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JP1 Version 12 JP1/Service Support 構築・運用ガイド


1.2.6 システム全体の案件の状況を管理

案件管理DBで一元管理している案件の情報を基に,システム全体の案件の状況を管理できます。案件の状況は,プロセスごとに案件の状態別に集計されます。この集計結果から,JP1/Service Support上で処理されている案件の状況を,一括して管理できます。

また,案件の状況は,各ユーザーのアクセス権限に応じて表示される内容を制限できます。そのため,それぞれの作業分担に合った集計結果から,案件が滞留しているプロセスや,処理期限の迫っている案件を確認することもできます。作業分担に応じた案件状況の管理について,次の図に示します。

図1‒9 作業分担に応じた案件状況の管理

[図データ]

JP1/Service Supportで管理するシステム全体の案件状況を管理する情報システム管理者は,全システムの案件の集計結果を参照します。情報システム管理者は,各システムの状況を比較して,特定のシステムに集中している負荷の分散を図るなど,システムの問題点を解消できます。

また,システムC担当のシステム管理者は,自分の管理しているシステムの案件の集計結果を参照します。システムCのシステム管理者は,インシデント管理のプロセスで未処理案件が滞留していることを確認して,プロセスワークボード管理者に解決を指示できます。