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JP1 Version 12 JP1/Performance Management 設計・構築ガイド


5.4.4 アラームテーブル複数バインド機能の設定手順

アラームテーブル複数バインド機能を利用するには,PFM - ManagerおよびPFM - Web Consoleが08-50以降である必要があります。アラームテーブル複数バインド機能を有効にすると,08-50より前のバージョンのPFM - Web Consoleからは接続できなくなります。

複数のアラームテーブルをバインド可能な監視エージェントの構成を次の表に示します。複数のアラームテーブルをバインドする監視エージェントは,次の表中で○と記した構成である必要があります。ただし,表中で×と記した構成の監視エージェントがシステム内に存在する場合も,該当する監視エージェントに複数のアラームテーブルをバインドしなければ,アラームテーブル複数バインド機能を利用できます。表で×と記した構成の監視エージェントに複数のアラームテーブルをバインドした場合,該当する監視エージェントのアラームの評価結果が保証されません。

PFM - Agentのバージョン

同一ホスト上のPFM - ManagerまたはPFM - Baseのバージョン

08-50以降

08-50未満

なし

08-00以降

×

08-00未満

×

×

×

(凡例)

○:複数バインドできる

×:複数バインドできない

−:不可能な組み合わせ

アラームテーブル複数バインド機能を有効または無効にするには,PFM - Managerホストのjpccomm.iniファイルの内容を直接編集します。jpccomm.iniファイルは,次の場所に格納されています。

物理ホストの場合
UNIXの場合

/opt/jp1pc/

論理ホストの場合
UNIXの場合

環境ディレクトリ/jp1pc/

〈この項の構成〉

(1) アラームテーブル複数バインド機能を有効にする場合

  1. Performance Managementのプログラムおよびサービスを停止する。

    Performance Managementのプログラムおよびサービスが起動されている場合は,jpcspm stopコマンドですべて停止してください。クラスタシステムを利用している場合は,クラスタソフトから停止してください。

  2. テキストエディターなどで,jpccomm.iniファイルを開く。

  3. アラームテーブル複数バインドの利用可否を設定する。

    jpccomm.iniファイル中の[Common Section]セクションで次のラベルの値を変更します。

    Multiple Alarm Table Bind=1
  4. jpccomm.iniファイルを保存して閉じる。

  5. jpcspm startコマンドでPerformance Managementのプログラムおよびサービスを起動する。

    クラスタシステムを利用している場合は,クラスタソフトから起動してください。

  6. PFM - Web Consoleを再起動する。

(2) アラームテーブル複数バインド機能を無効にする場合

  1. Performance Managementのプログラムおよびサービスを停止する。

    Performance Managementのプログラムおよびサービスが起動されている場合は,jpcspm stopコマンドですべて停止してください。クラスタシステムを利用している場合は,クラスタソフトから停止してください。

  2. テキストエディターなどで,jpccomm.iniファイルを開く。

  3. アラームテーブル複数バインドの利用可否を設定する。

    jpccomm.iniファイル中の[Common Section]セクションで次のラベルの値を変更します。

    Multiple Alarm Table Bind=0
  4. jpccomm.iniファイルを保存して閉じる。

  5. jpcspm startコマンドでPerformance Managementのプログラムおよびサービスを起動する。

    クラスタシステムを利用している場合は,クラスタソフトから起動してください。

  6. PFM - Web Consoleを再起動する。

注意

PFM - AgentまたはPFM - RMに複数のアラームテーブルがバインドされた状態で,アラームテーブル複数バインド機能を無効に設定した場合,次回のMaster Managerサービス起動時に,複数のアラームテーブルがバインドされているPFM - AgentまたはPFM - RMについては,KAVE00317-Wメッセージを出力し,該当PFM - AgentまたはPFM - RMにバインドされているすべてのアラームテーブルがアンバインドされます。このため,機能を無効に設定変更したあとのMaster Managerサービス起動に時間が掛かることがあります。なお,起動中のPFM - AgentまたはPFM - RMについては,該当PFM - AgentまたはPFM - RMが再起動されるまで複数のアラームテーブルがバインドされた状態が継続します。バインド状態の更新を反映するため,アラームテーブル複数バインド機能を無効に設定した場合,KAVE00317-Wメッセージが出力されたPFM - AgentまたはPFM - RMを再起動してください。