Hitachi

JP1 Version 12 パフォーマンス管理 基本ガイド


2.1.2 アラーム機能とは

アラーム機能とは,設定に従い監視項目(フィールド)の値がしきい値を超えた場合に,ユーザーに通知する機能です。例えば,CPU利用率が80%を超えたら警告するといった設定ができます。しきい値を超えた監視項目は,監視コンソールのアイコンが変化することで示されます。

アラーム機能の仕組み

Performance Managementでは,アラームおよびアラームテーブルという定義情報に基づいて,アラーム機能による監視を実現します。

アラーム

フィールドごとに,監視条件(監視項目の値がどのような条件を満たしたら通知するか)などを定義した情報です。

監視条件は,異常条件と警告条件の2段階で設定できます。例えば,CPU利用率が80%を超えたら警告,90%以上になったら異常とするように設定したい場合は,警告条件に「CPU % > 80」,異常条件に「CPU % >=90」という条件式を定義します。

メモ

アクションという項目を設定しておくことで,Eメールの送信,任意のコマンド実行,JP1イベントの発行,SNMPトラップの送信などの方法で通知されるようにもできます。アクションの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の「アクションを設定する」の説明を参照してください。

アラームテーブル

複数のアラームを1つにまとめた情報です。用途に合わせて複数のアラームをアラームテーブルとしてまとめておきます。

バインド

監視エージェントにアラームテーブルを関連づけることです。バインドすることで,アラームテーブルの定義内容に従って監視が開始されます。

メモ

複数の監視エージェントに同じアラームテーブルをバインドすれば,各監視エージェントを同じ条件で監視できます。

アラーム,アラームテーブル,および監視エージェントの関係を,次の図に示します。

[図データ]

アラームおよびアラームテーブルの定義方法

アラームおよびアラームテーブルは,次の方法で定義できます。

なお,このマニュアルでは,監視テンプレートをそのまま使用する方法について説明しています。そのほかの方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の「アラームの設定・運用の方法と流れ」のトピックを参照してください。

関連項目