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JP1 Version 12 JP1/Service Support 構築・運用ガイド


2.2.3 JP1製品と連携する場合のシステム構成

JP1/Service Supportは,JP1/IM - Manager,JP1/NETM/AIM,JP1/UCMDB,JP1/NP,JP1/AO,およびJP1/ITDM2 - Asset Consoleと連携して,システム全般の案件管理ができます。

なお,JP1製品と連携する場合,次に示す項目について注意してください。

連携するJP1製品が対応している言語については,それらの製品が提供しているドキュメントを参照してください。

それぞれと連携した場合のシステム構成例を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) JP1/IM - Managerと連携する場合のシステム構成

JP1/IM - Managerと連携する場合のシステム構成例を次の図に示します。

図2‒4 JP1/IM - Managerと連携する場合のシステム構成例

[図データ]

各マシン,サーバで必要なプログラムを次に示します。

案件管理コンソール

WWWブラウザーからJP1/Service Supportにログインし,案件を参照,操作するマシンです。案件管理コンソールには,Internet Explorerが必要です。

案件管理サーバ

案件を管理するサーバです。案件管理サーバには,JP1/Service Supportが必要です。また,JP1/IM - Managerと連携するために,JP1/Baseが必要です。案件管理サーバで使用しているOSによって,必要なJP1/Baseのバージョンが異なります。JP1/Baseのサポートバージョンについては,リリースノートを参照してください。

ビューアー

統合マネージャーで管理しているJP1イベントを参照するマシンです。

統合マネージャーのJP1イベントを参照するには,JP1/IM - Viewが必要です。

また,JP1/IM - Viewから,JP1/Service Supportの画面に遷移し,統合マネージャーで管理しているJP1イベントを案件として登録できます。

統合マネージャー

JP1/IM - Managerによってシステムを統合監視するサーバです。統合マネージャーには,JP1/IM - Managerのほか,前提製品となるJP1/Baseが必要です。JP1/IM - ManagerおよびJP1/Baseのサポートバージョンについては,リリースノートを参照してください。

システムで発生した事象は,JP1イベントとして統合マネージャーで管理されます。JP1/IM - Managerは,このJP1イベントを,自動アクション機能を使ってJP1/Service Supportにインシデントとして自動登録します。

また,自動登録された案件のステータスが「クローズ」に変更されたときに,自動アクションの契機となったJP1イベントの対処状況を,あらかじめ定義された自動アクションによって「対処済」に変更できます。さらに,JP1/Service Supportで案件のステータスが変更されたときに,案件情報を外部システムに通知するJP1イベントが発行されるため,あらかじめ自動アクションを定義することでさまざまなアクションを実行できます。

エージェント

JP1/IM - Managerで監視するマシンです。JP1/IM - Managerで監視する場合にはJP1/Baseが必要です。

JP1/IM - Managerによるシステム監視で必要となるJP1/BaseやJP1/IM - Viewのバージョン,前提OSについては,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド」で確認してください。

(2) JP1/NETM/AIMと連携する場合のシステム構成

JP1/NETM/AIMと連携する場合のシステム構成例を次の図に示します。

図2‒5 JP1/NETM/AIMと連携する場合のシステム構成例

[図データ]

各マシン,サーバで必要なプログラムを次に示します。

案件管理コンソール

WWWブラウザーからJP1/Service Supportにログインし,案件を参照,操作するマシンです。また,JP1/Service Supportの管理情報と関連づけられたJP1/NETM/AIMの管理情報をJP1/NETM/AIMにログインし,参照します。

案件管理コンソールには,Internet Explorerが必要です。

案件管理サーバ

案件を管理するサーバです。案件管理サーバには,JP1/Service Supportが必要です。

クライアント

JP1/NETM/AIMサーバで管理している資産情報を参照するマシンです。

JP1/NETM/AIMサーバの資産情報を参照するには,WWWブラウザーが必要です。

JP1/NETM/AIMサーバ

JP1/NETM/AIMによってシステムの資産情報を管理するサーバです。JP1/NETM/AIMサーバには,JP1/NETM/AIMのほか,前提製品となるWWWサーバ(IIS)が必要です。JP1/NETM/AIMのサポートバージョンについては,リリースノートを参照してください。

JP1/NETM/AIMによる資産管理で必要となるWWWブラウザーやIISのバージョン,前提OSについては,マニュアル「JP1/NETM/Asset Information Manager 設計・構築ガイド」で確認してください。

