jsscollectdata(案件情報集計)
機能
案件の状況を集計します。プロセスワークボードの状態に関係なく,JP1/Service Supportが管理するプロセスワークボードすべてが集計対象となります。なお,保存案件は集計の対象となりません。
メイン画面(案件状況)での案件の状況の一覧表示,および[集計データのファイル出力]画面でのファイル出力は,jsscollectdataコマンドの集計結果が基になります。
集計データは,用途によって保持する期間が異なります。集計データの保持期間を,用途別に次の表に示します。
集計データの用途 |
保持期間 |
---|---|
メイン画面(案件状況)の表示用 |
コマンド実行日の前日から30日間 |
日単位のレポート出力用 |
コマンド実行日の前日から62日間 |
月単位のレポート出力用 |
コマンド実行日の前日から96か月間 |
このコマンドは,JP1/Service Support - Task Serviceサービスからも自動実行できます。
形式
jsscollectdata {-s | -a}
実行権限
Administrators権限
格納先フォルダ
JP1/SSパス\bin\
引数
-s
日々の集計データを更新する場合に指定します。データベースに格納されている集計データと比較して,保持期間内の集計データで足りない部分だけを追加登録します。また,保持期間を超過した集計データを削除します。
-a
バージョンアップ直後,データ移行直後,集計データをすべて取り直したい場合などに指定します。初回実行時を除いて,このオプションを指定してjsscollectdataコマンドを実行した場合,jssdbreclaim.batコマンドを実行して,データベースの空き領域を解放することをお勧めします。なお,日々のデータ更新には,このオプションを指定しないでください。
戻り値
戻り値 |
意味 |
---|---|
0 |
正常終了 |
1 |
異常終了 |
実行時の前提条件
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コマンド実行時のサービスの状態については,「12. コマンド」の「コマンド実行時のサービスの状態」を参照してください。
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-aオプションを指定してjsscollectdataコマンドを実行する場合,JP1/Service Support - DB Serverサービスだけが起動している状態で実行することをお勧めします。
注意事項
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jsscollectdataコマンドを毎日実行することで,集計データの削除と追加を繰り返すため,データベースを再編成する必要があります。1年に1回程度,jssdbrorg.bat(案件管理DB再編成)コマンドを実行してください。
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jsscollectdataは,二つ以上同時に実行できません。
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jsscollectdataコマンドの実行中に[Ctrl]+[C]キーなどでコマンドの実行を打ち切った場合,案件情報の集計に失敗するおそれがあります。このため,コマンドの実行中に[Ctrl]+[C]キーなどで実行を打ち切らないでください。もし実行を打ち切った場合は,しばらく時間を置いてからコマンドを再実行してください。
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JP1/Service Support - Task Serviceサービスからjsscollectdataコマンドの実行中に,JP1/Service Support - Task Serviceサービスが停止すると,このコマンドも強制終了します。この場合,案件情報の集計に失敗するおそれがあります。
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集計対象となるコードデータが多くなると案件管理DBの容量が上限に達し,jsscollectdataコマンドが実行できなくなる場合があります。この場合は,案件の集計データをCSVファイルに出力し,不要な案件を削除してからjsscollectdataコマンドを実行してください。
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jsscollectdataコマンドは,登録されている案件数,案件更新回数,および案件フォーム数によって時間がかかることがあります。jsscollectdataコマンドの実行は,アクセスが少ない夜間などに実行してください。