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JP1 Version 12 JP1/Service Support 構築・運用ガイド


3.20.1 コマンドを使用した案件管理DBの操作

コマンドを使用した案件管理DBの情報を更新する機能の概要を次の図に示します。

図3‒49 コマンドを使用した案件管理DBの情報を更新する機能の概要

[図データ]

JP1/Service Supportが案件管理DBを操作するために用意しているコマンドを次の表に示します。

表3‒61 案件管理DBを操作するためのコマンド

コマンドの種類

コマンド名

説明

セットアップ

jsssetup.bat※1

案件管理DBをセットアップする。

jssunsetup.bat※1

案件管理DBをアンセットアップする。

jsshasetup.bat※1

クラスタ環境用に案件管理DBをセットアップする。

jsshaunsetup.bat※1

クラスタ環境用に案件管理DBをアンセットアップする。

jsschauthorityserver

JP1/Service Supportで使用する認証サーバを切り替える。

jssrefaclsetup

案件ごとに参照権限を設定できるようにする。

jssauthusersetup

メール送信時およびメールによる案件登録時の認証のユーザーIDとパスワードを,メール定義ファイルに設定する。

案件フォーム定義

jssformdef

各作業プロセスの案件の入力項目をユーザーの運用に合わせてカスタマイズする場合に使用する。

jssformcustomizer

案件フォームをGUIで編集する場合に使用する。

案件の情報の追加,編集,削除および出力

jssitemlist

JP1/Service Supportに登録されている案件を一覧で出力する。

jssitemhistory

JP1/Service Supportに登録されている案件の履歴を出力する。

jssitemedit

案件管理DBに登録されている案件を編集する。

jssitementry

案件管理DBに案件を登録する。

jssitementrybymail

案件管理DBにメールによって案件を登録する。

jssitemexportEx

JP1/Service Supportに登録されている案件の情報を出力する。

jssitemimport

案件管理DBの案件を一括登録する。

jssitemimportEx

案件管理DBに関連情報および添付ファイルを含めた案件を,一括登録する。

jssitemdeletion

案件管理DBの案件を一括で削除待ち状態にする。※2

jssrev

案件管理DBの案件の削除待ち状態を一括で解除する。

jssdelrec

画面操作やjssitemdeletionコマンドで削除待ち状態とした案件情報,画面操作で削除待ち状態とした対象システムやプロセスワークボードを,案件管理DBから完全に削除※2する。

案件情報の通知

jssinformperiod

案件の作業期限をチェックして,作業期限が近づいていれば担当者にメールで通知する。

jssinformleave

案件の処理状況をチェックして,滞留していると見なされたら担当者にメールで通知する。

案件の集計

jsscollectdata

案件の集計データを案件管理DBに登録,または更新する。

ユーザーやロールのメンバー情報およびアクセス権情報の追加,編集,削除および出力

jssuserlist

ユーザー情報を一覧で出力する。

jssuseredit

ユーザー情報を編集する。

jssuserimport

ユーザー情報を一括登録する。

jssrolelist

ロール情報を一覧で出力する。

jssmemberlist

ロールに所属しているメンバー情報を一覧で出力する。

jssmemberdelete

ロールに所属しているメンバー情報を削除する。

jssmemberimport

ロールにメンバー情報を一括登録する。

jssroleimport

ロール情報を一括登録する。

jssaclexport

アクセス権情報およびステータスの初期担当者の情報を出力する。

jssaclimport

アクセス権情報およびステータスの初期担当者の情報を一括登録する。

案件管理DBのメンテナンス

jssdbinit.bat※1

案件管理DBおよび案件保存DBを初期化する。

jssdbrorg.bat※1

案件管理DBを再編成する。

jssdbreclaim.bat※1

案件管理DBの空き領域を解放する。

jssdbbackup.bat※1

案件管理DBおよび案件保存DBをバックアップする。

jssdbrecovery.bat※1

バックアップデータを基に,案件管理DBおよび案件保存DBをリカバリーする。

jsshadbinit.bat※1

クラスタ環境用の共有ディスクにある案件管理DBおよび案件保存DBを初期化する。

jsscreatesysandpwb

マスターシステムと一時受付プロセスワークボードを作成する。

jssitemstore

案件管理DBに登録されている案件を案件保存DBに格納する。また,案件保存DBに保存した案件を案件管理DBから削除する。

jssitemcount

案件管理DBおよび案件保存DBに登録されている案件数を確認する。

jssdbstatchk.bat

案件管理DBおよび案件保存DBの状態を確認する。

注※1

JP1/Service Supportが用意する「JP1_SSコマンド プロンプト」から実行する必要があります。

注※2

画面上での削除操作は,画面に表示される情報を非表示にしたり,画面での操作を制限したりするためのものです。また,jssitemdeletionコマンドは,複数の案件を一括で削除待ち状態にするコマンドです。削除待ち状態となった情報は,案件管理DBには残ったままとなっています。案件管理DBから該当する情報を完全に削除するには,jssdelrecコマンドを実行する必要があります。

各コマンドの詳細については,「12. コマンド」を参照してください。なお,コマンドの中には,JP1/Service Supportのサービスを一部停止してから実行する必要があるものがあります。これについては,「12. コマンド」の「コマンド実行時のサービスの状態」を参照してください。