(3) JP1/UCMDBと連携する場合のシステム構成

JP1/UCMDBと連携する場合のシステム構成例を次の図に示します。なお,JP1/UCMDBは,日本語環境だけで連携できます。

図2‒6 JP1/UCMDBと連携する場合のシステム構成例

[図データ]

各マシン,サーバで必要なプログラムを次に示します。

案件管理コンソール

WWWブラウザーからJP1/Service Supportにログインし,案件を参照,操作するマシンです。また,JP1/Service Supportの管理情報と関連づけられたJP1/UCMDBの管理情報をJP1/UCMDBにログインし,参照します。

案件管理コンソールには,Internet Explorerが必要です。

案件管理サーバ

案件を管理するサーバです。案件管理サーバには,JP1/Service Supportが必要です。

クライアント

JP1/UCMDBサーバで管理している資産情報を参照するマシンです。

JP1/UCMDBサーバの資産情報を参照するには,WWWブラウザーが必要です。

JP1/UCMDBサーバ

JP1/UCMDBによってシステムの資産情報を管理するサーバです。JP1/UCMDBサーバには,JP1/UCMDBが必要です。JP1/UCMDBのサポートバージョンについては,リリースノートを参照してください。

JP1/UCMDBで資産管理する場合の前提条件については,JP1/UCMDBのマニュアルを参照してください。

(4) JP1/NETM/AIM,JP1/NETM/DMと連携する場合のシステム構成

JP1/NETM/AIMは,JP1/NETM/DM(JP1/NETM/DMは日本国内の製品名称です)と連携することで,JP1/NETM/DMが管理対象マシンから収集した情報を資産情報として管理できます。この場合のシステム構成とJP1/Service Supportを組み合わせた場合のシステム構成例を次の図に示します。

図2‒7 JP1/NETM/AIM,JP1/NETM/DMと連携する場合のシステム構成例

[図データ]

各マシン,サーバで必要なプログラムを次に示します。

案件管理コンソール

WWWブラウザーからJP1/Service Supportにログインし,案件を参照,操作するマシンです。また,JP1/Service Supportの管理情報と関連づけられたJP1/NETM/AIMの管理情報をJP1/NETM/AIMにログインし,参照します。

案件管理コンソールには,Internet Explorerが必要です。

案件管理サーバ

案件を管理するサーバです。案件管理サーバには,JP1/Service Supportが必要です。

クライアント

JP1/NETM/AIMサーバで管理している資産情報を参照するマシンです。

JP1/NETM/AIMサーバの資産管理情報を参照するには,WWWブラウザーが必要です。

JP1/NETM/AIMサーバ

JP1/NETM/AIMによってシステムの資産情報を管理するサーバです。JP1/NETM/AIMサーバには,JP1/NETM/AIMのほか,前提製品となるWWWサーバ(IIS)が必要です。JP1/NETM/AIMのサポートバージョンについては,リリースノートを参照してください。

また,ネットワーク上のマシンから資産情報を収集するために,JP1/NETM/DM Managerも必要です。JP1/NETM/AIMは,JP1/NETM/DM Managerが収集した情報を,資産情報として利用します。

管理対象マシン

JP1/NETM/DM Managerによって資産情報を管理されるマシンです。

JP1/NETM/DM Managerで資産情報を収集するために,JP1/NETM/DM Clientが必要です。

JP1/NETM/AIMによる資産管理で必要となるWWWブラウザーやIIS,連携製品のJP1/NETM/DM Managerなどのバージョン,前提OSについては,マニュアル「JP1/NETM/Asset Information Manager 設計・構築ガイド」で確認してください。

(5) JP1/NPと連携する場合のシステム構成

JP1/NPと連携する場合のシステム構成例を,次の図に示します。

図2‒8 JP1/NPと連携する場合のシステム構成例

[図データ]

各マシン,サーバで必要なプログラムを次に示します。

案件管理コンソール

WWWブラウザーからJP1/Service Supportにログインし,案件を参照,操作するマシンです。

JP1/NPと連携する場合,JP1/Service Supportの案件に関連づけられたJP1/NPの運用手順を参照できます。その際,JP1/Baseの認証機能を利用し,シングルサインオンでJP1/NPの画面を参照します。

案件管理コンソールには,Internet Explorerが必要です。

案件管理サーバ

案件を管理するサーバです。案件管理サーバには,JP1/Service Supportが必要です。また,JP1/Baseの認証機能を利用するため,JP1/Baseが必要です。

