付録F.5 移行時の注意事項(バージョン11-00以降)
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PFM - Web Consoleを国内版からバージョンアップインストールする場合,次のようにバージョンアップ前と異なる動作をすることがあります。バージョンアップ前と同じ動作にしたい場合は,インストール後に初期設定ファイル(config.xml)の各プロパティの設定値を変更してください。
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ブラウザの言語設定に「ja」「en」「en_US」以外を設定し,初期設定ファイル(config.xml)のselectFormatの値を設定していない場合,ブラウザやエクスポートで出力されるファイルの日付の表示形式が,「pattern-yyyyMMdd(年月日方式)」から「pattern-ddMMyyyy(日月年方式)」になります。
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初期設定ファイル(config.xml)のcharacterCodeの値を設定していない場合,ブラウザやエクスポートで出力される文字コードが,「Shift_JIS」から「UTF-8」になります。
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PFM - Manager,PFM - Base,またはPFM - Web Consoleを11-00未満から11-00以降にバージョンアップする場合,バージョンアップ前の環境と比べて2倍のメモリーが必要になります。バージョンアップインストールを実施する前に,必ずメモリー所要量を見積もり直してください。具体的なメモリー所要量については,リリースノートを参照してください。
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11-00未満のPFM - RM for VMと同一ホストに,11-00以降のPFM - ManagerまたはPFM - Baseをインストールする場合,移行コマンド(jpcaovm2rmvm)は実行できません。
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次の条件を満たすときは,PFM - RM for VMへの移行コマンド(jpcaovm2rmvmコマンド)を実行してから,PFM - ManagerまたはPFM - Baseを11-00以降にバージョンアップしてください。
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PFM - ManagerまたはPFM - Baseと,PFM - Agent for VMが同一ホストにインストールされている
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移行コマンド(jpcaovm2rmvmコマンド)を実行して,PFM - Agent for VMを10-00のPFM - RM for VMに移行予定である
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PFM - ManagerまたはPFM - Baseだけを11-00以降にバージョンアップする
PFM - ManagerまたはPFM - Baseを11-00以降にバージョンアップしたあとに移行コマンドを実行すると,コマンドが異常終了します。この場合,PFM - RM for VMを11-00にバージョンアップする必要があります。詳細については,PFM - RM for VMのリリースノートを参照してください。
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NNMと連携していた11-00未満のPFM - ManagerまたはPFM - Baseを11-00以降に上書きインストールする場合,上書きインストールする前にNNMとの連携をアンセットアップする必要があります。アンセットアップの方法については「付録F.9 NNMと連携している場合のアンセットアップについて」を参照してください。
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11-00未満のPFM - ManagerまたはPFM - Baseを11-00以降に上書きインストールすると,次の個所にOpenViewサービス(NNM Object Managerサービス)が含まれたままとなります。
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jpcconf port defineコマンドで出力されるテンプレート
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jpcconf port listコマンド
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OSのservicesファイルの設定内容
サービスが含まれたままでも動作自体に影響はありません。OpenViewサービスを含めないようにするには,インストール先フォルダ直下のNNMExフォルダ(配下のフォルダおよびファイルを含む),および,servicesファイルの該当行を削除し,Performance Managementを再起動してください。
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11-00以降のPFM - ManagerおよびPFM - Baseでは幾つかの機能のデフォルト値を変更しています。バージョンアップした場合は,旧環境の設定値を引き継ぎますが,次のような場合は,11-00以前の環境の設定値と11-00以降の環境の設定値が異なりますので,必要に応じて設定値を見直してください。
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旧バージョンのエージェントがインストールされているホストに11-00以降のエージェントをインストールした場合
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バージョンアップではなく,新しいホストに11-00以降のPFM - Managerをインストールし,旧環境のデータを移行した場合
変更点を次の表に示します。
表F‒1 11-00のデフォルト値の変更点 項番
機能
変更値と注意点
設定個所
1
アクションの同時実行件数制御機能
無効→有効
jpccomm.iniファイル
[Action Handler Section]
Action Execution Count Limitation
2
PFM - Managerで同時に実行できないコマンドが実行中の場合に,アラームコマンドの実行を待機する機能
無効→有効
jpccomm.iniファイル
[Common Section]
Alarm Command Wait Mode
3
アラーム正常回復時の測定値出力機能
無効→有効
(アラーム定義が「すべてのデータを評価する」となっているアラームをバインドする場合,正常回復時のアラームイベントが増えることがあります。)
jpccomm.iniファイル
[Common Section]
Alarm Message Mode
4
監視一時停止機能
無効→有効
jpccomm.iniファイル
[Common Section]
Monitoring Suspend Mode
5
アラームテーブル複数バインド機能
無効→有効
jpccomm.iniファイル
[Common Section]
Multiple Alarm Table Bind
6
アラームイベントが発生したときのJP1 イベントの種別
JP1ユーザーイベント→JP1システムイベント
[サービス階層]画面のMaster Manager,ヘルスチェックエージェント,またはAction Handlerのプロパティ
[JP1 Event Configurations]−[Alarm]−[JP1 Event Mode]
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