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JP1 Version 12 JP1/Performance Management 設計・構築ガイド


付録G.1 システム構成のバージョン互換

Performance Managementのシステム構成でバージョンが混在した場合に,組み合わせられるPerformance Managementシステム構成について説明します。

〈この項の構成〉

(1) PFM - Managerが11-00以降の場合

PFM - ManagerとPFM - Web Consoleのどちらか一方が11-00以降の場合は,もう一方も11-00以降である必要があります。なお,11-00のPFM - Managerは,すべてのバージョンのPFM - Viewとは接続できません。

11-00以降のPFM - Managerが接続できるPFM - Baseのバージョンと,それに対応するPFM - AgentおよびPFM - RMのバージョンは次のとおりです。

項番

PFM - Base

PFM - AgentまたはPFM - RM

1

11-00以降

10-00以降

2

10-00以降,11-00未満

09-00以降,11-00未満

3

09-00以降,10-00未満

09-00以降,10-00未満

なお,PFM - ManagerまたはPFM - Baseと,PFM - AgentまたはPFM - RMを同一ホストにインストールする場合,PFM -AgentまたはPFM - RMのバージョンが10-00以降の必要があります。ただし,バージョンが11-00未満の場合は,機能制限があります。機能制限については,各機能の説明を参照してください。

また,次に示す機能を利用するには,必要なバージョンが異なります。各機能の細かい前提条件については,各機能の説明を参照してください。

(2) PFM - Managerが10-50以降の場合

10-50以降のPFM - Managerを使用したシステム構成では,すべてのバージョンのPFM - AgentおよびPFM - RMを監視できます。また,監視コンソールサーバとしてPFM - Web Console 09-00以降が必要です。すべてのバージョンのPFM - Viewとは接続できません。

PFM - Managerと,PFM - AgentまたはPFM - RMを同一ホストにインストールする場合,PFM -AgentまたはPFM - RMのバージョンが08-00以降の必要があります。

ただし,次に示す機能を利用するには,必要なバージョンが異なります。各機能の細かい前提条件については,各機能の説明を参照してください。

(3) PFM - Managerが10-10以降の場合

10-10以降のPFM - Managerを使用したシステム構成では,すべてのバージョンのPFM - AgentおよびPFM - RMを監視できます。また,監視コンソールサーバとしてPFM - Web Console 09-00以降が必要です。すべてのバージョンのPFM - Viewとは接続できません。

PFM - Managerと,PFM - AgentまたはPFM - RMを同一ホストにインストールする場合,PFM -AgentまたはPFM - RMのバージョンが08-00以降の必要があります。

ただし,次に示す機能を利用するには,必要なバージョンが異なります。

(4) PFM - Managerが10-00以降の場合

10-00以降のPFM - Managerを使用したシステム構成では,すべてのバージョンのPFM - AgentおよびPFM - RMを監視できます。また,監視コンソールサーバとしてPFM - Web Console 09-00以降が必要です。すべてのバージョンのPFM - Viewとは接続できません。

PFM - Managerと,PFM - AgentまたはPFM - RMを同一ホストにインストールする場合,PFM - AgentまたはPFM - RMのバージョンが08-00以降の必要があります。

ただし,次に示す機能を利用するにはPFM - Managerと同一ホストにインストールするPFM - AgentまたはPFM - RMのバージョンが10-00以降の必要があります。

(5) PFM - Managerが09-50の場合

09-50のPFM - Managerを使用したシステム構成では,すべてのバージョンのPFM - AgentおよびPFM - RMを監視できます。また,監視コンソールサーバとしてPFM - Web Console 08-00以降が必要です。すべてのバージョンのPFM - Viewとは接続できません。

注※

PFM - RMを運用する場合は,「付録G.4 PFM - RMを運用する場合のシステム構成のバージョン互換」を参照してください。

09-50のPFM - Managerでは,次に示すメッセージテキストのエージェントイベントが発行されることがあります。

PFM - Managerで業務グループによるアクセスコントロール機能を有効に設定している場合,PFM - Web Consoleのバージョンが09-50以降である必要があります。09-10以前のPFM - Web Consoleからは接続できません。

(6) PFM - Managerが09-00以降かつ09-10以前の場合

09-00以降かつ09-10以前のPFM - Managerを使用したシステム構成では,すべてのバージョンのPFM - AgentおよびPFM - RMを監視できます。また,監視コンソールサーバとしてPFM - Web Console 08-00以降が必要です。すべてのバージョンのPFM - Viewとは接続できません。

注※

PFM - RMを運用する場合は,「付録G.4 PFM - RMを運用する場合のシステム構成のバージョン互換」を参照してください。

エージェントイベントのうち,メッセージテキストがKAVから始まるイベントは,イベント発行元のエージェントホストにインストールされたPFM - Baseが09-00以降の場合に発行されます。

次に示す機能を利用するには,PFM - ManagerまたはPFM - Baseと同一ホストにインストールされたPFM - Web Consoleのバージョンが09-00以降である必要があります。

(7) PFM - Managerが08-00以降かつ08-50以前の場合

08-00以降かつ08-50以前のPFM - Managerを使用したシステム構成では,11-00未満のPFM - Agentを監視できます。また,監視コンソールとしてPFM - Web Console 08-00以降またはPFM - View 07-00が必要です。06-70以前のPFM - Viewとは接続できません。また,使用する機能によって利用できるバージョンが異なります。

なお,Linux環境でLANG環境変数にUTF-8コードを指定したPFM - Agentに対して次の項目に全角文字を使用する場合,PFM - Agentが接続するPFM - ManagerとPFM - Agentと同一ホスト上のPFM - Baseを08-10以降にする必要があります。

PFM - ManagerまたはPFM - Baseのどちらかが08-00の場合,ASCII7ビットコードの範囲の文字だけ使用してください。それ以外の文字を使用すると,PFM - Web ConsoleまたはPFM - Viewで正しく表示されない,またはプログラムが正しく動作しない場合があります。

PFM - Managerが08-00以降かつ08-50以前の場合に接続できるシステム構成を次の図に示します。

[図データ]