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JP1 Version 12 JP1/Service Support 構築・運用ガイド


3.4.1 検索範囲,検索結果の表示件数,および検索条件の指定

メイン画面(案件一覧)の簡易検索エリアでは,検索条件の文字列を入力し,検索ボタンを選択することで簡易検索を実行します。なお,案件管理ウィンドウを使用している場合は,案件管理ウィンドウで指定した範囲内で案件が検索されます。案件管理ウィンドウの詳細については,「3.2.3 案件管理ウィンドウ」を参照してください。案件を簡易検索する手順については,マニュアル「JP1/Service Support 操作ガイド」を参照してください。

注意事項

削除待ちのプロセスワークボードに登録されている案件は検索の対象になりません。

ここでは,[案件共通項目検索条件指定]画面および[案件検索条件指定]画面での検索範囲,検索結果の表示件数,および検索条件の指定方法について説明します。なお,検索する際,メイン画面(案件一覧)のプロセスワークボード一覧から,最上位の[プロセスワークボード]または対象システムを選択した場合と,プロセスワークボードを選択した場合で,表示される画面が異なります。また,表示された画面によって指定できる検索範囲や指定できる項目が異なります。

対象システムを選択した場合に表示される[案件共通項目検索条件指定]画面,およびプロセスワークボードを選択した場合に表示される[案件検索条件指定]画面を,次の図に示します。

図3‒19 [案件共通項目検索条件指定]画面および[案件検索条件指定]画面

[図データ]

また,案件管理ウィンドウを使用している場合は,画面の上部に案件管理ウィンドウの範囲が表示されます。案件管理ウィンドウを使用している場合の[案件検索条件指定]画面を次の図に示します。

図3‒20 [案件共通項目検索条件指定]画面および[案件検索条件指定]画面(案件管理ウィンドウ使用時)

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) 検索範囲の指定方法

[案件共通項目検索条件指定]画面では,検索範囲を次の方法で指定できます。

表3‒16 検索範囲の指定方法

指定項目

説明

対象システム

検索範囲とする対象システムを,プルダウンメニューから選択する。

プロセス

検索範囲とするプロセス(プロセス表示名)を,プルダウンメニューから選択する。

注※

[案件検索条件指定]画面では指定できません。

なお,検索する際,プロセスワークボード一覧で選択した項目によって,検索範囲が異なります。検索範囲の違いを,次の表に示します。

表3‒17 検索条件として指定できる検索範囲の違い

プロセスワークボード一覧で選択した項目

検索範囲

表示される画面

最上位の[プロセスワークボード]

JP1/Service Supportに登録されているすべての案件。なお,表3-16で示した検索範囲の指定方法で,検索範囲を変更できる。

[案件共通項目検索条件指定]画面

対象システム

選択した対象システムに登録されている案件。なお,表3-16で示した検索範囲の指定方法で,検索範囲を変更できる。

[案件共通項目検索条件指定]画面

プロセスワークボード

選択したプロセスワークボードに登録されている案件。

[案件検索条件指定]画面

(2) 検索結果の表示件数の指定方法

検索結果の表示件数の指定方法を,次の表に示します。

表3‒18 検索範囲の指定方法

指定項目

説明

検索結果表示件数/頁

[案件検索結果一覧]画面で検索結果を表示する際,1ページに表示する案件数を,プルダウンメニューから選択する。

プルダウンメニューに表示する値は,システムプロパティファイルで設定する。詳細については,「13. 定義ファイル」の「システムプロパティファイル(hptl_jp1_imss_main_setting.properties)」を参照のこと。

(3) 検索条件の指定方法

検索条件の指定方法を,次の表に示します。

表3‒19 検索条件の指定方法

指定項目

説明

文字列

テキスト入力した項目を条件に指定する。検索したい項目をプルダウンメニューで選択し,記入した文字列と部分一致する案件を検索する。

次の特殊文字を使い,検索条件に指定できる。

  • 「_」:アンダーバー。任意の1文字。

    「a_c」と指定して検索すると,「aac」,「abc」などの案件が検索される。

  • 「%」:パーセント。0文字以上の任意の文字列。

    「a%c」と指定して検索すると,「ac」,「abc」,「abbbc」などの案件が検索される。

選択

重大度,影響度などに,プルダウンメニューから選択した値を条件として指定する。[選択]ボタンを押すと,[コード選択]画面が表示され,条件として指定したい項目が選択できる。NOT検索のチェックボックスにチェックした場合,NOT検索となる。

複数選択された選択肢コードはすべてOR条件となる。例えば,属性条件指定が「すべての条件を満たす」(AND検索)の場合,検索条件指定方法「選択」の項目Aで選択肢コード「a1,a2,a3」を,項目Bで選択肢コード「b1,b2,b3」を選択すると,検索条件は「(a1 or a2 or a3) AND (b1 or b2 or b3)」となる。

日時

発生日時,登録日時などに,日時を条件として指定する。

数値

費用(予算),費用(実績)などに,数値を条件として指定する。

ユーザーまたはロール

登録者,担当者などに,ユーザーまたはロールを条件として指定する。

注※

案件管理ウィンドウを使用している場合は,登録日時の年月日に「案件管理ウィンドウの開始年/01/01」と「案件管理ウィンドウの終了年/12/31」が自動で指定されます。

なお,自動で指定された登録日時の年月日は編集できます。編集した場合は,案件管理ウィンドウの範囲を無視して検索されます。

これらの条件を組み合わせることで,検索結果を絞り込めます。

「キーワード条件指定」および「属性条件指定」のそれぞれに,「すべての条件を満たす」(AND検索)または「いずれかの条件を満たす」(OR検索)の検索方法を選択できます。「キーワード条件指定」と「属性条件指定」を検索条件として指定した場合,「キーワード条件指定」の指定条件と「属性条件指定」の指定条件をAND条件で検索するか,OR条件で検索するかは,「キーワード条件指定」および「属性条件指定」で,「すべての条件を満たす」または「いずれかの条件を満たす」のどちらを選択したかによって異なります。「キーワード条件指定」および「属性条件指定」の関係を次の表に示します。

表3‒20 「キーワード条件指定」および「属性条件指定」の関係

キーワード条件指定での選択項目

属性条件指定での選択項目

検索方法

すべての条件を満たす

すべての条件を満たす

AND条件で検索する

すべての条件を満たす

いずれかの条件を満たす

AND条件で検索する

いずれかの条件を満たす

すべての条件を満たす

AND条件で検索する

いずれかの条件を満たす

いずれかの条件を満たす

OR条件で検索する

なお,検索する際,プロセスワークボード一覧で選択した項目によって,検索条件として指定できる項目が異なります。検索条件として指定できる項目の違いを,次の表に示します。

表3‒21 検索条件として指定できる項目の違い

プロセスワークボード一覧で選択した項目

指定可能項目

表示される画面

最上位の[プロセスワークボード]

案件検索用の案件フォームで定義した項目

[案件共通項目検索条件指定]画面

対象システム

案件検索用の案件フォームで定義した項目

[案件共通項目検索条件指定]画面

プロセスワークボード

選択したプロセスワークボードに設定された案件の表示項目

[案件検索条件指定]画面

注※

表示項目は,案件検索用の案件フォームで定義されています。各プロセスで作成,表示される案件の項目をカスタマイズした場合や,使用頻度に合わせて表示項目を減らしたい場合には,案件検索用の案件フォームをカスタマイズする必要があります。カスタマイズ手順については,「9.9 案件フォームのカスタマイズ」を参照してください。