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JP1 Version 12 JP1/Performance Management 運用ガイド


6.9.2 アラーム発生頻度とアラームイベント発行の関係に関する注意事項

メモ

次に示す個所では,複数インスタンスレコードを使用してアラームを作成している場合を例にしています。複数インスタンスレコードとは,同じ時刻に収集されるインスタンスが複数あるレコードのことです。例えば,ディスクAとディスクBの状態を確認する複数インスタンスレコードの場合,アラーム評価時にはディスクAとディスクBの状態をそれぞれアラーム評価し,ディスクAとディスクBそれぞれについて,アラーム条件を満たした場合,アラームを発行します。

〈この項の構成〉

(1) アラーム発生頻度がn/n(n=n)の場合

アラーム発生頻度の設定とアラームイベント発行の関係は,[新規アラーム > 基本情報]または[編集 > 基本情報]画面の[高度な設定]にある,[常にアラーム通知する]と[すべてのデータを評価する]の組み合わせに応じて変わります。各チェックボックスのチェックの有無に応じた参照先を次の表に示します。

[すべてのデータを評価する]

[常にアラーム通知する]

チェックなし

チェックあり

チェックなし

6.9.2(1)(a)

6.9.2(1)(b)

チェックあり

6.9.2(1)(c)

6.9.2(1)(d)

以降の例では,チェックボックス名を次のように表記しています。

(a) アラーム発生頻度がn/n(n=n)の場合([常に]にチェックなし,[すべての]にチェックなし)

[常に]と[すべての]両方のチェックを外した場合,次のように動作します。

  • 「n回」評価する間に,「n回」しきい値を超えたらアラームの状態を変更するかを指定します。

  • アラームの状態が以前通知した状態から変化があった場合だけ,アラームが通知されます。

  • アラーム通知時点で収集されたデータの中で,最も重大度の高い条件を満たすデータのアラーム状態が通知されます。

例を次に示します。

[図データ]

(b) アラーム発生頻度がn/n(n=n)の場合([常に]にチェックあり,[すべての]にチェックなし)

[常に]をチェックし,[すべての]のチェックを外した場合,次のように動作します。

  • 「n回」評価する間に,「n回」しきい値を超えたらアラームを通知するかを指定します。アラームの発生頻度を抑制するために利用できます。

  • アラーム通知時点で収集された最も重大度の高い条件を満たすデータが通知されます。

例を次に示します。

[図データ]

(c) アラーム発生頻度がn/n(n=n)の場合([常に]にチェックなし,[すべての]にチェックあり)

[常に]のチェックを外し,[すべての]をチェックした場合,次のように動作します。

  • 「n回」評価する間に,「n回」しきい値を超えたらアラームの状態を変更するかを指定します。

  • アラームの状態が以前通知した状態から変化があった場合だけ,アラームが通知されます。

  • アラーム状態が警告または異常の場合,アラームを通知する時点でアラーム状態の条件を満たすすべてのデータのアラーム状態が通知されます。

例を次に示します。

[図データ]

(d) アラーム発生頻度がn/n(n=n)の場合([常に]にチェックあり,[すべての]にチェックあり)

[常に]と[すべての]両方をチェックした場合,次のように動作します。

  • 「n回」評価する間に,「n回」しきい値を超えたらアラームを通知するかを指定します。アラームの発生頻度を抑制するために利用できます。

  • アラーム通知時点で警告または異常条件を満たす,すべてのデータが通知されます。

例を次に示します。

[図データ]

(2) アラーム発生頻度がn/m(n<m)の場合

アラーム発生頻度の設定とアラームイベント発行の関係は,[新規アラーム > 基本情報]または[編集 > 基本情報]画面の[高度な設定]にある,[常にアラーム通知する]と[すべてのデータを評価する]の組み合わせに応じて変わります。各チェックボックスのチェックの有無に応じた参照先を次の表に示します。

[すべてのデータを評価する]

[常にアラーム通知する]

チェックなし

チェックあり

チェックなし

6.9.2(2)(a)

6.9.2(2)(b)

チェックあり

6.9.2(2)(c)

6.9.2(2)(d)

以降の例では,チェックボックス名を次のように表記しています。

(a) アラーム発生頻度がn/m(n<m)の場合([常に]にチェックなし,[すべての]にチェックなし)

[常に]と[すべての]両方のチェックを外した場合,次のように動作します。

  • 「m回」評価する間に,「n回」しきい値を超えたらアラームの状態を変更するかを指定します。

  • アラームの状態が以前通知した状態から変化があった場合だけ,アラームが通知されます。

  • アラーム通知時点で収集されたデータの中で,最も重大度の高い条件を満たすデータのアラーム状態が通知されます。

例を次に示します。

[図データ]

(b) アラーム発生頻度がn/m(n<m)の場合([常に]にチェックあり,[すべての]にチェックなし)

[常に]をチェックし,[すべての]のチェックを外した場合,次のように動作します。

  • 「m回」評価する間に,「n回」しきい値を超えたらアラームを通知するかを指定します。アラームの発生頻度を抑制するために利用できます。

  • アラーム通知時点で収集された最も重大度の高い条件を満たすデータが通知されます。

例を次に示します。

[図データ]

(c) アラーム発生頻度がn/m(n<m)の場合([常に]にチェックなし,[すべての]にチェックあり)

[常に]のチェックを外し,[すべての]をチェックした場合,次のように動作します。

  • 「m回」評価する間に,「n回」しきい値を超えたらアラームの状態を変更するかを指定します。

  • アラームの状態が以前通知した状態から変化があった場合だけ,アラームが通知されます。

  • アラーム状態が警告または異常の場合,アラームを通知する時点でアラーム状態の条件を満たす,すべてのデータのアラーム状態が通知されます。

例を次に示します。

[図データ]

(d) アラーム発生頻度がn/m(n<m)の場合([常に]にチェックあり,[すべての]にチェックあり)

[常に]と[すべての]両方をチェックした場合,次のように動作します。

  • 「m回」評価する間に,「n回」しきい値を超えたらアラームを通知するかを指定します。アラームの発生頻度を抑制するために利用できます。

  • アラーム通知時点で警告または異常条件を満たす,すべてのデータが通知されます。

例を次に示します。

[図データ]