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JP1 Version 12 JP1/Performance Management 運用ガイド


6.9.4 アラーム反映状態に関する注意事項

アラーム反映状態に関する注意事項を説明します。

〈この項の構成〉

(1) 11-00未満のPFM - Managerに11-00以降のPFM - Managerを上書きインストールした場合について

上書きインストール後に初めて監視マネージャーのサービスを起動したときは,アラーム情報が反映されているかどうかにかかわらず,反映状態をすべて「完了」とみなします。

(2) PFM - Managerのサービスが停止した場合について

PFM - Managerのサービスが停止した場合,次に起動した際に反映状態はサービス停止前の状態に戻ります。これは,サービスの停止時に,反映状態のデータがアラーム反映状態の記録ファイルに出力され,サービスの再起動時にそのファイルからデータを読み込むためです。

ただし,次のときは反映状態がサービス停止前の状態に戻りません。この場合,アラーム情報を確実に反映するには,jpctool config syncコマンドを実行して監視マネージャーと監視エージェントを同期してください。

(3) 監視マネージャーサービス起動時にアラーム反映状態ファイルが削除されている場合について

監視マネージャーサービス起動時にアラーム反映状態の記録ファイルが削除されている場合,サービスの反映状態をすべて「完了」とみなします。この場合,共通メッセージログにKAVE00544-Wメッセージが出力されます。

(4) 反映状態が「状態不明」になる場合について

次の場合は反映状態が「状態不明」になります。

(5) サービスが起動しているのに反映状態が「停止中」になる場合について

サービスが起動しているのに反映状態が「停止中」になる場合は,次の内容を確認してください。該当する場合は,要因を取り除いたあと,サービスを再起動させてください。

(6) リモートエージェントまたはグループエージェントに対してアラーム情報を反映した場合について

(7) クラスタシステムでフェールオーバーした場合について

クラスタシステムでフェールオーバーした場合,アラーム反映状態は実行系から待機系に引き継がれます。しかし,フェールオーバー時に次の問題が発生した場合は,アラーム反映状態が待機系に引き継がれません。

この場合,サービスの反映状態をすべて「完了」とみなします。実行系の環境でjpctool config syncコマンドを実行してください。

(8) 監視二重化の環境でプライマリーとセカンダリーを入れ替えた場合について

jpcconf primmgr notifyコマンドまたはjpcconf mgrhost define -shiftコマンドでプライマリーとセカンダリーを入れ替えた場合,サービスの反映状態をすべて「完了」とみなします。