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JP1 Version 12 JP1/Service Support 構築・運用ガイド


3.3.3 案件の進捗の表示

案件の処理が全体のどの位置まで進んでいるかを,[進捗表示]画面で確認できます。[進捗表示]画面では,案件が登録されているプロセスワークボードで使用するすべてのステータスを表示し,各ステータスの着手日時や完了日時など,進捗に関する情報が表示されます。案件の進捗が滞っている場合,案件の担当者をフォローするかどうかを判断できます。

案件の履歴と案件の進捗の表示範囲の違いを,次の図に示します。

図3‒14 案件の履歴と案件の進捗の表示範囲の違い

[図データ]

[進捗表示]画面を次の図に示します。

図3‒15 [進捗表示]画面

[図データ]

[進捗表示]画面の表示項目を次の表に示します。

表3‒14 [進捗表示]画面の表示項目

項目

説明

案件基本項目

システム名

案件が登録されている対象システム名。

プロセス名

案件が登録されているプロセス名。プロセス表示名が表示される。

タイトル

案件のタイトル。

現在のステータス

案件の現在のステータス。

登録日時

案件が登録された日時。

作業期限

案件に設定された作業期限。

ステータス遷移状況一覧

現在のステータス

現在のステータスに[図データ]が表示される。

ステータス

プロセスワークボードで使用するステータス名。

担当者

案件が該当するステータスに遷移済みかどうかで,表示内容が異なる。

遷移前の場合

該当ステータスの初期担当者に設定されたユーザー名またはロール名が表示される。

遷移済みの場合

案件の担当者に設定されたユーザー名またはロール名が表示される。

担当者をクリックすると,[ユーザー詳細]画面または[ロール詳細]画面が表示される。

更新者

該当ステータスで,最後に案件を編集したユーザー名。

更新者をクリックすると,[ユーザー詳細]画面が表示される。

着手日時

該当ステータスで,最初に編集した日時が表示される。ただし,「クローズ」の場合は,「クローズ」に遷移した日時が表示される。

該当ステータスに遷移していない,または該当ステータスに遷移後に案件を編集していない場合は,着手日時が表示されない。

終了日時

該当ステータスから次のステータスに遷移した日時。ただし,「クローズ」の場合は,「クローズ」に遷移した日時が表示される。

該当ステータスに遷移していない,または該当ステータスに遷移後に案件を編集していない場合は,着手日時が表示されない。

なお,案件に対する操作によって表示内容が異なります。

エスカレーションした場合

エスカレーションしたステータスの更新者には,エスカレーションしたユーザー名が表示されます。着手日時には,案件をエスカレーションした日時が表示されます。ただし,案件をエスカレーションする前にそのステータスで案件が編集されていた場合は,着手日はエスカレーションする前と変わりません。

ステータスをスキップした場合

使用するステータスはプロセスワークボード単位で設定するため,案件によっては不要なステータスが設定されている場合があります。

ステータスをスキップした場合,該当ステータスは,非活性で表示されます。ステータス遷移状況一覧の項目の値は,スキップする前と変わりません。

注意事項
  • [進捗表示]画面に表示されるステータスの順序は,[ステータス管理]画面で設定したステータスの表示順序と同じです。このため,[進捗表示]画面に表示されるステータスおよびステータスの表示順序は,あらかじめ設定しておく必要があります。ステータスについては,「3.15 ステータスの管理」を参照してください。

  • [案件進捗]画面を表示するには,案件の参照権限が必要です。

[進捗表示]画面でできる操作について,次に示します。

履歴の表示

表示している案件の履歴を表示できます。メニューから[アクション]−[履歴の表示]を選択すると,[履歴の表示]画面が表示されます。

案件の参照

表示している案件の詳細を表示できます。メニューから[アクション]−[案件の参照]を選択すると,[案件参照]画面が表示されます。

再表示

表示している案件の進捗を最新の状態に更新できます。[再表示]ボタンまたは再表示アイコン([図データ])をクリックすると,[進捗表示]画面が最新の状態で表示されます。

表示内容からの情報呼び出し

「担当者」および「更新者」のアンカーをクリックすると,詳細情報が表示されます。