アクション実行時のメッセージが文字化けする
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アラーム定義の状態が異常または警告になっても,PFM - Web Console上の表示が正常のままとなる
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アラーム定義の状態が異常または警告から正常に戻っても,PFM - Web Console上の表示が正常に変わらない
なお,Performance Managementのサービスが使用する文字コード種別は次のように決定されます。
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コマンドから起動する場合
jpcspm startコマンドを実行した環境の文字コード種別が適用されます。
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OS再起動時の自動起動で起動する場合
OSが起動する際に設定される文字コード種別が適用されます。
UNIXの場合で,OSが起動する際に設定される文字コード種別とPerformance Managementで使用したい文字コード種別が異なるときは,サービス自動起動スクリプトファイル(jpc_start)であらかじめ文字コード種別を設定してください。
(4) PFM - AgentまたはPFM - RMが停止した場合のアラーム評価について
PFM - AgentまたはPFM - RMを停止した場合のアラームの評価は,次のようになります。
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PFM - AgentまたはPFM - RMの状態が異常または警告の状態でサービスを停止すると,PFM - AgentまたはPFM - RMがバインドしているアラームテーブル内のアラームはすべて正常状態に変更されます。また,PFM - AgentまたはPFM - RMが再起動すると,前回起動時の状態を引き継がないで,再度正常状態から評価を開始します。
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発生頻度を設定したアラームを持つアラームテーブルをバインドしているPFM - AgentまたはPFM - RMを停止すると,アラームの発生頻度の計測はリセットされます。
PFM - AgentまたはPFM - RMが再起動すると,再度計測を開始します。