クライアント

JP1/NPサーバで管理している業務コンテンツを参照,作成,または編集するマシンです。JP1/NPサーバのコンテンツを参照,作成,または編集するには,WWWブラウザーが必要です。

JP1/NPサーバ

JP1/NPによってシステムの運用手順などのコンテンツを管理するサーバです。

JP1/Service Supportと連携する場合,JP1/Service Supportの案件情報に関連づけられたJP1/NPの画面からJP1/Service Supportのメイン画面(案件一覧)の案件プレビューや[案件編集]画面を表示できます。

JP1/NPサーバには,JP1/NPが必要です。また,JP1/Baseの認証機能を利用するため,JP1/Baseが必要です。JP1/NPのサポートバージョンについては,リリースノートを参照してください。

JP1/Base(認証サーバ)

JP1/Baseの認証機能を利用するための認証サーバです。JP1/Baseの認証機能を利用し,シングルサインオンで該当するJP1/NPの画面を表示します。また,表示したJP1/NPの画面からJP1/Service Supportの画面をシングルサインオンで表示します。JP1/Base(認証サーバ)には,JP1/Baseが必要です。JP1/Baseのサポートバージョンについては,リリースノートを参照してください。

(6) JP1/AOと連携する場合のシステム構成

JP1/AOと連携する場合のシステム構成例を,次の図に示します。

図2‒9 JP1/AOと連携する場合のシステム構成例

[図データ]

各マシン,サーバで必要なプログラムを次に示します。

案件管理コンソール

WWWブラウザーからJP1/Service Supportにログインし,案件を参照,操作するマシンです。

JP1/AOと連携する場合,JP1/Service Supportの案件に関連づけられたJP1/AOの[サービス実行]ダイアログボックスを表示します。その際,JP1/Baseの認証機能を利用し,シングルサインオンでJP1/AOの画面を参照します。

案件管理コンソールには,Internet Explorerが必要です。

案件管理サーバ

案件を管理するサーバです。案件管理サーバには,JP1/Service Supportが必要です。また,JP1/Baseの認証機能を利用するため,JP1/Baseが必要です。

Webブラウザー

JP1/AOで管理しているサービスを実行するマシンです。

JP1/AOのサービスを実行するには,WWWブラウザーが必要です。

IT運用自動化サーバ

JP1/AOによってシステムの運用手順を自動化するサーバです。JP1/AOサーバには,JP1/AO以降が必要です。また,JP1/Baseの認証機能を利用するため,JP1/Baseが必要です。JP1/AOのサポートバージョンについては,リリースノートを参照してください。

JP1/Base(認証サーバ)

JP1/Baseの認証機能を利用するための認証サーバです。JP1/Baseの認証機能を利用し,シングルサインオンで該当するJP1/AOのダイアログを表示します。JP1/Base(認証サーバ)には,JP1/Baseが必要です。JP1/Baseのサポートバージョンについては,リリースノートを参照してください。

(7) JP1/ITDM2 - Asset Consoleと連携する場合のシステム構成

JP1/ITDM2 - Asset Consoleと連携する場合のシステム構成例を次の図に示します。

図2‒10 JP1/ITDM2 - Asset Consoleと連携する場合のシステム構成例

[図データ]

各マシン,サーバで必要なプログラムを次に示します。

案件管理コンソール

WWWブラウザーからJP1/Service Supportにログインし,案件を参照,操作するマシンです。また,JP1/Service Supportの管理情報と関連づけられたJP1/ITDM2 - Asset Consoleの管理情報をJP1/ITDM2 - Asset Consoleにログインし,参照します。

案件管理コンソールには,Internet Explorerが必要です。

案件管理サーバ

案件を管理するサーバです。案件管理サーバには,JP1/Service Supportが必要です。

クライアント

資産管理サーバで管理している資産情報を参照するマシンです。

資産管理サーバの資産情報を参照するには,WWWブラウザーが必要です。

資産管理サーバ

JP1/ITDM2 - Asset Consoleによってシステムの資産情報を管理するサーバです。資産管理サーバには,JP1/ITDM2 - Asset Console 10-50以降のほか,前提製品となるWWWサーバ(IIS)が必要です。JP1/ITDM2 - Asset Consoleのサポートバージョンについては,リリースノートを参照してください。

JP1/ITDM2 - Asset Consoleによる資産管理で必要となるWWWブラウザーやIISのバージョン,前提OSについては,マニュアル「JP1/IT Desktop Management 2 - Asset Console 設計・構築ガイド」で確認してください。

