5.4.4 アラームテーブル複数バインド機能の設定手順
アラームテーブル複数バインド機能を利用するには,PFM - ManagerおよびPFM - Web Consoleが08-50以降である必要があります。アラームテーブル複数バインド機能を有効にすると,08-50より前のバージョンのPFM - Web Consoleからは接続できなくなります。
複数のアラームテーブルをバインド可能な監視エージェントの構成を次の表に示します。複数のアラームテーブルをバインドする監視エージェントは,次の表中で○と記した構成である必要があります。ただし,表中で×と記した構成の監視エージェントがシステム内に存在する場合も,該当する監視エージェントに複数のアラームテーブルをバインドしなければ,アラームテーブル複数バインド機能を利用できます。表で×と記した構成の監視エージェントに複数のアラームテーブルをバインドした場合,該当する監視エージェントのアラームの評価結果が保証されません。
PFM - Agentのバージョン |
同一ホスト上のPFM - ManagerまたはPFM - Baseのバージョン |
||
---|---|---|---|
08-50以降 |
08-50未満 |
なし |
|
08-00以降 |
○ |
× |
− |
08-00未満 |
× |
× |
× |
- (凡例)
-
○:複数バインドできる
×:複数バインドできない
−:不可能な組み合わせ
アラームテーブル複数バインド機能を有効または無効にするには,PFM - Managerホストのjpccomm.iniファイルの内容を直接編集します。jpccomm.iniファイルは,次の場所に格納されています。
- 物理ホストの場合
-
- UNIXの場合
-
/opt/jp1pc/
- 論理ホストの場合
-
- UNIXの場合
-
環境ディレクトリ/jp1pc/
(1) アラームテーブル複数バインド機能を有効にする場合
-
Performance Managementのプログラムおよびサービスを停止する。
Performance Managementのプログラムおよびサービスが起動されている場合は,jpcspm stopコマンドですべて停止してください。クラスタシステムを利用している場合は,クラスタソフトから停止してください。
-
テキストエディターなどで,jpccomm.iniファイルを開く。
-
アラームテーブル複数バインドの利用可否を設定する。
jpccomm.iniファイル中の[Common Section]セクションで次のラベルの値を変更します。
Multiple Alarm Table Bind=1
-
jpccomm.iniファイルを保存して閉じる。
-
jpcspm startコマンドでPerformance Managementのプログラムおよびサービスを起動する。
クラスタシステムを利用している場合は,クラスタソフトから起動してください。
-
PFM - Web Consoleを再起動する。
(2) アラームテーブル複数バインド機能を無効にする場合
-
Performance Managementのプログラムおよびサービスを停止する。
Performance Managementのプログラムおよびサービスが起動されている場合は,jpcspm stopコマンドですべて停止してください。クラスタシステムを利用している場合は,クラスタソフトから停止してください。
-
テキストエディターなどで,jpccomm.iniファイルを開く。
-
アラームテーブル複数バインドの利用可否を設定する。
jpccomm.iniファイル中の[Common Section]セクションで次のラベルの値を変更します。
Multiple Alarm Table Bind=0
-
jpccomm.iniファイルを保存して閉じる。
-
jpcspm startコマンドでPerformance Managementのプログラムおよびサービスを起動する。
クラスタシステムを利用している場合は,クラスタソフトから起動してください。
-
PFM - Web Consoleを再起動する。
- 注意
-
PFM - AgentまたはPFM - RMに複数のアラームテーブルがバインドされた状態で,アラームテーブル複数バインド機能を無効に設定した場合,次回のMaster Managerサービス起動時に,複数のアラームテーブルがバインドされているPFM - AgentまたはPFM - RMについては,KAVE00317-Wメッセージを出力し,該当PFM - AgentまたはPFM - RMにバインドされているすべてのアラームテーブルがアンバインドされます。このため,機能を無効に設定変更したあとのMaster Managerサービス起動に時間が掛かることがあります。なお,起動中のPFM - AgentまたはPFM - RMについては,該当PFM - AgentまたはPFM - RMが再起動されるまで複数のアラームテーブルがバインドされた状態が継続します。バインド状態の更新を反映するため,アラームテーブル複数バインド機能を無効に設定した場合,KAVE00317-Wメッセージが出力されたPFM - AgentまたはPFM - RMを再起動してください。