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JP1 Version 12 JP1/Performance Management 設計・構築ガイド


3.4.2 ヘルスチェック機能による監視結果の利用方法

ヘルスチェック機能では,ヘルスチェックエージェントという稼働状態を監視するための専用のエージェントを使用して,監視エージェントや監視エージェントが稼働するホストの稼働状態を監視します。ヘルスチェックエージェントは,ヘルスチェック機能を有効にすることでPFM - Managerの起動時に起動します。ヘルスチェックエージェントは,監視エージェントのサービスや監視エージェントが稼働するホストの稼働状態を,一定の周期で確認し,確認結果をPFM - Web Console上に表示することでシステム管理者に稼働状態の変化を知らせます。ヘルスチェック機能の設定方法および稼働状態の確認方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,Performance Managementの障害検知について説明している章を参照してください。

監視結果はイベント(ヘルスチェックイベント)として発行されます。ヘルスチェックエージェントの起動時およびヘルスチェックエージェントのステータス変化時に,必ずヘルスチェックイベントが発行されます。ヘルスチェック機能のJP1イベント発行機能を有効にすると,ヘルスチェックイベントが発行されたタイミングでJP1システムイベントを発行します。ヘルスチェック機能のJP1イベント発行機能の設定方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,Performance Managementの障害検知について説明している章を参照してください。

また,パフォーマンスデータの形式でも収集されるため,必要に応じてアラームを設定し,アラームに対するアクションも設定できます。これによって,エージェント稼働状態の変化を契機としたJP1イベント発行やコマンド実行,SNMPトラップ発行およびEメール送信などができます。

また,稼働状態の監視結果は,ヘルスチェックエージェントの設定によって,Storeデータベースに格納できます。このため,ヘルスチェックエージェントのレポート機能を利用して現在および過去の稼働状態を参照できます。なお,ヘルスチェックエージェントのStoreデータベースへ格納するとき,使用するStoreバージョンの選択やデータの保存期間などを通常のパフォーマンスデータと同様に設定,管理できます。収集されたデータの管理方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,稼働監視データの管理について説明している章を参照してください。

図3‒29 ヘルスチェック機能での監視結果のデータ管理

[図データ]