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JP1 Version 12 パフォーマンス管理 基本ガイド


1.2.1 監視項目を検討する

Performance Managementをインストールする前に,どの稼働情報を監視したいか(監視項目)を検討します。監視項目は,稼働監視の目的に基づいて検討します。ここでの検討結果を基に,Performance Managementの運用開始時に,具体的な監視項目や監視条件などを決めていきます。

稼働監視の目的とPerformance Managementでの実現方法

稼働監視の目的は,大きく分けて「業務システムの監視と問題への対処」と「業務システムの将来計画」の2つであると想定されます。各目的に応じたPerformance Managementでの実現方法を次に示します。

監視項目の検討例

稼働監視の目的に基づいた,監視項目の検討例を次に示します。

目的

要件

検討結果(監視項目)

業務システムの監視と問題への対処

業務システムのOSの概況として,基本となる項目を監視したい。

  • CPU使用率

  • 物理メモリー領域の未使用サイズ

  • 論理ディスクの空き領域の割合

業務システムの将来計画

サーバの入れ替え時期を計画したいため,サーバの性能についての項目を監視したい。

  • CPU使用率

  • 物理メモリー領域の未使用サイズ

(論理ディスクの空き容量については,サーバを入れ替えなくても対応できるため,ここでは対象外とする。)

ここではサーバのOSの性能を監視する例を示しましたが,それ以外にもPerformance Managementがサポートする監視項目は数多くあります。サポートする監視項目は,エージェントプログラムによって異なります。エージェントプログラムごとの監視項目や運用例については,各エージェントプログラムのマニュアルを参照してください。

メモ

Performance Managementには,よく利用される監視項目や監視条件があらかじめ定義されている,監視テンプレートがあります。インストール前に検討した監視項目に合致する監視テンプレートや,似ている監視テンプレートがあれば,Performance Managementの運用開始時の定義に掛かる時間を短縮できます。

関連項目