jss_log.bat(資料採取)
機能
JP1/Service Supportに障害が発生したときに資料を採取します。JP1/Service Supportの保守資料やOSのシステム情報などを採取します。
このツールを実行すると,資料を採取する対象フォルダやファイルは一次資料および二次資料に区分けされ,資料格納フォルダ下に作成されたjp1_default\imss_1stフォルダとjp1_default\imss_2ndフォルダに格納されます。
必要に応じて採取した資料を圧縮ツールなどで圧縮してください。
このツールを使って採取できる資料の詳細については,「15.3 トラブル発生時に採取が必要な資料」を参照してください。
資料格納フォルダ下に格納された資料のフォルダ構成および資料内容を表12-5および表12-6に示します。
フォルダ名 |
格納される資料 |
---|---|
資料格納フォルダ\jp1_default\imss_1st\ |
JP1/Service Supportの製品情報 |
資料格納フォルダ\jp1_default\imss_1st\conf\ |
JP1/Service Supportの環境設定ファイル |
資料格納フォルダ\jp1_default\imss_1st\tools\ |
JP1/Service Supportのコマンド環境設定ファイル |
資料格納フォルダ\jp1_default\imss_1st\log\ |
JP1/Service Supportのログファイル |
資料格納フォルダ\jp1_default\imss_1st\dbms\ |
案件管理DBおよび案件保存DBの設定情報およびログ情報 |
資料格納フォルダ\jp1_default\imss_1st\uCPSB\ |
WWWサーバ・WWWコンテナサーバの設定情報およびログ情報 |
資料格納フォルダ\jp1_default\imss_1st\oslog\ |
OSのシステム情報 |
資料格納フォルダ\jp1_default\imss_1st\hntr\ |
統合トレースログの情報 |
資料格納フォルダ\jp1_default\imss_1st\work\ |
JP1/Service Supportのセットアップ情報ファイル |
資料格納フォルダ\logical_host\imss_1st\ |
クラスタ環境の設定情報,ログ情報※ |
フォルダ名 |
格納される資料 |
---|---|
資料格納フォルダ\jp1_default\imss_2nd\dbms\ |
案件管理DBおよび案件保存DBのログの詳細情報 |
資料格納フォルダ\jp1_default\imss_2nd\uCPSB\ |
uCosminexusのログ情報 |
形式
jss_log.bat -f 資料格納フォルダ名 [-t] [-q]
実行権限
Administrators権限
格納先フォルダ
JP1/SSパス\tools\
引数
-f 資料格納フォルダ名
採取した資料を格納するフォルダ名を絶対パスまたはこのコマンドを実行した場所からの相対パスで指定します。パスに空白を含む場合は,「"(ダブルクォーテーション)」で囲んで指定します。
存在しないフォルダを指定した場合は,その名称でフォルダが新規作成されます。
すでに存在するフォルダを指定した場合は,いったんフォルダを削除してから再度作成します。削除したくないファイルが格納されているフォルダと同じフォルダ名は指定しないでください。
-t
次の情報を採取しない場合に設定します。
-
マシンに設定されているホスト名の設定情報(資料格納フォルダ\jp1_default\imss_1st\oslog\hosts)
-
サービスポートの設定情報(資料格納フォルダ\jp1_default\imss_1st\oslog\services)
-q
応答メッセージを表示しないで,資料採取を続行する場合に指定します。-qオプションを指定しない場合は,処理を続行するかどうかを選択するメッセージが表示されます。
戻り値
戻り値 |
意味 |
---|---|
0 |
正常終了 |
1 |
異常終了 |
注意事項
-
jss_log.batコマンドの実行中に[Ctrl]+[C]キーなどでコマンドの実行を打ち切った場合,一部の資料収集に失敗するおそれがあります。このため,コマンドの実行中に[Ctrl]+[C]キーなどで実行を打ち切らないでください。もし実行を打ち切った場合は,しばらく時間を置いてからコマンドを再実行してください。
-
ユーザーダンプは手動で採取してください。
-
jss_log.batコマンドの実行中にシステム情報を更新する旨のダイアログが表示されますが,[キャンセル]ボタンをクリックしないでください。[キャンセル]ボタンをクリックすると,OSの情報の一部が採取できないおそれがあります。なお,このダイアログが表示されても,実際はOSの情報を採取するだけで更新していないため,問題ありません。
-
-fオプションに「[ドライブ文字]:」を指定した場合,次の現象が発生するおそれがあります。このため,-fオプションに「[ドライブ文字]:」を指定しないでください。
-
資料の格納個所が不正になる
-
一部の資料採取に失敗する
-
使用例
マシンに設定されているホスト名の設定情報と,サービスポートの設定情報を除いた資料をc:\logフォルダに出力する場合の指定例を次に示します。
jss_log.bat -f c:\log -t