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JP1 Version 12 JP1/Service Support 構築・運用ガイド


9.7 アクセス権の割り当て

プロセスワークボードを選択し,[アクセス権編集]画面でアクセス権を割り当てます。この操作ができるのは,プロセスワークボード管理ロールに所属しているユーザーおよびプロセスワークボード管理者です。

アクセス権を設定する手順について,次の図に示します。

図9‒19 アクセス権の設定手順

[図データ]

[アクセス権編集]画面で設定できるアクセス権を,次に示します。

案件のアクセス権
  • 案件の作成(案件を登録する権限)

  • 案件の編集(案件を編集する権限)

  • 案件の参照(案件を参照する権限)

  • 案件の削除(案件を削除する権限)

  • エスカレーション(案件をエスカレーションする権限)

  • 案件の承認(案件を承認する権限)

  • 案件のクローズ(案件をクローズする権限)

ステータスのアクセス権

案件の編集権限には,受付やクローズなどのステータスごとにアクセス権を設定できます。ユーザーが新たに作成したステータスについても同様に,アクセス権を設定できます。また,ステータスのアクセス権を設定する際,そのステータスの初期担当者を設定できます。

ただし,プロセスによって,選択できるステータスは異なります。なお,ここで示しているステータスの種類は,デフォルトの名称です。ステータスのカスタマイズによって異なります。ステータスの種類を次の表に示します。

表9‒4 選択できるステータスの種類

ステータスの種類

説明

プロセス

インシデント管理

問題管理

変更管理

リリース管理

受付

ステータスが「受付」の案件を編集する権限。

計画中

ステータスが「計画中」の案件を編集する権限。

×

×

調査中

ステータスが「調査中」の案件を編集する権限。

×

×

対応依頼中

ステータスが「対応依頼中」の案件を編集する権限。

審議中

ステータスが「審議中」の案件を編集する権限。

承認済み

ステータスが「承認済み」の案件を編集する権限。

レビュー中

ステータスが「レビュー中」の案件を編集する権限。

×

×

×

クローズ

ステータスが「クローズ」の案件を編集する権限。

(凡例)

○:選択できる

×:選択できない

ステータスのアクセス権を設定しない場合は,承認済み,クローズ以外のステータスの案件を編集できます。

これらの権限をユーザーやロールに割り当てることで,プロセスワークボードにアクセス権が設定できます。なお,アクセス権を設定したロールにユーザーが追加されると,そのユーザーにも自動的にアクセス権が設定されます。設定したユーザーやロールが削除された場合,自動的にアクセス権からも削除されます。

また,ステータスのアクセス権をユーザーやロールに割り当てる際,ステータスの初期担当者を設定することで,[案件作成]画面または[案件編集]画面の「担当者」に,設定したステータスに応じた初期担当者が自動で設定されます。ステータスの初期担当者は,ステータスのアクセス権を割り当てられたユーザーまたはロールから選択します。

メモ

アクセス権情報は,jssaclimportコマンドでも追加,変更,および削除できます。jssaclimportコマンドを使用するには,Administrators権限が必要です。jssaclimportコマンドの詳細については,「12. コマンド」の「jssaclimport(アクセス権情報インポート)」を参照してください。

〈この節の構成〉