(8) JP1/AJS3 - Web ConsoleのWeb GUIと連携する場合のシステム構成

JP1/AJS3 - Web ConsoleのWeb GUIと連携する場合のシステム構成例を,次の図に示します。

図2‒11 JP1/AJS3 - Web ConsoleのWeb GUIと連携する場合のシステム構成例

[図データ]

各マシン,サーバで必要なプログラムを次に示します。

案件管理コンソール

WWWブラウザーからJP1/Service Supportにログインし,案件を参照,操作するマシンです。

JP1/AJS3 - Web ConsoleのWeb GUIと連携する場合,JP1/Service Supportの案件に関連づけられたJP1/AJS3 - Web Consoleの[モニタ]画面を表示します。その際,JP1/Baseの認証機能を利用し,シングルサインオンでJP1/AJS3 - Web Consoleの[モニタ]画面を参照します。

案件管理コンソールには,Internet Explorerが必要です。

案件管理サーバ

案件を管理するサーバです。案件管理サーバには,JP1/Service Supportが必要です。また,JP1/Baseの認証機能を利用するため,JP1/Baseが必要です。

クライアント

定型的・定期的な業務を自動化するJP1/AJS3に接続して,WWWブラウザーなどから業務の実行状況や実行結果の監視などをするマシンです。

WWWブラウザーなどによるインターネットを利用した監視の実現には,JP1/AJS3 - Web Consoleが必要です。

ジョブ管理マネージャー

JP1/AJS3によって定型的な業務を自動化するサーバです。ジョブ管理マネージャーには,JP1/AJS3以降が必要です。また,JP1/Baseの認証機能を利用するため,JP1/Baseが必要です。JP1/AJS3のサポートバージョンについては,リリースノートを参照してください。

JP1/Base(認証サーバ)

JP1/Baseの認証機能を利用するための認証サーバです。JP1/Baseの認証機能を利用し,シングルサインオンで該当するJP1/AJS3 - Web Consoleの[モニタ]画面を表示します。JP1/Base(認証サーバ)には,JP1/Baseが必要です。JP1/Baseのサポートバージョンについては,リリースノートを参照してください。

(9) JP1/PFM - Web Consoleと連携する場合のシステム構成

JP1/PFM - Web Consoleと連携する場合のシステム構成例を,次の図に示します。

図2‒12 JP1/PFM - Web Consoleと連携する場合のシステム構成例

[図データ]

各マシン,サーバで必要なプログラムを次に示します。

案件管理コンソール

WWWブラウザーからJP1/Service Supportにログインし,案件を参照,操作するマシンです。

PFM - Web Consoleと連携する場合,JP1/Service Supportの案件に関連づけられたPFM - Web Consoleの[レポート選択]画面を表示します。その際,JP1/Baseの認証機能を利用し,シングルサインオンでPFM - Web Consoleの[レポート選択]画面を参照します。

案件管理コンソールには,Internet Explorerが必要です。

案件管理サーバ

案件を管理するサーバです。案件管理サーバには,JP1/Service Supportが必要です。また,JP1/Baseの認証機能を利用するため,JP1/Baseが必要です。

監視コンソール

監視エージェントが監視対象から収集した稼働情報を確認したり,Performance Managementの設定を変更したりするためのコンソール画面です。WWWブラウザーから監視コンソールサーバに接続することで表示できます。

監視マネージャー兼監視コンソールサーバ

監視マネージャーは,監視エージェントを一元管理します。監視マネージャーとするホストには,PFM - Managerが必要です。

監視コンソールサーバは,監視エージェントが監視対象から収集した稼働情報や,Performance Managementの設定画面を監視コンソールで表示できるようにします。監視コンソールサーバとするホストには,PFM - Web Consoleが必要です。

監視マネージャーおよび監視コンソールサーバはJP1/Baseの認証機能を利用するため,JP1/Baseが必要です。JP1/PFMのサポートバージョンについては,リリースノートを参照してください。

JP1/Base(認証サーバ)

JP1/Baseの認証機能を利用するための認証サーバです。JP1/Baseの認証機能を利用し,シングルサインオンで該当するPFM - Web Consoleの[レポート選択]画面を表示します。JP1/Base(認証サーバ)には,JP1/Baseが必要です。JP1/Baseのサポートバージョンについては,リリースノートを参照してください。